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ぼくたちはうまくいっていた。春のにおいするような冬の休日のあったかい午後には中庭のハンモックにゆられ、ひなたぼっこしたり、ウクレレで大橋トリオの歌をうたったり、しゃかしゃかふった缶ビールの泡をかけあっ .... 地下鉄の車内はある種のプレイルームだとぼくは思う
見知らぬ男女が息のかかる距離で密着し
電車が揺れるたびに女の乳房がぼくの腕に押し付けられるのだ
女はそのたびに「あっ、すいません・・(* ....
胃袋に堆積した今日の摂取が
わずかな歌にも変われずに終わる頃
仮面を剥ぎ続けて
挙句顔をなくした俺の
首から下だけが横たわっている寝台
ヒートショックする精神のブレーカー ....
雨の日に、僕は雨粒の音を数えている。僕が数えられるよりももっと速く雨粒は降ってくるし、遠くの雨粒の音はよく聞こえない。それでも僕は雨粒の音を数えている。自分の感性の平原、その静寂に一番響く .... 奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
はじまりのまりを蹴りました。誰も傷つかないよう、わたしがきみをよびよせるたび、わたしは嘘つきになって、きみがきみのいるところだけが透明になってゆく。テトラポッドは波しぶきをくい止めて。非常口のひか .... 【イラスト国】

僕は一枚の絵を大切にしています。
ある星に 木こりの居る絵です。

木こりは木を倒したいのですが、
三つの木があまりに巨木になってしまいました。
三本の木には三つの名前 ....
今朝 部屋にふたりの警官がやってきた
警官は「おまえ、中でクマを匿ってるだろ?
隠すと為にならんぞ!」とぼくを脅した
そして警察手帳になにやらシコシコと書き込んで帰っていった

 ....
牛乳ベースのスープにレチェが入った鍋に 
菜箸でつまんだカモノハシを一切れずつ入れる

黒いショールを纏い
髪をぞんざいにまとめたデニムのパンツに皮のブーツの女が
カモノハシに続いて鍋の ....
あからさまに死んでいく人々の思いが見えたら
平和になると思うけれど、いずれにせよ、
結局は多くの犠牲が必要なんだと愕然とする

あなたは誰にも守れているわけではないのに
平然と外に出 ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
笑顔が見たいと言われても
上手になんか笑えない

ほらどうだ!
と、手品みたい。

ゆりかごのようなサプライズに
にっこり身を委ねた

ありがとね
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
シャツ一枚を
買ったレジで 今日
包み紙で包んでくれた
静かな 手のことを
思い出している
机の上の 折りたたまれた
シャツの前で私は
その薄手の紙にそっと触れてみた

オークシ ....
ローソンの袋から
ひょっこりと顔を出した
りすが
夜空を見上げながら
しんみりとした調子でぼくに話しかける

こうしてさ
息をころしながらさ
今も俺は
夢を見てるんだよ
お ....
成田空港で 待ち合わせをしている
クマに逢うために
まなみは化粧室でリップをひいていた
ボストンへ出張していた彼が 帰ってくるんだ
ボブヘアーになっている私を見て
きっと彼は驚くわと ....
空は
とても静かな森だと
まなみは感じた
病室の天井を飾る
オレンジ色や青や 黄色や赤やらが
ぶつかっては消えていく音

まなみはサイドテーブルから
果物ナイフを取り出して
 ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
リアリティはじっとしてはいられない女の子ね、持ち前の想像力で逃避も克服、溶ける魚(註1)の顔をして超現実、デバイスの仮想現実、拡張現実ソースたっぷりで入り乱れるの、あえて言葉で表すとして

