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紙をこする
チャコールの音が響く部屋
モデルに雇われた猫は
ねむたそうに欠伸をしながら
裸体をテーブルの上に広げている

デイバックから化粧道具をとりだし
バスタオルを巻いた ....
タラップが外れて
四基のエンジンの
高音と共に
涙する風切り羽
揚力のうまれるままに
生活の足場を
芥子粒ほどにちいさく
後ろへと
吹 ....
自覚していない欲望を、引きづり出して見てみたい。
それを誰かに上手に説明できるようになりたい。
どんな色でどんな形なのか。どれぐらいの大きさなのか。それに首輪を掛けて(そもそも首はあるのか)近所を ....
起きた時喪失を感じる。夢を遡り昨日を遡り、どんどん過去へと逃げていく私の心の半分。私は朝起きるたび心が半分になる。そして、過去へと遡って行った心は決して帰ってこず、その代わり消え去った思い .... カラヤン先生は言った

まずフルートの音を聞け、と

目で団員を承認し

的確な言葉でポイントを伝え

本番では団員に任せるのだった

自由を感じさせ

音に命をこめさせた
 ....
私は仕事をしている。仕事場は道路の真ん中であり、仕事をしているとすぐにクラクションが鳴り車が渋滞し警察がやって来るので、しょっちゅう仕事場を変えなければならない。私は仕事をしている。仕事着 ....  *与ひょう(仮)

あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです

顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
死を待つ女が一人

手を組んでいる。

これまでの歩みと

関わった人々に感謝を表すかのように。

父が死んだ日は声を殺し

読経が響く斎場の前列で

ひたすらに泣いた。

 ....
ごはん多めに炊いて誰も来ない  都心に雪がふると
 もう あともどりができない
 地方都市は
 いよいよ寡黙になる
 川を
 はさんで
 魚たちは遡及する
 ときおり鋭利な水性植物になって川底でひかる


 風 ....
艶消しブラウンで
厚塗られた感情が
仕切られた容器に
整然と並んでいる
精製砂糖の甘味類


お行儀の良い愛は
ガラスの香水瓶と
純白のミニブーケ
に迎えられ微笑む
誰かと同 ....
夜の速い渦の中で、私は突然の出会いに見舞われたかのように混乱している。電車のホームに鳴り響く様々な声のあらゆる細部に巻き込まれて、夜空高く昇っていくかのごとく混乱している。これだけの複雑な .... 泳げない魚だじっとしている なけなしの五百円玉がアスファルトの割れ目 酸化し切った珈琲豆をドリップした
午前二時、それはクソみたいな味
だけどどこか落ち着く香りがした
古い本を開いた時の香りに似て

(朝を待つには長すぎる
 何か退屈でもい ....
橙の蛍光灯にてらされて、
膨れ上がった球体は熱く、
床に落ちていた
縫い針で、
ぷちり刺してみる。
球体が弾けて、
鼠色の煙から、
たくさんの色とりどりの球体が、
 ....
 
隣の芝生が青くみえる丑三つ時

いっそ眠れないならと珈琲を飲み

ため息、またひとつ



 
僕は工場で量産された個性のない品物
僕自身のアイデンティティが欲しくて今日も走る
持ち主が僕をどう扱うか
どんな所を走っていくかによって
僕の個性は少しずつ作り上げられていくから
 ....
裏切られたと思う人

