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頭部のない地蔵が地に突き刺さり私は石くれを拾い集めて供えていく。顔は覚えてくれているのか、と問われても元より知らない。けれども手を合わせることだけは遠い昔に習ったし、あの鳥のように歌を供物にしてあの花 .... ひとりぼっちだった
ふたつのかたまり
おとずれて

いつのきせつだって
ここにいるんだと
ないている

白い空
黒い雲
まじりあったら
ときどき灰色

黒い土
白い草
ま ....
時は、11月30日夜の11時

彼女が私に突然の別れを告げた。

ほかの彼氏ができたのだった。

闇と孤独の中に私をひとり残していってしまった。

別れを宣告された瞬間、淡々と聞いてい ....
かくれた次元に秘密がある

いな
神により
かくされた次元と言うべきか 

そこはまるで
海のように

数々の波たちの
住みかだった

ある波の振動数に共鳴して
この世界の粒 ....
あとがきのような
夕方に残す
手紙の最後を
迷っているから
インクの匂いが
蜜柑と混ざり
便箋の端を
濡らしてしまう

瞳の色だ

嘘も言い訳も
全て包んで
濁りを煮立てて
 ....
わたしの間に箸が挟まれていて、
それが素麺をつかもうと懸命に身体を動かしている夢を見た

目が覚めると私は左手の箸で素麺を摘まみ取ろうとしていて、
あるか知れない数条の麺をさがしつづけていたの ....
イルーガルな魔法に手を染めて粘度の高い夜の海に漂っている―眼球の裏にはバッタが棲みついて視神経を齧るたびに貫くような痛みが走る、きみに送った手紙にはたいしたことは書けなかった、それは意地と言えば意 .... 落ちた紅葉の水辺に座る少年は
絶望するほどの
期待もないようだ

燃えるづけた劣等感も枯れて
未来におびえる焦燥も枯れて
生きている価値がないという言葉も枯れて
時を忘れるほどの楽しみも ....
かたことと音を立てて、
工具を扱う。

わたしの友人は機械たち、
だから直してあげなければ。

かたことと音を立てて、
工具を扱う。

彼らは眠らずに、
ただ働き続ける。

そ ....
私のメールボックスに詩編をくださった方がいらっしゃいます。今年は災害の多い年でしたが、いつも通っておられる教会も被害をうけておしまいになった方から、一遍の詩が私のメールボックスにとどきました。

 ....
夕焼けを朝焼けと錯覚して
午後五時を午前五時と錯覚して
頭の中がぐるぐるになった
薄青い空の山あいはオレンジで
夜明けすぐに父と車で
温泉に行ったことを思い出す

あのまま騙されていた ....
おまんこがあるほうが人生強いに決まってる。
神は女を完璧な悪魔に作った。
おっさんはおまんこがないから誰も助けてくれない。
おまんこはつよい。
おまんこがないから男は知力や能力を鍛えた。
お ....
私の話だ、私は当時、常に空腹で、色のない箱のような街と、その箱の外縁をかじり、
ここから周囲何メートルの、そうした環境で暮らして、暮らした、
ビニールの保護膜、ノートに名前が書けな ....
ペダルを漕ぐのはいつも空の上
丸い寝顔を追い越してゆく

安心を舐めた両足の裏に
広がる明日が水を溢すなら

吐く息の白さを堪える前に
黒い地面に叩きつけられる

アスファルトに擦っ ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている

ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨

湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい

ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
今夜はとっても
気持ちがいいね

と夜が星たちに話しかける

あの憎たらしい満月が
うすい三日月になってから
僕たちがいっそう
きれいに見えるね

と星たちが夜に
相づちを打つ
 ....
目に見えない何かに襲われたら
どうしたらいいだろう?
暴漢や通り魔等は目に見えるから
逃げたり抵抗は出来る
目に見えて襲いかかってくるものは
敵と判断していいだろう
逆に目に見えないものは ....
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた

