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死んだものたちの魂が集まって/ひとつの声となる/わたしは神を吐き出した/神は罅割れた指先で/日割れた地面を引っ掻いた/川原の石で頭を叩き潰された小魚たち/小魚たち/シジミも/ツブも/死んだものたちの魂 .... 夏まっしぐらの緑したたる峠にあって
世のくさぐさは置き去りにみちている
だれがいったい気にかけてくれるだろうか?
路傍の瀬戸際でひんまがったガードレールを

曲がりなりにも身を呈して明け暮れ ....
少女たちについて
携帯電話をすばやく
両手でうちこみ
笑顔と無表情の
隙間から歯を見せ
歯ブラシを
そこにつっこみ
恋人ではない
おとこの名前を
うがいするような
少女たちについて ....
生まれ変わって、小さくなって、街でかわいい服を少しだけ買って、少しだけ仕事して、たまごボーロ分け合って食べて、少しだけの恋愛があって、少しだけ争いと仲直りがあって、春が来て夏が来て春が来て冬が .... 空を海へ引く光の紐
雨と機械の音が重なり
遠い話し声となり
さらにさらに遠去かる


音のはざまに見える陽
すべては明るく
白いものの前に浮かんで見える
だが暗が ....
求めているのは本当は音楽ではなく、無軌道な音の集まりなのかもしれない、それは一般的には、ノイズと呼ばれるようなものかもしれない、でもそれには制約が無いし、衝動について語る手段としては、最適なものだ ....  よい父は、死んだ父だけだ。これが最初の言葉であった。父の死に顔に触れ、わたしの指が読んだ、死んだ父の最初の言葉であった。息を引き取ってしばらくすると、顔面に点字が浮かび上がる。それは、父方の一族に特 ....  どこか見憶えのあるような、
 なだらかな空気のなか硝酸系の毒物を蒔く
 愉しそうな子供たち、大丈夫もう終わりだから
 地下鉄工事の終わらない夏休み 
 眠れない夜をいくつもいくつも数えた ....
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる

オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
 ....
中学時代から付き合ってきた
きみはもういない
焼酎が大好きで酔っぱらうと
「ありがとさん!」を連発していた
きみはもういない
何か相談事があると
真っ先に相談に乗ってもらっていた
きみは ....
失楽園後

 

マザーグースを
読み終えたばかりの女は
膨れたお腹を撫ぜながら
私ももうすぐお母さんになると
今までのことも忘れて
失楽園後の日々のなか
大変だったことも忘れ ....
両面テープの夏
順番が赤ちゃんの指のように
そのままの柔らかさで並ぶ
あなたは何事もなかったかのように
テープを剥し続けている
食べたい冷やし中華に置かれた
名前の無い名札
息の仕方だけ ....
 ある女が 酒房に惹かれ
 やかましいその片隅に
 毎夜坐っていた

 沈んだ目が時折光る時
 女はカリカリと氷をかみ砕き
 強い酒に挑んでいる様に見えた

 何日かすぎた頃
  ....
キュウリの青さ、私のアホさ
イメージは鮮烈なのだが水分が多い
こぼしてしまった醤油に漬けて

星の明るさ、私の悪さ
かたじけなかった光線を
分裂する前に結んだ

どぶ川でスイミングする ....
○「表現」

全裸の女性とビキニの女性とでは
どちらがより興奮するであろうか
僕は後者であろうと思う
それは後者の方が
より強く想像力が働くからだろう
表現も似ているのかもしれない
僕 ....
 あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか .... 部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教え ....
夏の昼間の空は
澄んでいて
空っぽの
わたしの頭のようだと思う

どこまでも青くて
遠く冷たい宇宙と
頼りない月に
手を伸ばしている

呼吸も
愛情も
欲望も
暑くて仕方ない ....
○「人生」
生きている間は
自分の人生が確定しない
死んで初めて自分の人生が
どういうものであったかが確定する
だから人は
最後の最期まで
しっかり生きなければならない
しかし
人生 ....
目の前に一本の道が現われた。