裏切ったと思われている人

裏切られる

自己嫌悪と 答えの出ない ナゼの疑問

裏切る人に 自覚症状がない

かみ合わない 感情のもつれ

通り過ぎてい ....
一人だけホテルに泊まらず
テント暮らしのあなたは
私と同じね

私も中学生の頃
今よりずっと幼く見られたから
子供料金で電車に乗っていたのよ

そのお金で本を買ったり
駅のホーム ....
ひとり足りない合コンに鬼がきた 黒ブチの
仔猫の彼女がいなくなって一週間

去勢手術を受けるために入院をし
退院した翌日に
ベランダの3階から飛び降りて以来
姿を消した仔猫

キッチンのコンロのある
隅っこ ....
火の年に、
大水の声を描く
詩人は、
自ら指を燃やして、

轟く稲妻にも似た

 その声を、

陽に焼けて古びた愛と、
数々の秘密と背徳を埋めた土に
透明な色のインクを滴らせ、
 ....
川を境に
夜が半分しか明けない街から
人は次々に去っていった
半分の灯り 半分の雨
空には
鳴らない鈴がかがやいていた


何も無い朝が
星の跡を押しのけてゆく
乳 ....
のんべんだらり
日長一日 だらだらと
ソファーの小舟で
文庫本が櫂に
目が疲れたらひと休み

音楽の風に吹かれながら
好きな時間を小舟に乗せて
無為の海を漂流しよう

のんべんだら ....
夏休みを終えたら二重まぶたになっていた鬼 川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
ぼくたちはうまくいっていた。春のにおいするような冬の休日のあったかい午後には中庭のハンモックにゆられ、ひなたぼっこしたり、ウクレレで大橋トリオの歌をうたったり、しゃかしゃかふった缶ビールの泡をかけあっ .... 地下鉄の車内はある種のプレイルームだとぼくは思う
見知らぬ男女が息のかかる距離で密着し
電車が揺れるたびに女の乳房がぼくの腕に押し付けられるのだ
女はそのたびに「あっ、すいません・・(* ....
胃袋に堆積した今日の摂取が
わずかな歌にも変われずに終わる頃
仮面を剥ぎ続けて
挙句顔をなくした俺の
首から下だけが横たわっている寝台
ヒートショックする精神のブレーカー ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(5641)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アトリエ- オダカズ ...自由詩5*15-2-17
世界地図を見るまなこと、なにかしら○いもの- 春水八郎自由詩5*15-2-17
記憶の雪だるま- 宮木理人自由詩4+*15-2-17
起きたとき- 葉leaf自由詩715-2-17
カラヤン先生- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-17
仕事- 葉leaf自由詩215-2-14
夕鶴奇譚- ただのみ ...自由詩26*15-2-14
死の間際。- 梓ゆい自由詩215-2-13
ごはん多めに炊いて誰も来ない- 北大路京 ...自由詩5*15-2-13
都心に雪がふると- 石川敬大自由詩515-2-12
バレンタイン・アール・デコ- とよよん自由詩4*15-2-11
複雑な夜- 葉leaf自由詩315-2-11
泳げない魚だじっとしている- 北大路京 ...自由詩615-2-11
なけなしの五百円玉がアスファルトの割れ目- 北大路京 ...自由詩415-2-10
珈琲と古本- xxxxxxxxx自由詩3*15-2-9
彼女の目- あおい満 ...自由詩8*15-2-8
丑三つ時- 殿上 童自由詩11*15-2-8
自動車の歌- 葉leaf自由詩415-2-8
裏切りの交差点- 佐白光自由詩2*15-2-8
summer_white- mizunomadoka自由詩615-2-8
ひとり足りない合コンに鬼がきた- 北大路京 ...自由詩315-2-7
_8月のバガデル__- オダ カ ...自由詩5+*15-2-7
神の名前- atsuchan69自由詩4*15-2-7
そして_いくたび- 木立 悟自由詩815-2-7
【_のんべんだらり_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-2-7
夏休みを終えたら二重まぶたになっていた鬼- 北大路京 ...自由詩415-2-6
年をとるといろいろ- ……とあ ...自由詩13*15-2-5
バニーガールの二等辺三角形_ - 阿ト理恵自由詩4*15-2-2
通勤電車- オダ カ ...自由詩2*15-1-31
そこにある全てが失われていないというだけの- ホロウ・ ...自由詩1*15-1-29

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