礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている
早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
地虫鳴く黒き紙幣を買いにけり
なんとなく
なんだかな
って 思えるぐらいの
距離にいたいな
そうすれば
てを当てることも
そっとしておくことも
できるでしょ
大丈夫だよ
あなたの手がそういったら
眠 ....
きらりと反射するサングラス
トカゲが驚いて逃げ出した
シッポを置き忘れた
この場所にいつまでもいるのか
わからない
行くべき場所と帰るべき場所がわからない
夢の風船を追いかけていて ....
青い空を切り取って
それも丘に埋めたのだ
まるでお前の目のような
きれいに澄んだ青空を
果てなく自由な青空を
閉じたお前の目の為に
春が来れば
硬くお前の口一杯に
詰まった土も温も ....
私は男なのに大概
女の方から誘って来ます。
いつも受けている。
時々振ります。
基本的に皆断わりません。
自分の方が不利になっても
断わりません。
そしていつも振られます。
振 ....
土の匂いと水のはったばかりの田んぼ
かえるたちの鳴き声、夜には満天の星空と蛍
ドジョウやザリガニやメダカを捕ってたあの頃
泥んこ遊びに鬼ごっこやかくれんぼそしてとっておきの秘密基地
躊 ....
稲雀お風呂お先にもらいます
花火から
なんにちもたった朝の公園
いろんな願いがつまっています
きょうは汗ばまない朝でした
小学生のころの
じぶんに会いに行きたくなります
あなたと一緒に
あなたと夢中で
花火か ....
空のピアノを見ましたか
ほら・・、
二重橋のような、おおきな虹のことです
ト音記号と、ヘ音記号のついた
おおきな、虹
ドは、どこにあるのかなって
迷いませんか
ふしぎなことに ....
昼下がりのファミレス
奥まったテーブル席
初老の婦人が
ぽつんと一人
一人 ナポリタンの遅い昼食
ゆっくりと彼女は
飲み放題のコーヒーを
啜る
そして 静かな店内に目をやる
....
ブラインドタッチのせせらぎに
あなたが流れている
まぶたをおろして
まるで ひとりでいきているかのように
真夜中の岸辺は
いくつもの{ルビ蹠=あなうら}を傷つけるという母のおしえが
....
僕たちの隙間を埋めるもの
呼吸という反抗
理性という堕落
そしてしなやかな悪意
母曰く福島産は老人が食べればいいと悲しかりけり
料理によって人を救った。
嬉しい。上手くできた。
誕生日にプレゼントする。
喜ぶ顔が見たい。
苦しんだが良い事をしている。
手紙を添えて
愛情添えて
笑顔を添えて
僕を信じてく ....
秋の蝉東京事変聴いている
{引用=
掠れた息をつくように
ベッドにそっと
言葉にならないものを吐いたとき
その言葉にならないものはすぐ露のように朝の陽にきえた
あの日のあの雲にはもうであえな ....
いわれの無い 悲しみは
こどもの頃の 押入れの匂いがするから
布団のすきまに押しこんだ
この目は きっと赤
ともだち
と いう響きの電話の声が
「いまから 出かけない?」と ....
浴室にこおろぎがいた
おまえ、どこから入ってきた?
こんなところにいたら
いずれ泡にまみれて死んでしまうよ
ここは地獄のお湯屋だよ
どこの世界にも
ちゃんと生きているつもりでも
なぜ ....
仕事 変わって と
頼むよりはやく移動してくる人
ちょっと待て この間この作業は向かないと
変わったばかりなのに また少し嫌や所にふられて
そそくさと戻ってくる 私は あっけにとられる
....
自分は正しかったんだ。
間違えていない。
罪は軽い。
純粋だ。
誇りに思っている。
これから知らない事を知り
悪い事を忘れ
正しく生きる。
その事によって輝く星となる。
品性 ....
落下する一滴の体液
足下に舗装された道が広がる。
一滴の体液は一滴の水ですらなく
足下を潤すことはない
アスファルトに吸収されることもなく
側溝に流れる粘り気のある体液
全て虚 ....
休暇明二重まぶたになっている
虚無に振れるとそれはまぼろしとなり
ひととの繋がりを
ただひとつの解のように抱きしめるのだった
そんな心癖は小六の頃からで
中一、中ニ、中三と、ぼくの人生は暗かった
胸にはずっと痺れがあって ....
{画像=120911010820.jpg}
ベランダから花火に興じる親子が見えた
遠くで見る花火は寂しい
家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
いつも猫ばかり見ている
静謐な佇まいに時を忘れ
衝動のまま自らを由とする様に息をのみ
猫という美しい獣に憧れ続けている
わたしは悲しい犬
どれほど否定しようとも
....
色あせたふたりの呪文は失敗し
代償はひとすじの涙
そしてひとりだけの沈黙
※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
これ飲むと悪い夢見るんや 酒を飲む
わたしもうやめますと言いたげなもの グラスに残る炭酸レモン
もうここでおわろうと言いたげなもの 曲がった傘の青いビニール
そっとしておいておくれと言いたげなもの ベランダに落ちたハンカチ
....
遠いおとこころの音と聞き違えふと振り返れば下りの電車
陸橋を登らずまわる踏切のむこうにみえるあしたの尻尾
高崎から都心をむすぶ銀の矢の止まらぬちいさな駅にたたずみ
湖にうつる一日なが ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172