人と人だからしんどい

どこか遠くをながめながら
君は私に言う

背中をみつめる私

人と人の私たち
一緒の空間に流れる
空気はどんな色かな
君にはみえてるの?
りんご
みんなりんご
みんなりんごにみえるよって
いったら
あんたどうかしてるよって
いわれたの

ばかじゃない
ほんとにそう
おもったの?
ほんとにそう
みえるわけないじゃ ....
およそ百年前
大学二年の一人息子を交通事故で亡くした時
既に寡婦であった資産家の江古田夫人は
今度の悲嘆には到底耐えられないと思った
そこで息子のDNAを研究機関に預け
一年半後
スーパー ....
都合をつけたならば

このまま

流れましょう

雪も灰もことりも みな

くぎを打っています

消えない

かおりに

つつむ場所があるなら

時刻までに

ふる ....
夏を忘れたように
川面は揺れています
秋柿色に灼ける西のほうこうに
知っているそらはありません
路面電車を染める透明や
季節を渡っていく雲も
映す川面を揺らす風
みんな、私の知らない後ろ ....
朝焼けの微笑の中を

お前の頬が通る

一度は抱いたお前の頬も

今や朽ち果てている御様子

俺は昔のお前を嘆いて

自分の老顔を忘れるのだ

今や、陽は西へと傾き

それ ....
【漕】
自転車のペダル漕ぐ足弱ってる 若いころならすぐ着けたのに

【芯】
よく飛んだ 真芯で打ったホームラン 子供相手にフルスイングし

【なう】
「恋なう」と君がつぶやく毎日を  ....
あなたの唇に息を吹き込む
サンピエトロ大聖堂を流れる僕の風
祈りはあなたのために
そしてピエタ像のように抱きしめて
僕はいつでもペテロになってあげたいと

あなたの唇に言葉を貼りつける ....
闇を溶かしてながれるナイルの畔にたたずむ

星の光りを映して夜は長い



地中海のあおのために漆黒の時間がある

エーゲ海

アドリア海

チレニア海

イオニア海
 ....
言葉はいつも
私の中を知った 言葉は
言葉自体であることを知らされた
私ではなく 真実だ

私はいつも
言葉を読んだ だけど
私の思いを流れていく時
言葉自体であることを いつも感 ....
ほんのひととき

眠りから覚めた亀は

こんなに長く生きてきたけれど

これが死であったら

どんなに心地よいものだろうかと

そして再生される私の肉体は

これほどにすがすが ....
不安になると崩れてく
築いたはずの足元
年月なんてあてにならないね
枯れ葉は舞う

つかめばこなごなになる
知ってる枯れ葉の感触
だからこそ触れられない
それは優しさじゃない

す ....
燃える
{ルビ椛=もみじ}を煽るように
わたしが吹きつける

燃える山
きみを理解したいので燃やした
わたし
を 理解しようと
祈りが増え
祈るための言葉が増え
言葉を行き交わせる ....
彼女のご両親に、
挨拶に行った。
なんかのイベントのとき、
雨が降ることが、そう言えば多いので、
ぼくは雨男なのかもしれいないと、
傘を持って、
部屋を出るときに思った。

5000円 ....
花は花として

月は月として

星は星として

鍋は鍋として

お玉はお玉として



そんなあなたのどこに僕は納まるのだろう?


大それた杞憂だなと思いつつ


 ....
しばしば、誤読は起こりうる。多くの人は、それと気づかないまま、解釈の自由性や、読者の優位性に訴え掛ける形をとって、自論を正当化しようとする。それが大きな誤りを含んでいるかどうかはさておき、自分の誤読を .... 水あかの目立つ
くたびれた流し台に立って
不器用に皮をむいたりんごの
やけにざらざらで
ぼくの手でさらけ出された
瑞々しい果肉の表面を目の当たりにして
なんだかぼくの心のどこかに
い ....
鳩尾から飛び立つ
フラミンゴの羽音を
君に
聞かせてあげたかったけれど

仙骨から這い上がる
虹色の蜘蛛を
君に
見せてあげたかったけれど

せり上がる甘酸っぱい海面で
何を ....
のっそりのっそり 午前中
猫が歩いている
公園は 曇り空
尻尾がない そう思いながら良く見ると
ハイハイ?
1歳に満たない乳児が地面を這っている
どこから来て どこに向かっているのか
た ....
いつもの喫茶店
そこに座る。それは知っている。でも、正面きってだなんて話かけられないよ。
動きだしたい
したい-死体のような-この-こころ-----

