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アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義

快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
 ....
主張は残虐だ

妄想は救済だ

自虐は城壁だ

虚勢は生く術だ

陶酔は気晴らしだ

感傷は嗜みだ

憂鬱は居場所だ

孤独は飾りだ

表現は受け売りだ

 ....
言葉が嫌いになりそうです。

と、書いているのも言葉であるので、


書くのが嫌になりそうです。

と、伝えるのにもやはり文字が必要でして、


伝えるのが面倒になりました。

 ....
喋ると馬鹿がバレるからさ
語ると嘘っぽいからさ

怒ると皺が増えるからさ
泣くと幸せが逃げるからさ

止まると置いていかれるからさ
歩くと踵が減るからさ

群れると傷が増えるからさ
 ....
電線がそよぎ、枯木[こぼく]が揺らぐ。
片田舎の旧道に、どこからか舞い込んできた桜の花は、
はらほろと。誇張もなく、執念もなく、かといって無残でも無常でもなく。
昼下がりの淡い亜麻色の中、ただ静 ....
たとえリリカルに謳おうと、

あえてシニカルに謳おうと、

半ばやけくそな起承転結で、

ファンタジックに謳おうと、

結局、想いはハラスメント。

なにかをコトバにする度に、 ....
割り切っている
良くも悪くも割り切るのが早い
僕は

公式なんかすっ飛ばし
一か八かの
答えだけ弾き出す
便利な簡易計算機です


愛してました
哀しみました
落ち込みました
 ....
赤い
擦り傷



想い
漂う





乱痴気騒ぎのマセガキと
晩春気取りのマドムァゼルが
虎視眈眈と狙いまするは
サイケデリッククライシス

恋と呼ぶには ....
ねえ、知ってる

ラスカルから
歌を奪うと
髑髏になるのよ

スカルラスカルラ
ロッテルダム

意味など無いよ
座興だよ


ただただ思いつくままに
ホロホロ指を動かして
 ....
さして間もなく惚れました
そして間もなく晴れました

涙がほんのり滲みました
案外あっさり乾きました

願いはいくらか満ちました
想いはいささか欠けました

新たな痛みを知りました
 ....
何が彼女をそうさせたの
何が彼女を駆り立てたの
何が彼女を塗り替えたの
何が彼女を陥れたの

She was beautiful
たまらなく惜しい
She was beautiful
 ....
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか

私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
 ....
言葉巧みに語れなければ
分かったことにはなりませんか。

上手に形にできなければ
想ったことにはなりませんか。

確かに知識は大切です。
豊富に越したことはありません。
伝えたい想いに ....
そうして僕は
君の肢体に
必要以上の嘘を吐く

生きている
死んでいる
育っていく
腐っていく

うねうねと
まっすぐに
はじらいもなく
慈悲もなく

まるで天女の装いで
 ....
住み過ぎた部屋
馴れ合いの一角
退廃の窓辺には
霜枯れていく電柱が三本

喧騒のフィードバック
焦燥のハウリング
そこに激情は無く
既に無く
それでも僕の怨恨は
指先から際限なく排 ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
空前絶後のはにかみ屋


距離感間違え馬鹿のふり


自分に厳しく飴で鞭


手折っても手折っても茂る煩悩


笑顔の旋毛が禿げだした


思い留まるたび迷子


 ....
赤い砂漠をトボトボと

白いドレスの女は行くよ

背中に担いだ木の十字架は

太陽に焼かれ{ルビ暗の暗=くらのくら}

既に神は干からびたもうた

軽い軽い炭のクロス
 ....
ガムは
包んで
屑篭へ

煙草は
消して
灰皿へ

服は
畳んで
押入れへ


さて
この感傷
何処へやろ


飲み込んで
腹の中に?

揉み消して
道の端 ....
朗らかだろう
安らかだろう
健やかだろう
なあ、

陽気で
呑気で
幼気で

穏和で
親身で
温厚だろう

それでいて、コイツ
まだ生きてやがるんだぜ

期待という期待 ....
寂しさの上に
雨が降る

怒髪の上に
雨が降る

導きの上に
雨が降る

約束の上に
雨が降る

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
そんな気の良いもんじゃない
じとじとべ ....
失った
後悔を
追いかける
俺は無常

無くなった
腹減った
飯を食う
俺は無常

虫が湧く
無視をする
虫になる
俺は無常

情熱に
蓋をする
莫迦になる
俺は無 ....
どんなに難解な熟語を知っていても、
ムズカしいことを言っているとは限りません。
どんな言葉をどう操っていても、
それが根っからの本心であるとは限りません。
僕にとって僕が僕であるように、
誰 ....
冷静沈着というよりは枯木死灰だ


天衣無縫というよりは無知蒙昧だ


多面的というよりは気まぐれだ


ひたむきというよりは妄執だ


奇抜というよりは悪ノリだ


繊 ....
顔を上げるとそこは晴れ
雲が犇めく青い空
或る者がそれを美しいと尊び
まるで人の心みたいね、と
浅はかなリリックを書き連ねる
それと恰度おんなじ頃
社会生活にあぶれた蛇が
安アパートのポ ....
儚くも逞しくもない雑草


卑屈になるには育ち過ぎた


真綿で自殺を図るような詩人


歯に十二単着せてスマイル


まだ息が白くないから秋だ


劇的な何かを待ち望む ....
掌を

滑らかにすり抜けて

北風が

秋の香をさらっていくのは

路上ギターの奏でた

奇術の仕業


ほぉら

まぁだ

いーるよ


す ....
きれいなうたを歌おうと想い
きれいなものを見上げていました
しかし私は愚か者
気付けばそれらすべてのものを
もろとも見下しておりました

そんな自分を軽蔑し
慈善などとも想いはしました
 ....
肺や気道を意識せず、唯、呼吸をするように

僕の宇宙を封印したのは、僕自身だったのかもしれないね

誰かのせいにしたいな 明日もきっと悲しいから

それがからからの快晴ともなると、殊更
 ....
私の事実は小説より平凡です


すし詰め電車遠ざかる吊り革自分の足で立つのを断念


沈黙車両老婆の鼻歌窓の外行きずりの雨


爆音に埋もれてる間は強く在れる気がしてた


わ ....
subaru★さんのfaikさんおすすめリスト(32)
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