パン屋の朝は早い。太陽が昇る前には起床。
パンを作る工程は秘密だ。
私がパン作りを人に知られないのには理由がある。
秘密にしないと魔法が上手くかからないのだ。
そう。私は魔法使い。パン ....
 
 
お金を数えていたはずなのに
気がつくと
銀行の人は月をつくっていました
せっかくなので
何もない空に飾りました
自転車が売り切れた自転車屋では
ジェットコースター
という名前 ....
ごちそうさまのあとに

ひとりさびしくパセリくん

ビタミンミネラル優等生のはずなのに

ワンレンボディコンお立ち台
ユーロビートトランスハウスパーティー
レイバーヒップホップアン ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片

縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙

君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた

言葉の結び目が
 ....
父母の死骸が漂着した浜辺で
わたしは目を細めている

命を細めてしまった妹の責任の所在をおもいながら
眉をそっている。

この列島に
もはや窓はなく。

わたしはおうどいろの浜辺をセ ....
故郷の駅舎のひさし燕の子

ツバメ飛ぶや水たまりに映る空青し

白いシャツ 黒いスカート ツバメ女史
晴れ空、日差し、涼やかな影、

街ゆく人々はどんな顔して起きたんだろう

晴れ空、日差し、涼やかな影、


15ねんまえの

東京を思い出す

彼女の手からは

なつかしい匂 ....
雲をながめたり
雨をながめたり
次第におおいかぶさる
暗闇の手をながめたり

そのたびに
母に
「またぼんやりして」
と言われた

私は
実にぼんやりした子どもだったのだろう
 ....
 
わたしを救いたいなら

あの月を涙でくるんで

そして、ピアスにしてください



 
振り子が振れる

おおきく振れる

ぐわんぐわん振れる

ちから強く

太くおおきく振り子を振ることが

生きてゆく俺の活力だ


幸せなんかない

俺はきっと幸せになれ ....
捕虫網右手に持ってアテナ狩り

静かなる主従関係金魚玉

兵隊の餌食にされる夏芝居

背徳と呼ばれる行為日焼けあと

十五夜に蠢くオンナ蟻地獄

膨らんだ妄想隠し夕涼み
 ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
ことしは少ないような気がする

旅の途中や旅先で

なんかあったのだろうか

それともこの国が

嫌になってしまったのだろうか


なにを感じて渡り鳥

どっちがふるさと渡り ....
{画像=120624184853.jpg}


突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
ばいばいアリス


叶わない夢はもう見ない事にしたの


ばいばいアリス


ウサギには到底追いつけなかったの


ばいばいアリス


わたし今日女になったの
 ....
月面に地球がのぼるのを見たことがあるかい

虹彩異色症の奥菜惠ちゃん デビッドボウイ

片目が金目でもう片方が銀目の猫

ちょっとだけちがうものが無数に存在するが

有限個ならば統計学 ....
{引用=
ひとつの魂でゆける距離には、限りがあり、人が泣きたくなるときには、
そこにたどりつけないことを既に知らされている、夏の舌を通過する中
央線、転がる発泡酒の空き缶、そのなかには、いくつも ....
電車の
先頭車両の
運転席の
後ろに陣取って
景色の中に
割り込むように
のびていくレールを
眺めるのが好きだった