作者不在の机を前に 作者不在の椅子に座 ....
トマトはなぜにそれほど

鮮烈に赤く染めているのだろう

緑のへたさえ惜しいほどの鮮烈さ

皮一枚隔ててみずみずしさをほとばしらせ

片手で宙に放りなげれば

それは美しく光を放ち ....
光があるのだから
わたしは黒い影でいい
あなたを照らす
光はひとつ
遠くに感じる声
それでもあたたかい
遮るものは
わたしのいのち
ひとつだけ
頬を伝う、ああ
なつかしい
こんな ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい

君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
住めば都
    住めば田舎も名所
住めば都の風がふく
    住めば都で花が咲く
ごもっともだ
      いぃことわざだ
だから
   原発の除染が完了すれば
ふるさとに帰りたい  ....
 ワカリタイ

ナニカ ガ チガウ

 なんかちがう

 雲 掴むよう

 雨 願うよう






 そうじゃない

 ちがうんだよな

  違います

  ....
顔を上げるとそこは晴れ
雲が犇めく青い空
或る者がそれを美しいと尊び
まるで人の心みたいね、と
浅はかなリリックを書き連ねる
それと恰度おんなじ頃
社会生活にあぶれた蛇が
安アパートのポ ....
これはいつの面影だろうか

胸にぽかりとあいた穴は
形を変えいつかの面影となって
おぼろげに映す

ぼんやりと映った影は
飼っていた猫の日向ぼっこの面影のような
よくブロック塀の上で気 ....
僕の瞳の奥で
針を手に持って微笑む君

それって
拷問と呼べないか
たとえば曇天の松戸
ゴミ焼却処理場の高層煙突
ピカリぴかりと位置を知らせる
ピカリぴかりと存在を知らせる
岩瀬無番地という住居表示
表示不要の権力装置
存在を表示しない

昔陸軍工兵学 ....
 春はGじゃん。卒業生の賞状筒携へてときめく去りぎは、風も温みて、
毛織物など{ルビ藍=いんぢご}の内にこそ重ぬれば綿の膝丈{ルビ袴=すかーと}ひらめきたる。

 夏はのーすり。日頃の腕立てすれ ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕らの空気- 朧月自由詩311-11-21
ビッグ・アップル- ゆうと自由詩2*11-11-21
江古田家臍次第(えこたけへそのしだい)- salco自由詩15+*11-11-20
くれないの中でいつまでか- 根岸 薫自由詩4*11-11-20
鈴月はしらない- たりぽん ...自由詩6*11-11-20
夕陽のひととき- yamadahifumi自由詩211-11-20
題詠blog2011_051-060- 北大路京 ...短歌18*11-11-20
吹きかける- 乱太郎自由詩1011-11-20
ナイルの畔にて- 梅昆布茶自由詩311-11-20
コネクション- 番田 自由詩111-11-20
蘇る亀- 灰泥軽茶自由詩111-11-20
人パズル- 朧月自由詩111-11-19
十一月尽- 伊月りさ自由詩611-11-19
ごあいさつ- はだいろ自由詩1011-11-19
- 自由詩3*11-11-19
誤読をどう受け止めるか(作者の死の憂鬱の中で)- kaz.散文(批評 ...411-11-19
りんご- 寒雪自由詩4+11-11-19
感動- nonya自由詩15*11-11-19
一大事- 空丸ゆら ...自由詩1211-11-19
ゆれる根- るるりら自由詩13*11-11-19
トマトの血- 灰泥軽茶自由詩3*11-11-19
落花- 自由詩511-11-18
消しゴムの詩- 森未自由詩21*11-11-18
黒い梢(二)- 信天翁自由詩311-11-18
ナニカ- Wasabi 短歌511-11-18
殺風景- faik自由詩13*11-11-18
面影レントゲン- 灰泥軽茶自由詩311-11-18
想い- 乱太郎自由詩911-11-17
松渡- ……とあ ...自由詩1011-11-17
春はGじゃん- salco自由詩13*11-11-16

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