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戯れが過ぎたのか
名月が遠い 待てない心臓が加速始め

この訪れの麗らかさを

深呼吸トクトク鼓動にはもって上体を反らして

螺旋の儚い軌道を静止飛んでいる

ひたひたの心に ....
線香の白い煙の糸がたちのぼる
追って見上ぐれば
黒い梁から見下ろす遺影の果て
白い路(みち)はほどけてく
おそらく、天上界まで届いたあたりで

夏は喪のシーズンだ
祖霊が帰り
私も帰り ....
眠れない夜だったから
架空の国へ出かけた

王位継承
森の魔物
結界の霧雨

本を閉じると
外も
いつのまにか雨

この雨が結界なら
私も連れ去ってくれ

見わたす現実の
 ....
あなただけに告げる「ワタクシの秘密」と言う台詞が
どうも くすぐったくって 仕方が無いのです

地図に無い場所を求めて 彷徨う旅人だとか
誰も受信できぬ電波を 感じる肌が

むず痒くて ....
歩いてくる人の音楽
マンションの音楽
電車の音楽
実際に空気を振動させる音とは別の
抽象的な音楽が流れる

抽象的な音楽は
視覚的イメージによって構築される
細胞のような構 ....
{取消=本日は晴天なり}
{取消=爽やかな秋晴れなり}
金木犀の匂い好きなり
{取消=虫の音が心地良いなり}

{取消=嘘吐きは泥棒のはじまり}
前科持ちは一生の恥
地震カミナリ火事{ ....
ものすごい音を立てながら
トタンの屋根を突き破って落ちていくものがあった
僕ァ 蛇にまとわりつかれていたもんだから
なんにも見えなかったんだ
奪われていく熱を思いながら
中で変わっていく細長 ....
私の国籍は日本だ
何なら戸籍を見せてもいい
だから他の国が
軍隊を持っていようがいまいが関係ない
勝手にすればいい
それと同じで
日本が軍隊を持とうが持つまいが
他の国にとやかく言われる ....
しにがみにあいました

しにがみは おおきな かまをふりあげて
わたしのくびを はねようとしました

おもわず めをぎゅっとつぶると
いつまでたっても いたみがないので
おそるおそるめを ....
母校へと続く道を
十数年ぶりに歩いていると
風景に込められた無量の意味が
過ぎ去った感覚を再び過ぎ去らせて
私の身は引き裂かれ
その間隙を過去の雨だれが舐めていく

緑地公園をさまよう私 ....
雨は降り続け雨は降り
雨雨雨雨 降り続ける

雨が降り続き雨が降り
雨降り続けて秋深まる

雨雨雨雨 降り続けて
蝉の死骸は濡れ溶けて

濡れ腐る蝉の死骸は空
雨雨雨 只降り続ける ....
 
喧騒の夜

組み込まれているから、見えない

都会にもいるんだよ、言霊



 
呪いのリズムで降る雨が
窓の外のリアルを囁いている
昨日よりは少しまともな頭で
昨日よりもくだらないことを考えている
なにひとつ語るべきことのなかった
今日が変更線でゼロ ....
いつついたのか大きな傷
裏切った裏切られた
どっちが先にやったのか
今じゃあいまいだ
とても知りたかった
ひどいことする理由
道端の石を蹴るようなつもりだったかい
はなについたことはなん ....
ことばを吸い込むと、
身体中の血管が弾けて、
なみだになって流れていく。
そのなみだが、
地に落ちて、
灰色のキャンバスの上に落ちていく。
キャンバスの頬に
薄桃色の赤みが ....
ある日 
水槽の中で泳ぐ
熱帯魚が
テレビに映った 
青い南の海をみた

こんな狭い
水槽の中では
すいすい泳げない
テレビに映った
広い海に憧れて

ここから
逃げ出そうと ....
光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
目に映る風景と
もはや言葉を交換できない
私は風景から情緒を受け取らず
風景も私によって何も証明されない
風景は完膚なきまで破壊されていて
私の視線もその破壊を継続するのみだ
 ....
お集まりの皆さま方、この度は、日本G研究学会シンポジウムにお越しくださいまして、誠にありがとうございます、G研究学会会長の、五木田振夫でございます。

