すべてのおすすめ
死にたい時がある
別に構って欲しいわけじゃない
だれかにすがりたいわけでもない
誰も聞かなくていい
誰にも届かなくてもいい
ただ、そういう時自分は
死にたいんだな
....
キンタマ王子という名が
全国的に知られてしまったため
今までのように自由に行動出来なくなった
キンタマ王子は
東横インにチェックインする際に
生まれて初めて偽名を使った
中島みゆきの大 ....
夕月が
悲鳴をあげているような赤
骨の色に似た電柱の上で
闇のようなカラスが羽を休める
よどんだ、生温い空気の
送り主を忘れた鎮魂歌のような始まり
血液は半睡の眼と同じ ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする
掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ....
私はさかなをかく。
私はさかなはかかない。
さかなのなかを私はかく。
さかなを支える骨の内部を流れる
熱い海の流れを。
*
塩焼きにされた秋刀魚にかぶりつく、
がり ....
環境に適応していきのびることが
生命のことわりならば
それにしたがうのがあたりまえなのだろう
考えることはない生きればよい
小利口にならずきちんといまを選択する
なにが純粋なのかよく ....
世の中がすべて
つくりものに思えるときがある
仕事に疲れた夕べ
ふと電車の中を見回すと
みんな人形だらけで
自分だけが人間
自分はこのつくりものの世界で
秘密の実験の材料 ....
神さまなんて信じてないわたしだけど
太陽を神とすることにした
わたしは確かに太陽から
うまれたんだとおもうから
困ったときも
うれしいときも
太陽を想う
なんだか顔をあげたく ....
弁解の余地なく
悪徳の日々だ
どこへも出かけない日
動物のように食べ
3キロ太った
人生の入り江に
打ちひしがれた椰子の木の流木が
浜辺に突き刺さっている
幸福を憎悪す ....
∂(元キンタマ王子)がCDデビューする
アルバムタイトル「∂2015」
音楽的には
ファンクとホーミーを
融合したファーミーを基本に
ヨーデルと浪花節の要素も取り入れた
所謂プログレッシブ ....
子猫を抱いて
戸口にたって
海の幻を見おろしてから
しばらくして
冷めたコーヒーを飲む
帰らない旅人は
古本に栞を挟んだまま
彼女の人生から消えた
キンタマ王子をパクった
キンタマ玉子が現れた
キンタマ王子の
専売特許のキンタマを
パクった上に
玉を被せるという
大胆不敵さだ
しかもキンタマ王子は
キンタマ2つだが
キン ....
夕陽に向かって走っていた電車が停まった。長い間揺られていた人々は立ち上がった。この先には もうレールはなかった。が 旅が終わったのではない。
ここからは ひとり 自分の足で歩く始発駅でもあった。過去 ....
機械仕掛けの身体は軋みながら
訳もなく歌い続けていた
彼の燃料といえば
バーモントカレーの甘口チーズオムレツ載せだ
彼は飽くことなく働き続け
燃料を補給する
死をも恐れない彼は ....
君が煙草を吸う仕草が好きだった
気だるそうに階段に座って
甘い香りを撒き散らして
いつだってしがみ付いていたのは、
その匂いを忘れたくなかったから。
寝顔を見るたびに思うのは
この不思 ....
ゆ!
気合いの入ったコンクリの煙突は
夜な夜な夜を吸いこみながら
湯を沸かしてるっぽい
一日 一生懸命働いた疲れをきれいに洗いながすために
この町の人たちはここに集ま ....
肩口に齧りついた過去
背中に張り付いた
名前の無い鎮魂歌の譜面
真夜中過ぎ、脳天をカチ割るような
レイトショーに踊らされて
死んだ叫び声が内臓を蝕んでいく
....
もしも
キンタマに
羽根があって
自由に翔べたなら
ずっと
ずっと
南の島で
裸のままで
いられたでしょう
もしも
キンタマに
言葉があって
自分の思いを
伝えられたなら ....
キンタマは
その響きに比べ
見た目が冴えないと
感じていた
キンタマ王子は
キンタマに漆を塗って
金箔を貼ってみた
するとどうだろう
とても華やかになった
試しに
ゴボウの煮しめと ....
鋼鉄の街には鋼鉄の光が降り注ぐ
街路樹の柔らかな緑も
公園のしっとりとした土も
すべて鋼鉄でできている
もちろん電話線を流れるのは
情報と化した鋼鉄であり
行政組織も警察組織も ....
秋が連れてきた死神
彼の声を聞いています
宇宙の鼓動にも似た深い深い群青色の声
夏の魔物は突然姿を消しました
迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる
冷たい砂漠 ....
年老いた漁師が舟を出す
どんな嵐の日でも舟を出す
獲物を市場で売り
貧しい食事をとる
変わっていくのは彼の目の色だけ
段々鮮やかに
朝焼けを映すようになってきた
波に翻弄され
嵐に ....
通勤電車の中の人々は
何者でもない
父親でもなければ
サラリーマンでもない
家庭と仕事のどちらにも属さない
ひたすら窓外がまぶしいだけの
振動が心地よいだけの
空白の時間に漂って ....
太陽は無数の光線に変わりながら急速に変化していく季節に強い陰影を塗りつける、空を目指していた草花たちが運命に漂白され、緩やかだった風は翻る、それまでそこにあった、生命の象徴のような温度を拭い去 ....
けんかした
言ってはいけない言葉をたくさん言った
殺してやろうとおもった
言葉で
あなたがでていくのを押しとどめて
出られないようにして
ぶつけて
ぶつけて 言葉を
傷つけてや ....
キンタマがデカイことに
何の意味があるのか
奥さんにもよく分からない
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し
ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
パーティーには 有名な中華料理店が選ばれた
難しくて名前が覚えられないメニューたち
箸で触るだけで肉汁が溢れ出すシューマイ
自宅に独り私を待つ母に
到底食べさせてやれない、そのシューマイ
....
どこにも
行かない。
あなたが
あなたで
なくなっても。
いつだって
おれは、
あなたの
影で、いる。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208