クハ モハ クモハ サハ

駅に
着くたびに
一息入 ....
子守唄を歌っていたよ

おとなになったきみは

あの頃のきみだ

雨降るあの夜の

きみの正義感は正しい

おとなになったぼくは

あの頃のきみに

寄り添っていた

 ....
浅瀬に一万匹が打ち上げられ

カタクチイワシたちが死んだ

カタクチイワシだけが死んだ


カタクチイワシたち一万匹に

いったいなにが起こったのか

おそろしくでかい海の怪物に ....
おまんま喰わせてあげると
嘘吐いて 漸く手に入れた
幸せの砂

砂の重みは一人分
風に吹かれてさらさらさらさら

綺麗なべべ着せてあげると
嘘吐いて 漸く手に入れた
幸せの砂

 ....
梅雨時になると
もうそろそろかな、と思う

雨上がりの庭で
もうそろそろかな、と思う

君と
言葉を交わしたことはないけれど
君のことは
勝手にトモダチだと思ってるから

カエル ....
同じ格好した仏像さんが二、三十

指の腹で撫でながら

ひょいっとひとつ持ち上げたら

あぁこのおもさがちょうどよい

ひんやりどくどく

てのひらの中から身体の中へ

巡る巡 ....
美人にもブスにも無言皐月富士

軸足に体重のせて茄子の花

ケータイが鳴らないままで梅雨入りす

焼酎を焼酎で割り狭い部屋

ビードロに息を吹き込む人魚姫

境内のいたるところに蝉 ....
十年後のことばかり
考えないで

今日のことを
考えよう

なぜそんな簡単なこと
できないんだろう

十年後にも
今日はあるのに
なぜか知らぬが 
私の目の前には 
日々ひとつひとつの穴が、ある。 

この両手に盛ったやわい土で 
一日、ひとつの穴をふさいで 
一歩ずつ、歩いてゆくならば 

ふりかえった背後に、 ....
誰も待っていてくれなかった

それにいちいち傷ついて

すっかり強くなってしまった


飛び降りたら

頭を強くうつ

あっ、死んだ


誰も待っていてくれなかった

 ....
今の会社に9年所属している
障害児から始まった
ご飯を食べさせる事ができず
すぐ外された

特攻隊の生き残りのおじいちゃん
フレンチトーストが好きだった
思い出が沢山ある
当時介護のバ ....
絵の具の盛り上がりが
分かるぐらいまで
近づいて
どんな風に描かれているか
分析するのは
批評家に任せておいて

少し遠くから
その絵を
眺めてみようじゃないか
絵にはきっと
絵 ....
たいふういっか

台風一家だと
思い込んでいた頃

台風が去った朝
通学路には
一家が遊んだあとが
残されていた
なぎ倒された空き地の草
折られた柿の枝
おしゃかになった傘
 ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
#空想の街_#魔法のパン屋- 北大路京 ...自由詩17*12-6-28
童話(月)- たもつ自由詩412-6-28
パセリくん- 梅昆布茶自由詩1112-6-27
サイダア- nonya自由詩24*12-6-27
幸せな窓辺- はたらく ...自由詩612-6-27
つばめ- つむじま ...俳句3*12-6-27
東京、晴れ空- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-26
ぼんやり- そらの珊 ...自由詩24*12-6-26
救いたいなら- 殿上 童自由詩27*12-6-25
振り子を振る- 吉岡ペペ ...自由詩7+12-6-25
#百句悶々- 北大路京 ...自由詩11*12-6-25
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
ツバメ倶楽部- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-24
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
ばいばい- 永乃ゆち自由詩10*12-6-24
地球照- 梅昆布茶自由詩2212-6-24
塩水- mugi自由詩7*12-6-23
クハ_モハ_クモハ_サハ- nonya自由詩24*12-6-23
おとなの子守唄- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-23
一万匹のカタクチイワシ- 吉岡ペペ ...自由詩212-6-23
砂の夢- ……とあ ...自由詩11*12-6-22
勝手にトモダチ- そらの珊 ...自由詩18*12-6-22
蚤市の仏像さん- 灰泥軽茶自由詩11*12-6-22
俳句2012_6月中旬- 北大路京 ...俳句12*12-6-21
十年後- 小川 葉自由詩512-6-21
道_- 服部 剛自由詩6*12-6-21
飛び降りる- 吉岡ペペ ...自由詩312-6-20
ホームヘルパー- ペポパン ...自由詩6*12-6-20
名画- 花形新次自由詩712-6-20
台風のあとで- そらの珊 ...自由詩3012-6-20

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