その身を削って

明かりを燈して

寄れば暖かくて

触れれば熱くて

これなあんだ?


ただただ一心に祈りきれる男でありたい

他人事ではなく

自分事と気張るわけでもなく

愛するひとの幸福を
 ....
ぼくの電卓は、
太陽電池ではないのだけれど、
計算式を入れると、
しばらく考えて、
いっしょうけんめい考えて、
ときどき、
ほんのときどき、
計算を間違える。


でも、そんなとき ....

Yの祖父は最初Yの男親であった
強く頑固で笑わず坊主頭の大男

金色に光る錦江湾と
七色の完璧な稜線を持つ桜島を
並んで眺めた
たった一冊の絵本を読んでくれた
少しでも間違って読む ....
それは彼らの所有物ではなかった

頭では納得できないが

気持ちでは納得できた

誰のせいだとか言うよりも

この国をどうしてゆくのか

そこが問題なのだろう

謝ると嘘になる ....
だから好きになる

だからたしかめ合う

だから生きている


冬と夏の気温差は20度もある

人間だったら

体温だったら冬眠か死レベルだ


だから厚着をする

だ ....
僕が一人の詩人だとして

全ての嘲笑を受けたとして

そして最後にはひどいやり方で惨殺されたとして

それが一体何だろう?

僕の詩のあり方は変わらないのだ

・・・そして、例え僕 ....
やっとの思いで座った席の足元に
コーヒーの缶が置いてきぼりにされていて
気付かなかった僕は
かかとでそれを蹴飛ばして
駅のゴミ箱に捨てようと
何気ない顔で拾って
カバンに突っ込んで

 ....
宇宙は在る

重力は在る

時間は在る

空間は在る

みんなみんな

在るところから説明されている

それは間違ってはいない

みんなみんな

そこからが大切なんだか ....
夏休みの音楽室
四階までかけあがって防音扉を開けた瞬間の熱気みたいな
背中を伝う汗はつららみたいにきもちよかった
あのね
グラウンドを行き交う少年たちの未熟で雄々しい掛け声よりもアンサンブルの ....
今日は化粧のノリが
厚い
勝負師の匂い
積極的な行動

今度お茶にでも
誘おうか?
欲望のお目当て
今夜は舞踏会

今回は負けた
フリをしよう
引いて押して
距離を詰める
 ....
寂しさの上に
雨が降る

怒髪の上に
雨が降る

導きの上に
雨が降る

約束の上に
雨が降る

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
そんな気の良いもんじゃない
じとじとべ ....
すぅーっと、金木犀が香れば

何かを信じてた頃のように

いたいけな気持ちは甦る


・・・



そう思って

嗅いでみる


よくわからない



けれど
 ....
夜の舌がそっとおりて
首筋をなでていく
鼓動の場所が何か
つぶやいて
少しふるえる

雪虫がはばたきながら
手の上で消えていく
心も声も感性も
少しずつ洗われていく、
温度 ....
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
酒乱のゼブラは
いつも酩酊で店に来た
五十五歳
痩身で長身、顔は土気色
ギトギトの黒髪と銀ぶち眼鏡
三白眼が据わっている

「やらせなさい」
「無礼者、下がれ!」
初めて怒鳴られた時 ....
光が生まれるまえ、
闇は何という名前だったろう

かじかむ手でまだ温かい
鞄の中の弁当をさわると
始発の鉄道が低くささやく

それは母かもしれない
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
夜が蓋をあけて覗き込む
よく 寝ているよ

運んでいるのは
ぱりぱりと笑う
ロウに遊ぶ 火
綿入れの中 冷たい手
雪のかまくら 水化粧

あしあとに あしかさねる
のののん しんし ....
あさのたいように
あかく
よみとかれる
せんせいのかみは
はちうえにかくれても
はげしくもえて
とどこおるものがない
きょうしつは
かすんでいる
けむりにつつまれて
ここにいるもの ....
心の声を聞くのには
耳鳴り程度がちょうどよい

不必要な言葉は聞こえない
でも 
自分の愚かな声は聞こえてしまう

月と太陽が逆さになって
月明かりで過ごすこの世になったなら
余計な ....
その娘はいつの間にか貴女になっていた

貴女の全部を愛しているから

こんな気持ちになれるのだろう

貴女の全部を愛してゆくから

こんな気持ちになれたのだろう


出勤中いつも ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う

でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて

それで何とかまっとうできる

違うかな
 ....
生まれた時から
その声はいつもこう尋ねる

右か左かどっちなんだ

だから、生まれた時からいつも決断して来た
その結果がどうであろうと決断しなければ進まない
そのつどそのつど決断した。
 ....
ストントストント

タンスがストンと

山に捨てられている

ストントストント

タンスの口はひらきぱなし

のっそり木立の間にストント佇む空気

ストントストント

そこ ....
言葉はいつもいじわるだ
なにもかも明らかにして
正しくもない検証をして
並んでるだけで
なにもしやしないくせに

それをかいたのが
だれかなんてどうでもよくて
言葉はただ
言葉のまま ....
漂っている
田の畦の
名もない雑草の根元に
捨てられた溜め池の
透き通る水の中に
細い目で鳴くアマガエルの喉に
咽び泣くような曇天の中の
炭焼き小屋の煙の中に
確かに漂っているのだと思 ....
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ....
お前の墓はたれ建てる

わしも一度は参りたや

たれにも知られぬ偉人あり

その名も男ジョン次郎

ふるさと捨てて母捨てて

砂また砂の大航海

夢も希望も質草に

さすら ....
経済格差の存在が前提ではあるけれど

景気循環という不況は

グローバル経済においては存在しないはずだ

はずなのに

いったい不況はどこから来るのだろう


富める者だけに金が ....
知るもんか
雑草ふみつけて
ザクザク歩く
知るもんか
カラスの群れが騒いでる
知るもんか
すたれた小屋がないている
知るもんか
目に心にしみている
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
答え、ロウソク。- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-7
ときどき計算を間違える電卓- はだいろ自由詩711-12-7
ふるさとの点景- 木原東子自由詩10*11-12-7
謝ると嘘になる- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-12-7
だから好きになる- 吉岡ペペ ...自由詩1+11-12-7
詩の真実- yamadahifumi自由詩311-12-7
心の闇って、そんな大袈裟な話じゃないだろう- 花形新次自由詩7*11-12-7
そこから- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-7
ねむりのエレクトロニカ- 否々自由詩711-12-7
濃い化粧- ペポパン ...自由詩3*11-12-6
雨女- faik自由詩15*11-12-6
立木見ノツ[心久- 自由詩6*11-12-6
雪虫- めー自由詩311-12-6
午後の詩集- たま自由詩31+*11-12-6
ゼブラの思い出- salco自由詩8*11-12-6
- 古代 透自由詩3*11-12-5
そら室の啓示- ただのみ ...自由詩16*11-12-5
眠らない手- 砂木自由詩12*11-12-5
- えりくさ ...自由詩2+11-12-5
耳鳴り- 菜穂自由詩6*11-12-5
貴女の幸福- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-5
師走のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+11-12-5
そのこえ- ……とあ ...自由詩511-12-5
ストントタンス- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-5
もじ- 朧月自由詩311-12-5
漂っている- 山人自由詩8*11-12-5
右利き- nonya自由詩23*11-12-4
THE_MAN_ジョン次郎- salco自由詩5*11-12-4
景気循環ではなくて- 吉岡ペペ ...自由詩2+11-12-4
知るもんか- 朧月自由詩411-12-4

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