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....
外は悲雨だから
いいんだよ、いいんだよ
ぼろぼろ泣いて、いいんだよ
話しかけないでください
静かに
ハサミの音を聞いていたいのです
質問しないでください
今は
答えたくないのです
話しかけないでください
ただ
髪を切りに来ただけ ....
コスモス、小さく咲いた
香る花、美しい白
そっとつまんで顔を寄せた
あなたのような秋が来た今年
穂も色づいている
素敵な時間
わたしのそばに
花がある幸せ
二人占め
サイダー、
君が
つぶやいたらこぼれた
向こうの街が
透けてみえそうな
蒼だ
ここは
いつまでも夏だ
サイダー、
河が
うねりな ....
たいようは じごくのねつ
くもは みずのわるあがき
ひこうきのまどから
くもの げんかい がみえるの
ねつでけされたくもをよそに いきのこっているものどもの
きれいな き ....
{画像=111007205854.jpg}
青
画用紙に青いインクを零したら
晴れやかな空になった
青いフェルトに涙を零したら
透明の染みになった
道端の石ころにも成れな ....
鰊が僕の腹を噛む
広い緑一色の海はその砂浜を濡らして星が流れ出す
灯台の岬に押し寄せるアザラシの群れ
低くうなりながら矢が飛んできて壁に付き立つ
それを放ったのは上空に浮かぶ龍だ
雲を呼び雨 ....
まむれくし。
と、
きみが発話し、
鋏をいれたばかりの
あたらしい、
きみの
栗色をした髪と
まむれくし。
と、
震えた空 ....
陸橋に佇む豚がこちらを伺っていました
以前どこかで会った気がしたのです
毛並みに見覚えがありました
豚と目が合い 気まずい思いがよぎったので
そそくさと その場を後にしてしまいました
豚の目 ....
陽気なハリー
今日も命を削って商売繁盛
そして、sold out!
ヒグラシの虫かごを片付けながら
また来ますよ と夏が言ったので
私は わかってますよ と返した
入道雲と夕立も出ていくみたい
いつも 夏は勝手にやってきて
小さい 秋を残して ....
Ma Jeunesse Fout L'camp まぁ森へなんか行かない
Ma jeunesse fout l'camp マジねぇす降る感
Tout au long d'un ....
あの空にはたくさんの墓標が立っている
その墓標の苔から僕はひっそりと落ちて来たのだ
今僕の帰りを待つのはその苔ではない
苔はすっかりきれいに掃除された
僕は新品の棺へと
色のない花々にうずも ....
朝から赤ん坊の泣き声がする
お隣は余震を嫌って帰国かと思いきや
出産を控えて出国していたのらしい
ついこの間その家主から聞いた
つくづく万国共通だなと感心する、
不快の解消を訴える声はまだか ....
溶けてしまいそう
暑さのせいではない
時々空を見上げる
曇っていると泣きたくなる
今日はよく喋った
昨日は一言も声を発しなかった
電話をかける
最近どう?
暑いね
溶 ....
あっ
風の軋む音がします
※
母となれなかった女の子供が母となる
子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて
幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
あたいの心は茜色
つっかけ蹴り上げたら
明日は、きっと晴れ
嬉しいときは
笑うことしかできない
わたしは凡才なので
トイレットペーパーがきれたとき
からからという音がしても
それ以上なにも感じない
悲 ....
夏の
夏の欠片が
こぼれ落ちてた
あの日
僕は
名前も知らない
通りすがりの公園の木陰
芝生に体をあずけながら
空が青く
突くように青く
僕を包む
空に包まれていると
....
朝 目覚めると
僕の目の前では
1匹の魚が泳いでいた
空中を
魚です
僕は魚には詳しくないのでよくは分からないけど
おそらくカツオっぽいような気がする
マグロではなさそうだ
....
懐中時計の ねじを巻こう
私の人差し指と、親指にどれくらいの時間がつまっているの
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲
別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
書かなければいけない、と決められたことには
ギリギリまで、おれは、手を着けることはしない
いよいよ時間がなくなって、おまけに
だらしないあくびが出る頃になって、ようやく、手 ....
マリアさまのティーシャツに
刺繍でfuture
no
ってマジックで付けとくかな
なんて言ってる冬毛の猫
あまりにもあつい
季節は夏
タブレットをいくつか
白ワインをすこし
....
光は
空を見ている
いつも。
風と遊んでいる
こどものころから。
ところで、
と、言うのだ
光が。
ところで、
ワタシヲ
ウゴケナクシタノハ
ダレ?
ね、だれ?
....
あたいは線香花火
絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい
火球 果てるまで
その箱のなかには夢が溢れていた
幌馬車に乗っていたり
早馬にまたがり二挺拳銃は火を噴いて
またあるときは電話ボックスから秘密基地へと飛び込めば
誰もが海の向こうの豊かさに憧れた
....
誰かの不正を突っつけば
てめえの理性が名を上げる
そんな寝言を信じる馬鹿が
今日も角立つ声を出す
断罪はあらかた
裁く側の罪を
どれだげ棚上げ出来るかという、いわば ....
おしつぶされて割れたはしばみの実が散乱している野のはてに
まだ泣かない人が立っている
私たちは割れた実を喰うでもなく拾うでもなく
この実の硬さをしりたいと
辺りをみまわ ....
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