やまいの癒やし
黒髪
キキキキキ。
闘病は辛いもの。いつか治るということに希望を抱いているのだが。
私は統合失調症である。死の恐怖を感じたことも、100回や200回ではなかった。
世間から見ればただのお荷物である。そのような雰囲気はまとわりつくものである。
カカカカカ。
笑わせてあげられたら素敵だな。世の苦しみではなく、一時の希望を与えることができればと。
私はつらい気持ちを体験しているのだから、想像することが出来る。
ブルブルと震えている兎のような、弱々しい自分。親兎は、なすすべがない。
なぜなら、その震えが、体の中に巣食っている病魔に依るものだからだ。
希望はないの?私の希望、朝日のようなありがたいものは。
だが私は負けない。兎から超兎へと進化したいと願っている。
その願いの切実さは、何よりも真実の、裸の心が生み出す感情であるから。