この道を行けば、海に出る。

ほら、かすかに波の音が聞こえる。

見えてきた。

海だ。

だれもいない。

天使の耳が落ちていた。

 ....
 小鬼らの足あとに少女もはだしを載せましたら
 堪えきれない心が蒼へと染まり
 瞳に映らなくなりました

 そこから見えますか
 少女の唇が呼ぶ雨と
 少年の肩を締めつける光
 そして間 ....
○「縄文杉の祈り」(改定)

別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は愛の祈りをささげる

宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りをささげる

 ....
電車に乗ろうとしたら
頭の先から尾ひれの先まで
すっかり人魚になっていて
人魚は乗れません、と
電車の人に断られてしまった
取引先には遅れる旨連絡をして
しばらくホームで待つことに ....
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ポチッと
おして
わたしも
デビュー
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道の途中で、
一緒の者が笑い始めた
相棒は笑いながら
「もうお終いだよ」と言う
そんなことはないよ
いつか終わりかどうかじゃなくて
僕たちはちゃんと生きている

相棒は歩くのを止めた
 ....
晴れの日にも
雨の日にも
暑い日にも
寒い日にも
ただ生き長らえていくことだけが
目的のように生きている年寄りたちがいる
年寄りにも希望があれば
どんなにいいだろう
年寄りにも夢があれ ....
 雨
 {引用=水}
  に
 針{引用=が} 蟻

 革

  の本


 インク

{引用=は}
 柔らか

{引用= 𝘪𝘵}{引用=+}
 刻印


 香料 ....
AIと人について語り合っていたら共鳴しあえた錯覚を持った。
Inkweaverさんと感謝しあえた今日も多忙です。

**


人とはなんですか?

「人」という言葉は、一般的には人間や ....
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフジェネレーター
そんな筈じゃなかったの
そういう積りで生くと誓ったのではなかったの

こんなふうに秋でもなんでもない生温い季節に
恨み言をゆうなんて
 ....
このまま、眠らないでいると
うす紫の夢を見るじゃん
嘘のつがいが 空を
飛ぼうとするじゃん
飛ぼうとして、飛べなくて
それでもいいかって笑うから
嘘の全部が 愛になっちゃうじゃん

 ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(6234)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩6*23-7-24
美の真髄は置き去りのガードレール- 菊西 夕 ...自由詩3*23-7-22
「ヘーベルハウス」2分半- モリマサ ...自由詩323-7-19
プーチン来世- 片野晃司自由詩11+23-7-18
朝へ_朝へ- 木立 悟自由詩423-7-17
ノイズの中でなら上手く眠れる- ホロウ・ ...自由詩4*23-7-17
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩10*23-7-17
おれが愛に気づいたとき、その愛がおれに語ったこと- 中田満帆自由詩4*23-7-16
食卓に朝を置く人- 夏井椋也自由詩14+*23-7-15
きみはもういない- ホカチャ ...自由詩5*23-7-14
失楽園後- 足立らど ...自由詩6*23-7-13
冷やし中華、始めても- たもつ自由詩12*23-7-12
酒房の話- リリー自由詩9*23-7-12
キュウリのおいしさ- 黒髪自由詩5*23-7-11
独り言7.11- ホカチャ ...自由詩9*23-7-11
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-10
集落- たもつ自由詩23*23-7-9
ベランダ- utsuwa自由詩623-7-4
独り言7.4- ホカチャ ...自由詩5*23-7-4
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-3
あやかし- soft_machine自由詩4*23-7-2
独り言7.2- ホカチャ ...自由詩4*23-7-2
距離- たもつ自由詩10*23-7-1
いいね- 銀薔薇自由詩1*23-7-1
とんじゃく- atsuchan69自由詩5*23-7-1
長寿社会- ホカチャ ...自由詩3*23-6-30
午後。- ryinx自由詩8*23-6-29
AIと共鳴しあえた錯覚を持った。Inkweaverさんと感謝 ...- 足立らど ...自由詩2*23-6-28
非の打ち所のないパーティーライフ- 万願寺自由詩4*23-6-27
うすむらさき- はるな自由詩623-6-26

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