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咳き込んで風が飛び立つ冬紅葉
深秋の空転がり落ちて背を丸め
一本の線となり行くわら煙
柿落ちて枝先軽く風に揺れ
吐く息の白さばかりが時を摘む
白い息で暖房機類を暖めながら
かじかんだ心の喧騒を
窓辺の温もりに預けた
化粧するものは
山から下りてくる途中なのだろう
風がよじれるような姿勢で
乾いた木々の観賞類を巻き上げてい ....
殺人事件があったが誰も騒がない
明日になれば忘れることができるし
隣の家の事件でも
こんばんわと挨拶するほどの仲でもないからと
テレビのニュースも素通りするだけだ
何のことはない
....
蝉の鳴き声が止んで
鬼ごっこしていた子供達が
みんな消えてしまった
木陰の小さな窪みには風が休んでいて
小さなため息を一つついている
じっと息を潜めていると
いつの間にか違う世界に
....
悪い癖だと叱られた
食べてすぐ横になると牛になると言われたが
病人は食べてすぐ横になっても
牛にはならなかった
子ども心に不思議に思った
病人は注射を打っているか ....
孫の走り寄ってくる靴音にも
萎縮する心がある
可愛い絵模様の靴の音なのだと言い聞かせてみても
すぐに戦中の行進へと
画面が切り替わってしまうのだ
あの時代の靴音は
平和の扉を無理や ....
遠くへと雲が流れていく。暑さの真ん中が少し移動すると、残暑お見舞いが次から次へと届く。蝉が鳴き急いでいる。新盆まわりを忙しく済ませると朝夕の風が庭先で、涼しさを演出し始める。伸びた雑 ....
騒ぎは大きくなって避雷針が燃えている
パソコンは遮断されて
あなたとの通信ができないでいる
今日の約束を変更すべきかどうか
目隠しされた手段とは
折れ曲がった棒切れのようなもので
ぶつ ....
ナイフとフォークで
白い雲を少し切り刻むと
青い空がするりと落ちてきた
傍らに小奇麗な色で衣替えした
収穫の時間を置くと
秋の形が出来上がった
味覚を一つずつ競うように
....
不整脈だといわれた日から
どんな脈にも反応して
性格は治せませんよと
ドクターの笑いながらの一言
わかっているのだが
上手に隠し事もできない
だから波形が几帳面に整列 ....
送り火を焚いて送り出し
お盆の月を越えると
残暑という夏の名残りだけが残った
ご先祖様の供養を
夏の真ん中に置いて兄弟達で
あの頃を懐かしんだ
残暑お見舞いが届い ....
花風がカーテンを揺らしていく。小刻みに空の青さが変化していく。庭にはまき水をした形は残っていない。木々と花々の境界線の弱弱しさ、視覚から萎れかかるものが消えていく。雲は夕立の前触れだ ....
subaru★さんの花キリンさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
沈思する
-
花キリン
俳句
3
11-12-19
十二月
-
花キリン
自由詩
2
11-10-24
殺風景
-
花キリン
自由詩
3
11-9-25
鬼ごっこ
-
花キリン
自由詩
5
11-9-23
悪い癖
-
花キリン
自由詩
5*
11-9-22
靴音
-
花キリン
自由詩
5*
11-9-9
秋の始まり
-
花キリン
自由詩
2*
11-8-22
落雷
-
花キリン
自由詩
2*
11-8-21
秋
-
花キリン
自由詩
10*
11-8-18
脈
-
花キリン
自由詩
2*
11-8-11
赤トンボ
-
花キリン
自由詩
2*
11-8-10
夕立雲
-
花キリン
自由詩
3
11-8-3
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