我々、G研究学会、通称G研は、皆さまはもうす ....
ペンギンの群れを
ずっと 見ていた

ヨチヨチ
ヨチヨチ

幼稚だねって 思えたけれど
たった一つの 用地買収で
こんなにも イラってするの
なんでだろうって 自問自答

 ....
世界の終わりだ?
お前が終わっとるんじゃい
そんなつまらんこと考えとる暇があったら
尾張名古屋に置いてきた
お前の家族つまり世帯のことをどうにかせい!
お前が終わるのは
お前の勝手だが
 ....
           150827

孤独な青年ばかりが集まり
モダンな小学校を建てる
全員個室で授業を受ける
体育だけはプロテクターを着け
乱闘へのスキルを磨く
午後は、エアガンの実射 ....
太陽は自分を燃やして
すべてのものに 光りを注ぎます
それは宇宙のシステムで
人間の言葉では
これを『愛』とよびます

宇宙の生き物のひとつである
わたし達にも
そのシステムは ....
右手の痺れがとれない
小指と薬指の感覚がない

いつもの山田先生はひとこと
これは頸椎だから松崎先生のところに行きなさい
まだ午前中で間に合うから
ちゃんと血圧も測ってね

松崎整形外 ....
感情は

神様から人間に与えられた

ある種の

罰じゃないかと思う時がある
自称詩が嫌いな理由の1番目は
出だしの2語を読むだけで
つまらないことが分かるからだ
例を上げると
「世界のはずれ」で始まる文章がある
世界にしたって
はずれにしたって
どんなバカでも
 ....
知らない人と話しちゃだめってお母さんに言われてから
ずっとテポドン飛ばしてる

知ってる人とうそ言いあって
悪気はなくて喜びあって
それはそれでラッキーなんだ

テクノカットは夏 ....
虫の鳴く夜は ベランダの
ガラス窓 半分ほども 開けまして
虫の声なぞ 聴きましょう

虫の鳴く夜は ワインなど
ちびり ちびりと 飲(や)りまして
虫の唄なぞ 聴きましょう

そ ....
胸のファスナーを下して
白い綿毛に包まれた
幼い夢の息の根を止めて
そうして入り日の燃え落ちる
血だまりへ
交わることで違え 
意味を失する言葉のように
縺れたまま ひとつの肉塊となり
 ....
満月の夜、月はやさしく犬を見ていた
犬は不思議そうに眼をあけ、すっくと立ち
濡れた鼻をしながらあたりを一瞥した
犬は初秋の虫の音を
一心不乱に聞いていたのだが
ふと月明かりに、自らの何かが微 ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(6234)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小さな秋の戯れに- 朝焼彩茜 ...自由詩17*15-9-3
シーズン- 凍湖(と ...自由詩5*15-9-3
冥府の門- ガト自由詩11*15-9-3
止み色- 藤鈴呼自由詩4*15-9-3
抽象的な音楽- 葉leaf自由詩415-9-2
取消線- たいら自由詩315-9-2
だから先に食べておきなって言ったの、エントロピー!- カマキリ自由詩715-9-2
私は日本人である- 花形新次自由詩1+15-9-2
黄昏の会瀬- 愛心自由詩515-9-1
母校- 葉leaf自由詩415-9-1
雨は只- たけし自由詩815-9-1
言霊- 殿上 童自由詩13*15-9-1
Rain_Fall_Down- ホロウ・ ...自由詩6*15-9-1
- 黒髪自由詩5*15-8-31
分身- あおい満 ...自由詩10*15-8-31
【_熱帯魚_】- 泡沫恋歌自由詩25*15-8-31
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩18*15-8-30
帰り途- 葉leaf自由詩215-8-30
ゴキブリ- itukamitanij ...自由詩2*15-8-28
チェンバロ・コンサート- 藤鈴呼自由詩2*15-8-28
尾張の世帯- 花形新次自由詩215-8-28
少年の話- あおば自由詩8*15-8-27
宇宙的システム- 南無一自由詩315-8-27
痺れた日々- 梅昆布茶自由詩1515-8-27
苦悩- ガト自由詩4*15-8-27
パンツの裂目- 花形新次自由詩215-8-26
テポドン- 末下りょ ...自由詩1*15-8-26
秋色夜曲一_<虫の鳴く夜は>- 南無一自由詩515-8-26
闇の恋人たち- ただのみ ...自由詩16*15-8-26
月と犬と- 山人自由詩8*15-8-25

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