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次女の髪を梳いた櫛に付着していた
薄茶のフケのようなもの
それが動いた!
二ミリにも満たない生物が
私に与えた衝撃
一体どこでうつされたのか?
GHQが散布した白い粉によって
やつらは絶 ....
地獄の土地をころがして
ノートの上にビルを建てるのです
そのビルには
様々なものが激突するだろう
砕けたガラスに反射するのは
真実だけではないだろう
女子校は雪に埋れても
ス ....
証人を立てるんだ 例えば僕が今朝目玉焼きを食べたことについて しっかり覚えているし難しいことでもないんだけど でも証人を立てるんだ そのことが却って事実を不確かなものにするから 証人が必要なほど不確か ....
私のポコチンの前で
泣かないで下さい
これは本当の私ではありません
被ってなんかいません
センのズリを
センのズリをかいて
あの敏感な肌を
露出して見せます
「私のお腹の中に
....
生命線が
肩まで伸びているから
単純計算で850年生きると
上大岡の母に言われた
年金貰えるかなと
心配になった
頭が割れそう
掃いて捨てるほど死のう
偽装を殺そう
間隔の短い電鉄は溶かして屠ろう
愛の真剣で胸を貫こう
ギザギザな爪立てて首を絞めよう
上空3kmで裸そっと降ろしてあげよう
鉄 ....
何度聞いても頭に入らない言葉がある
例えば
ペンナカッタ
何度聞いても頭に入らないのだから
恐らく間違っていると思う
ピンナケッタかも知れないし
ポンニヘッタかも知れない
ともすると、プ ....
いまさら振り向かれるかのような真似は辞めて貰えませんか
いかにも懐かしむかのような言葉を吐かないで貰えませんか
その気もないのに闘うかのような振りをしないで貰えませんか
あなたたちの背中しか ....
仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった
りらりら、らりら
追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した
そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう
何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
予感ではなく、確信である
わたしは未だアイデンティティークライシスであると
そう、最期のときまで
尻に対する
必要以上の愛撫は
あなたのためというより
自分の欲求を
満足するためのものに
相違ありません
お、おじいちゃん?
おじいちゃあああん!
ロッドマンと猪木は
どちら ....
駅前の透き通った路地から
斜めに下っていく
陰だけの旅人
人を信じることを信じることができずに
スーツケースの中では きっと
愛の源がくしゃくしゃになっている
バスのタイヤに初々しく視 ....
木のおもちゃには
ぬくもりがある
けれどもそれは
物の扱いに手慣れた
おとなの語り
おさない子には
木は硬い
角を落とそうが
やすりをかけようが
木の硬さはなくな ....
あなたの目の前から
この鳩を消しますと言って
いきなり鈍器で頭部を殴打するのは
マジシャンの風上にもおけない
あっ、今何か通っただろ
遠い昔
薬師丸ひろ子に
似ていると言われたこ ....
露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく
遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空
若くて死ぬことも
老いて生きることも ....
言葉を編み
視線を編む
少しは暖かくなってくれたかな
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです
私の記憶が確かならば
去 ....
浮気なGigiをききながら
ホットワインで、邪な心をたぎらせる
どうせ凍てつく空気に見透かされるのだから
*YouTube 浮気なGigi(加藤和彦)
http:/ ....
林檎の花は雪色 蕾は朝焼け
雪に枝を折られながら
木を裂かれても 根は雪を吸う
発芽し実になる芽の成る術を
同じく過ごし 来年の芽は待つ
芽が実になるのは二年越し
熟成は枝から始ま ....
働かないおじさんは
今年一年働かなくても
生き延びられたのを
自分自身に感謝しつつ
来年も
働かないで済むことを
心の底から願っている
「それは全てあなたたちの
年末の頑張りにかか ....
寝てる以外は現実逃避
昔の彼氏に
あたいを捨てたことを
後悔させてやるとばかりに
AカップをJカップに
豊胸した姿を見せに
東京に出てきたものの
「そこじゃないんだよね」と
もっと他に直すとこあんだろ的なこと ....
年末の休暇で一人部屋で読書をしていると、あっという間に雪に降り込められていた。雪は私の窓から見える都会の一断面を静かに滑っていき、地面を飾っていった。この都会は今や雪という膨大な電飾できらめい ....
薄紅の花びらの真中で
一匹の蚊が死んでいました
その造花の霊廟には
微かに白く埃が積もり
異なる時が流れているのです
知っていましたか
昆虫は外見が骨格なのです
死んだニンゲンが放置 ....
あなたが
死んで
産まれてから
八回目の年の瀬がきた
その少し前には
サンタが
入院先のベッドに
インドのパンツを届けた
去年、おととし、その前の年・・・・・・
二人が咲いて ....
寝室の窓の外で
また今夜も
切れかかった街灯が
青白い点滅を繰り返す
この世に未練があるのか
ただ惚けてしまったのか
それとも
死二ユク前のあがきなのだろうか
今夜も
わたしの静 ....
階段をのぼりながら僕は
そして 今日も この部屋で
誰かに読んでほしかった
だから 詩を書いた
布団を敷いて
書くべきことを考えてばかりいた
子供だった時代を忘れた
僕の ....
労働など土に比べたら動きに過ぎない 土など大気に比べたら固体に過ぎない 大気など未来に比べたら現在に過ぎない そのような現在の中で労働は時間の痕跡を作り 同一であるために費やされる非同一的なものの為に ....
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