エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい 夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
冬は突き放すような抱擁
軽くドレスの裾を振るだけで
白い吹雪が真昼を閉じ込める
冬は火傷するほど冷たいキス
サイドミラーの氷を指先で落とすと
風の中 君の声が聞こえてきた

子どものころ ....
月の青は涙の青   青青青 青  きょうは月よう日。絵本教室の日だった。
 夏休みも、もうすぐおわる。あんなにうるさく鳴いていた蝉も、けさはとても静かだった。おかあさんは朝からいそがしく洗濯していたから、わたしも手伝うことにした。 ....
人参に歯型をつけるロシア美女 日曜日の夕方
群青色の冷たい空
閉じ込められたような

地平線の端がじわりと燃える

正解がないのは
どの道を選んでも同じ

世界を美しいと思うのは
積み上げられてきた
歪な歴史 ....
射抜いた眼から
芽が出てくる

明るい黄緑
君の色



苦しい息して
生きている

はかない願いの
蓋然性



かき流すもの
気長に構える

つくりご ....
水龍飲み干して美味い  だれかが来たのかもしれない。わたしはイチローのあとを追いかけて、玄関のドアを開けてみたけれどだれもいなかった。イチローは玄関の前のしろい郵便ポストのうえに、すばやく飛び乗ると、ほそくて長いしっぽをま .... この曲は アフロ・キューバンのリズムで
と 演奏の方の解説を聞き 苦笑

アフロ・キューバと 聞き間違えて
詩にまでしてしまった 
でもアフリカのリズムである事はあっている
いや別に 勝気 ....
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
秋なしで冬が来た

水が温めば

春の匂いがした

休みの日の朝

まだ青灰色の雨の朝

ぬれた裸木の香のなかを

肺やわらかくさせ歩いていた


抜かずにいかせたかった ....
俺が悪い

価値は相対的なものだから

俺が悪い


俺が悪いってことで

たしかにそうなんだから

その心許してやれよ


俺が悪い

価値は相対的なものだから

 ....
沈黙の惑星は
能弁なのかもしれない

その星の水際にはとりどりの
言葉の端くれが堆積しているという

それを採集することが
盲目の考古学者たちの日々の務めなのだという

中央の大陸に ....
つまさき立ちの分だけ
人形は高く 人形は遠く
川の行方 径の行方
銀に銀に 昇るものたち


窓が入った袋のなかから
血まみれの手でひとつを選んだ
曇の多い午後
未だ ....
ほのかな雪はらはら
今年の冬は寒いですね
故郷では犬が跳ね回ります
雪に家のありがたさよ
夢のぬくもりに包まれて
私はうとうとしていました
今日だ明日だと騒ぎたてることはないのですよ
み ....
一週間ぶりの晴れ間に
花を買った
鉢植えの冬薔薇
台所のテーブルに
水を与えた

〈閉塞く冬となる〉

短い初冬の晴れ間をぬって
銃を買った
実弾百発合わせて二万のコルト
ちょっ ....
早朝の散歩で 
ふと、こちらに合図した 
草の露に宿るひと粒の太陽 

それがこころの鏡なら 
一体どんな思いを
反射して 
私は歩いてゆくだろう―― 
パトレミスの海岸線のうえ
対岸の樹木のかげうっすらと
水辺より空はかすかに白ばみ
薄青のそらをうすい雲がすぎて流る
エレナ・マイヨールは農場にのこされた機械のかげを
すばやく片づけられた部屋 ....
冷蔵庫に忘れ物がいっぱい 梅田さんと 佐藤さん(17歳〜27歳の女子2人組)

 

『 サンタさんになりたい 』
 
佐「あんな、私、サンタクロースになりたいねん」

梅「なんやの、いきなり」

佐「12 ....
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です

詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ....
ドウダン ツツジの森は小春日和が好き
根元にからみつく風が友達

山ひとつ越えた里はすでに埋もれ

西の山にかかる雪雲
低くはぐれて ひとつ ふたつ


森の中を散策するには

 ....
優しくできないことを辛く思わないんで欲しいんだ
どうせ人間はいつかは干物だ
乾いた挙句火に焼かれるのだ

誰も僕の替わりをしてくれないことってあたりまえのこと
いつか誰かに会えるってのも素敵 ....
金もナク仕事もナク
展望も若さもナク
妻子には捨てラレ
責も任も負ハズ
誰にも期待さレズ
東にも西にも行カズ
誰を労ふ用もナク
暮しの足は大丈ブ
家計一人このオカズ
雨にも当たラズ
 ....
ねぇ 触れてもいいですか

まぼろしに 呼びかけて

指先が じんじんと しびれる

ねぇ 触れてもいいですか

狂おしく

ただ 呆然と 泣く

爪の先に 熱く 火がともるよ ....
「あずきー、ねぇ、あずきー。」
 おかあさんがわたしを呼んでいる。
 わたしはいま、絵本を描いているところだから、おかあさんの用事はなにもできないことを知っているはずなのに……。
 ぱた、ぱた、 ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エーゲ海の猫になりたい_君に飼われたい- 北大路京 ...自由詩11*12-12-21
夫婦喧嘩- 小川 葉自由詩1212-12-20
月の子- 凪 ちひ ...自由詩10*12-12-19
なくならない。- じじ自由詩2112-12-19
幼馴染- ただのみ ...自由詩23*12-12-19
月の青は涙の青___青青青_青- 北大路京 ...自由詩412-12-18
あずきの恋人_(連載③)- たま散文(批評 ...11*12-12-18
人参- 北大路京 ...俳句512-12-17
秘密- 中村葵自由詩1912-12-17
- シホ.N自由詩312-12-17
水龍飲み干して美味い- 北大路京 ...自由詩312-12-16
あずきの恋人_(連載②)- たま散文(批評 ...11*12-12-16
演奏会の夜- 砂木自由詩12*12-12-16
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
雨の朝- 吉岡ペペ ...自由詩212-12-16
悪者- 吉岡ペペ ...自由詩112-12-16
ファンタスマゴリア(たむらしげるの絵本)によせて- 梅昆布茶自由詩1012-12-16
夜と白_Ⅵ- 木立 悟自由詩312-12-16
- 黒髪自由詩5*12-12-16
台所の防衛- オイタル自由詩7*12-12-15
草の露- 服部 剛自由詩812-12-15
エリオドールの夜明け- 鈴置友也自由詩8*12-12-15
冷蔵庫に忘れ物がいっぱい- 北大路京 ...自由詩812-12-14
梅田さんと佐藤さん『_サンタさんになりたい_』- 北大路京 ...自由詩14*12-12-14
- 乱太郎自由詩29*12-12-14
散歩道- ぎへいじ自由詩19*12-12-14
槇原みたいには歌えないが- 梅昆布茶自由詩15*12-12-14
文句しか垂レヌ- salco自由詩8*12-12-14
コアントロー- 月音自由詩412-12-13
あずきの恋人_(連載①)- たま散文(批評 ...13*12-12-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172