人は個 ....
夜の街路で、街灯もない道を私はさまよっていた。正義はいつでも鋼鉄でできている。それは鋼鉄の壁かもしれないし、鋼鉄の刃かもしれない。私は自らの著作の記述で異教徒を激怒させ、異教徒に追われてい .... 心臓は崩れながら歪み、実体の判らぬビートを作り出す、ああ、脳天から逆さまに降る、死、詩、私!降り積もったさまはまるで賽の河原の石積みのようだ、鋭利なナイフのような真冬の空気、肉体をすり .... キミが放っておくから
ボクはすっかり錆びちまって
ダッシュボードの上は
白い埃が積もってるけど
ベイべー、雪合戦するほどじゃない
底意地の悪い奴は
どこの世界にもいるのさ
ヤワな雪玉に見 ....
全ての色彩から、全ての音響から、全ての芳香から見放され、僕はこの空の沙漠で下界に着地するすべを知らなかった。僕は太陽として余分すぎる存在であり、意味もなく光を放ちとても醜いので、いっそのこと夜 .... エアコンのごーっという低い音で部屋はゆらめいて、またたき、のような、わたしたちは、いつもまたたいて、細いろうそく、生まれたての火のよう、なにもかもつけっぱなしで、スイッチも ....  
凍えて帰れば、ぜんざい

ふー、ふー、熱いぜんざい

言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい



 
遥か彼方に浮かぶ雲を追いかけるように、私たちは成長していく草花となって、どこまでもゆく、ゆらりゆらりと揺らめきながらさざめく、日照りの明日にあのノエシスとノエマが鳴り出す美しさは愛だと確信して、そんな .... ペンギンみたいに
体を凍てつかせながら
通勤電車に乗っている
つり革の輪っか
まるで手錠みたいだ
一度そこに首が通らないか
試してみたことがある
猫じゃあるまいし
通るわけもな ....
あなたの中を流れやまない
液化した鋼鉄の重さと鋭さが
かつて組織の微細な織り目をうまく満たせなかった
あなたは組織の糸を切ったり駄目にしてしまったり
組織の織り目の綾に鋼鉄の流れを ....
着床にも降りる雪の塩梅があるだろうか、ぼくから共有を剥いだ残りがぼくだとして、小さく息を潜めていたよフェミニン、ぼくは遺伝子と膝を交えて話したい、欠陥を謝りたい、のべつ幕なしか押し黙るのか日本語では表 .... すべてのものを等しくするために
雪は降り積もった
道路も畑も建物も樹も
すべて等しく白の諧調に集束する
想像もつかないほど遠くにある白さが
具体化した永遠のようにすべてを覆い
 ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(6334)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バニーガールの二等辺三角形_ - 阿ト理恵自由詩4*15-2-2
通勤電車- オダ カ ...自由詩2*15-1-31
そこにある全てが失われていないというだけの- ホロウ・ ...自由詩1*15-1-29
雨の日- 葉leaf自由詩6+15-1-29
憑き身月見て- ただのみ ...自由詩18*15-1-28
A_DOG_DAY - 阿ト理恵自由詩12*15-1-28
イラスト国- るるりら自由詩5*15-1-27
Tシャツ- オダ カ ...自由詩3*15-1-27
マリエロの海- オダ カ ...自由詩5*15-1-27
平和前提な不幸せ- 中山 マ ...自由詩515-1-26
アメトユキノアワイ- そらの珊 ...自由詩13*15-1-26
ハンモック- 鵜飼千代 ...自由詩13*15-1-26
まどろみ- 殿上 童自由詩20*15-1-26
ラッピングの日- 番田 自由詩315-1-26
星空の下で- オダ カ ...自由詩7*15-1-26
待ち合わせ- オダ カ ...自由詩4*15-1-26
花火- オダ カ ...自由詩2*15-1-26
- 砂木自由詩12*15-1-25
眼人間- 乾 加津 ...自由詩6*15-1-24
- 葉leaf自由詩515-1-24
ストレンジ・バット・トゥルー- ホロウ・ ...自由詩2*15-1-19
コール_アンド_レスポンス- そらの珊 ...自由詩21*15-1-15
成人- 葉leaf自由詩315-1-14
気がつくと何かに祈ったり戦ったりしている- ねことら自由詩415-1-12
ぜんざい- 殿上 童自由詩18*15-1-4
遥か彼方に浮かぶ雲を- kaz.自由詩1*14-12-25
つり革と病院- オダ カ ...自由詩2*14-12-24
孤独な人- 葉leaf自由詩314-12-21
ぼくのユニバースへ、ようこそ- 乾 加津 ...自由詩6*14-12-21
- 葉leaf自由詩314-12-19

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