身もガラも肝 ....
口で言うほど幸福にこだわってないよ
とりあえず眼に見えるものしか欲しくないからさ

振り返ればけっこう酷い目に会ってきたな
いちいちそれを文字にしたらきりがないし
思い出したくはないし

 ....
約束もしていないのに
お互い振り向いたら
どちらかが目を逸らす

穴の空いた僕と
透明な君と
惹かれ合うのは当然だけど
諦めるのも必然

でも探り探りだから
しばらくは一緒にいられ ....
狂った魚は
     おひれはふり
宙に浮かんで
      貴女を捜す

浮かぶ女は
     何処に此処で
水面を割って
      天へと沈む

透明宇宙と地球の真ん中
独 ....
靴を履いて歩けば靴底がすり減り
車を走らせるとタイヤがすり減る
地面の摩擦で削れるのなら
人間も裸足で歩けば
足がすり減るのかな?
だけども何度も歩いてみても
足は削れないし背も縮まない
 ....
原子レベルの
量子テレポーテーションが成功して

もうすぐ
小さな物質が
転送できるようになるらしい

まるでSFの世界の
転送装置のような働きも
夢ではなくなるかもしれない

 ....
投げられた 
デモ隊から

投げられた
信念に満ちた火炎瓶が


撃たれた
警官隊から

撃たれた
牽制に満ちた催涙弾が


じりじりと
じりじりと
進む学生たち
ゴ ....
秋の匂いがする

貴女に言った

私、季節そのもの天空大気が
それぞれの匂いを放つと思ってて

そうしたら貴女、怪訝な顔して
これ金木犀の匂いだよ、って
通りの家の庭先まで連れてって ....
ころころ
ころころ
ころがって

わたしのタマシイ
磨かれたのか

泥だんご
一生懸命磨けば
ぴかぴか光る

艱難苦難
坂道ころころころがって
もうすぐゴールにさしかかる
 ....
わたし、がんばれ。
ひとまえでなくな、
 ひとりでなけ。
しんぱいさせるな、
 たんめいにさせてしまうから。
おねがいだわたしよ、
 もうすこしたえてくれ。
そのさきになにかが、
 か ....
ワイパックス1錠
ジプレクサ1錠
ランドセン1錠
ベンザリン1錠
ヒルナミン3錠

そしてきみの寝息
ぼくが眠るために必要なもの
今日の街凪 しんしんと凪

街人戸惑う しんしんと凪

小声でそっと 取り繕っても

街人の惑い 隠せないね

街凪は 何を告げたいのか

真空に突然 出来た抜け道

街人 ....
隣の籐の椅子 そこにいるのは

確かに揺らいで 眠っているのは

微かに寝息を たてているのは

わたしのこころ わたしの半神



隣の籐の椅子 古い古いとても

古いそ ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(6234)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
求めるもの- 帆場蔵人自由詩4*19-12-3
ノラと雑草- にゃんし ...自由詩219-12-3
愛別離苦- viraj自由詩119-12-2
神によりかくされた次元- st自由詩319-12-2
足掻き- ミナト ...自由詩2*19-12-2
迷い箸- 阪井マチ自由詩219-12-1
(だから、あなたに会うたび、ラプソディを打ち鳴らすよう)- ホロウ・ ...自由詩1*19-12-1
枯れ木と少年- 若乱自由詩219-12-1
部屋と雨降り人形- 朧月夜自由詩7*19-12-1
たいふう- るるりら自由詩7*19-11-30
美しすぎる夕焼け- mmnkt自由詩119-11-30
男は弱いよ_全能のおまんこ- viraj自由詩119-11-30
消去された世界のこと、あるいはすべてイメージの産物- ねことら自由詩219-11-30
パンク- ミナト ...自由詩2*19-11-30
女の雨の音は擬音で- こたきひ ...自由詩319-11-30
三日月のベッド- st自由詩3*19-11-30
裏切り- リィ自由詩1*19-11-30
ふぐ- 春日線香自由詩819-11-29
世俗的な汚物になっても生きているよ- こたきひ ...自由詩219-11-28
二人- TwoRivers自由詩2*19-11-28
哀しみ〇ひとつ- ひだかた ...自由詩219-11-28
死因- リィ自由詩1*19-11-28
テレポーテーションはしたいけど- st自由詩319-11-28
火炎瓶と催涙弾_~_2019年香港民主化デモ_~- komasen333自由詩1*19-11-27
二十歳- ひだかた ...自由詩3*19-11-27
泥だんご- 玉響自由詩319-11-27
わたしへ- WataShi自由詩419-11-27
睡眠薬- HAL自由詩9*19-11-27
街凪- もっぷ自由詩2*19-11-27
分身- もっぷ自由詩1*19-11-27

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