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一週間ぶりの晴れ間に
花を買った
鉢植えの冬薔薇
台所のテーブルに
水を与えた
〈閉塞く冬となる〉
短い初冬の晴れ間をぬって
銃を買った
実弾百発合わせて二万のコルト
ちょっ ....
窓のカーテンが膨らんだ
だれもいない図書室の
午後四時
窓の桟のすぐそばに
白い紙きれを落とした
午後四時
憎まれたことのない私の
憎まれてしまった十月
何も知らず 何も気付か ....
ひとりぼっちの女の子
机に前髪が落ちそうだ
あともう少し
針先ほどで届かないあなたの言葉のように
寂しさが髪の先に
しずくをつくっている
秋の薄日が 山の稜線にも
乗り捨てられた車の ....
疾駆する車の前を
白磁の蝶がひるがえる
蝶は
そそり立つ眉を持つ
白く焼けた小石から小石を
羽黒とんぼが渡る
ゆらゆら揺れる
かすかな悲鳴
夏の熱が山脈をかすませる
盛り上が ....
地面の上で
濡れているパンの耳を拾った
食べたりはしなかった
隣に 湿った草が生えていただけで
木立の隙間に見え隠れする山なみが
雨を伝って雲の香りを運んでくる
したしたと滴る 路地の ....
subaru★さんのオイタルさんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
台所の防衛
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オイタル
自由詩
7*
12-12-15
午後四時
-
オイタル
自由詩
6*
11-11-4
ひとりぼっちの女の子
-
オイタル
自由詩
8*
11-10-15
夏
-
オイタル
自由詩
3*
11-9-7
春おばさんに
-
オイタル
自由詩
3*
11-6-4
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