ひきだしにテラリウム
阿ト理恵




しょくぶつといえば みどりとはかぎらないけれどカノジョの部屋はみどりにみちあふれていてカノジョのためいきをすいとりうつくしい朝をさしだしてくれる
        テラリウムはきらいといいながら部屋にしょくぶつをとじこめて     
 カノジョのしらないあいだにしょくぶつはせいちょうしていて少女を首になったカノジョにこわいことはなにもない
        こんぺいとうなんかじゃだまされないとカノジョが星を盗みにゆくと部屋をでていったカノジョのすべてをしっているカノジョの部屋のなまえもしらないしょくぶつの棘が窓辺でばらばら
  カノジョの盗みかえる星を狙いうちしようかと尖って



自由詩 ひきだしにテラリウム Copyright 阿ト理恵 2014-11-02 00:24:20
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