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  朝礼


フロアの中心に固めた事務机の島を囲むようにして立ち
輪番制の司会者のもとに
一人ひとり何事かを発声することが期待されていた
しかし外線が鳴ると朝礼も一時中断して
近くのだれ ....
夜の人気無い交差点で
暗闇の赤信号の中
ひかりの人が立っている。

ゆるぎない姿勢で
こちらに何か、云いたげな
未知の国から訪れた旅人のように。

かれは
赤い世界に包まれた
情熱 ....
ありがとうを言わない手が僕の頬を斬った 先生のために歴史の敗ける北を食べて貼られています
よく海外の興味の事の募集をしていたのがあった
それは日本人の並べる資格で決裂する不利な条件
まるで責任に長い間続く性を授与していません
両者と ....
黄と橙色は
とてもよく似ていて
それはおそらく
同じ季節を生きているからだ、と
ふと思う
遠い山並みを眺めれば
それは混色されて
日び
上書きされていく
油絵のようだ
厚塗りされた ....
遠い世界の音
聞かせて、僕の耳に
失われた、古代の
あるいは、未来でもいい
遠い世界の音
聞かせて、僕の耳に

無理矢理に心臓を
捻じ曲げるような夜中
薄暗が ....
冬の冷気が
身体に刺さり、抜けてゆく

雪の一片が
銀木犀の花弁に見えて
淡雪の香りが心を満たした

視界の端で誰かが動く
誰もいない
ただの錯覚
既視感
また君じゃなか ....
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう 

その人は今日 死者の位置 ....
佇んでいたのだろう
あの時のわたしは

苦手なことを並べた
傷付きたくなかった
それでも出会いを求めて
やって来た

缶ビール片手に
やわらかな言葉で話す
路上に座り込み
生活者 ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
様々な矛盾が、私の森で、死体を漁る夜。腿に切り傷を、CDに回転を。サイコロの目が開いては閉じて、0から6を行き来している。僕はウトウトしながら、君の名前を呼んだ。だからきっと、どこかのアパートで、肉体 .... トライアスロンでママチャリに乗るのか そんなものいらない
おれの詩も小説も
そんなものははなから捨てている。
おれの書くすべては
たった一人の読者に向けられている。
きみ というたった一人に。
愛という
愛としかいいようのない
性欲

裏切りという
裏切りとしかいいようのない
性欲

おいそこの♂と♀
振り回されるアホども
お前らは謙虚に、大胆に、生きて死ね
お前らは誰 ....
これが、わたしにとっては、この世の中でいちばん美しくって、いちばんかなしい景色です。1962年11月27日岩波書店初版本「星の王子様」130ベージの景色に似ているけど、すこし違います。


 ....
なんども息を吹きかけて。熱いチキンドリア。周縁からスプーンで崩しながら口に運んでゆく。お水とって。コップに水、を注ぐ。水、を飲む。また、なんども息を。冷めるまで。そのくり返し。飲食、するあなた。その体 .... 粉雪が
路地裏で密談をしかけては
欠けてゆき
書物の名前を尋ねる人
でした僕は
あの秋

黒髪の少女と
制服を着飾る術を知って
いつまでも
知りませんでした

「おはよう」で始 ....
捨てたのは
わたし。

夏休みの
別荘ぐらしがおわる日に。

都会にかえったきみは
わたしと暮らしたことさえ忘れてしまう。

捨てたと思っているわたしに
捨てられた、と気づかないま ....
  ずっと、
  戸は開いていたが
  入ってくる者はない
  おまえの魂が、刻一刻と
  アケビの形に変わっていくのが
  ここから見えているだけだ
  夜以外の時間を少しでも
 ....
歯ぎしりしないよりは
するごまめでありたいと思う

井戸の底から出られなくても
空を見上げる蛙がいい

賢い猿になれずとも
見て聞いてものを言い

出ないより
出る杭でありたい
 ....
風景を壊しながら
ゆっくり歩いていたら
感傷が45度に傾いた、

存在が比喩のような君が
新しい名詞を
街にばらまくから
リリカルに死んだ思い出が
一瞬で
胸の中にひろがる、

 ....
 
心が凍えそうな夜

カレーなんだな

みすかしたように、カレーなんだな



 
       ●●四角くゴロリンコ●●
まっすぐに見える意味が●まぶしいったらありゃしない
  伸び縮みしてシナる●俺のパーツのように
難しい文字じゃないのに●欠片をさがして生きている
 ....
鼻毛カッターで鼻くそ取っている

痛い❗これは痛い❗
あらゆる意味において痛い❗
大乃国が苦手とした
板井の張り手ぐらい痛い❗
止め ....
くすんだ水晶体の行列が俺の進路を垂直に遮る、俺はやつらの頭を片っ端から潰し、道に落ちた脳漿を踏みつける、汚れちまった靴の底を街路樹で拭き、振り返るとまた新しい行列が横切っている .... 薬を与えられ
曝し首にひとつひとつ丁寧に並べられて
菊は咲く
結ぶ露にさえ重すぎて
添え木に縛られ 立ったまま咲いている

花の高さにあなたは背伸びをして
「真夜中にも美しく咲いているの ....
男は詩を書いていた。
たくさんの詩を読み
感動したり影響を受けたり
時には幻滅したりしながらも
毎日のように詩を書いていた。
そして、
男は自分の作品を一冊にまとめ
ついに詩集を出版した ....
お金持ちの子供で
休日のたびに
他所にクルマで
親に遊びにつれていかれた

月曜日
学校に行くと

どこにも遊びに
つれてもらえなかった
友だちがいる

親が仕事で ....
垣根越しに
老女の艶やかな手
切ないほど甘い
いびつな頭をもぎとって
埋められた犬のため
息を光に押し出した
枯れた莢を揺らすように


踏むと何処かで誰かが死ぬ
枯葉の音に冷たく ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(5641)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オフィスワーカーの情景(四作)- 乾 加津 ...自由詩9*14-11-28
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