すべてのおすすめ
秋の早朝に闇が労働している
自然界全体に宛てた命令書を作成しているのだ
到来する秋は恋人のように必ず去っていく
闇は労働のリズムを自然界に分け与えている
街路を歩いているだけで ....
あなたのことが
一番好きだってこと
否定する必要もないし
大きな声で叫ぶ必要もない
大きな声で叫ばれたら
むしろあなたには迷惑だろうし
僕にとってもマイナスかも知れない
だか ....
鈍重な静寂が
沈痛な壁に反響して
この部屋は死人の居ない葬式のようだ
つい数分前の
ヨーロッパのロックの記憶も
たいした穴を開けることは出来なかった
たいした穴を開ける ....
それでも無性に
奇蹟のような
あのしょくもつへ
生理ではないが
舌は時折
のびようとして
それがとても
せつない葛藤だ
労働者にと工夫され
提供されつづけて
AD201 ....
打ち上げ花火の残骸が今頃になって降ってきました
何光年も遠くの飴玉がキラキラ物語を演じています
ヘリウムガスでお腹を満たした風船がもうすぐ見えなくなりそうです
カラスの群れが赤く燃え ....
いつのまに窓があいたのだろう
生きものみたいに絡まった衣服を
わたしのものと、
あなたのものに
分けるときにはじめて
からだが千切れるように感じました
なんなりと なんなりと
幌の中 豚小屋に 鬚の集まり
空間に 靄がモヤモヤと
薄い光 浮かぶ薄い感情
言葉では表現できないものを
言葉で表現する
団子 机 足跡 名前
叢 飛蝗 ....
灯りを消すと
窓辺に並んだ heinekenに
光
欠けるときに
分散された
月
?乗り移ったクラリオン星人が
9割になったから
この星の高等生物はおよそ全滅
日本人も残り1割
天○一品ラーメンも全員がクラリオン店主
“クララリオンが立った”とか
クラブクラリオンとか
....
にしこりこりこり
もうこりごり
なんて言わずに
次はマスターズで
タイガー東幹久ウッズを
打ち負かして欲しい
あたしも負けずに
成人病のグランドスラムを
目指します
ちなみに
....
苦い血が鉄扇の錆
その箱はスケルトンの灰色で
どこにも蓋がみつからなかった
サイコロを転がすように その六面体の
一面ずつに番号をふって 開けようとしたが
開けられるような 切れ目がどもにもな ....
書けないときは
過去作でもなんでも
コンスタントに毎日投稿し続けて
さくさくお茶を濁しつつ
ポイントだけは
こつこつ稼ぎたい・・と
いよいよポイント依存症になりつつある
という自覚はある ....
蜘蛛の糸の生きものが
紙の壁をのぼりゆく
少しずつ少しずつほどけながら
夜の明るさへと近づいてゆく
歪んだ空の台形が
高みの曇に照らされている
斜面が斜面を
金属 ....
感情が動くとつらい
身体中
気持ちで
いっぱい
重くて
重くて
横たわる
自分の
殻に
こもって
誰にも
会わず
何処にも
行かず
誰からの
言葉も
耳に
入れず ....
月夜に溶けるブランコになる
あたしは女のゲイなんじゃないか
あたしは性同一障害でほんとは男で
しかもゲイなんじゃないか
そんなことをあるときハッと思って
それ以来ぼんやりそう思っている
あたしの脳が ....
ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
今日は一日平穏に終わったと
一日に句点は打てたと
なにかに感謝する自分がいる
今日はちょっと辛いことがあったと
でも一日に句点は打てたと
なにかに礼をする自分がいる
今日はタイトな ....
夜をまとい ひとつ
また ひとつ
陽を仰いでは
あなたの声を 響かせる
厳かに切り離されていく 大きなかげろう
ゆらりと揺れては 温もりを浮かべて
覚えていますか
先の夏には ....
・2/4 12:27
つかみかけの砂糖をばらまいて、歌う鳥たちに捧ぐ、辺りに散らばった雪化粧、ならぬ砂糖化粧と呼ぶべきものが、起こる、クリステヴァ、読んだことはないけど、きっと君は知っているはずだ、 ....
新しい文明についていけない、老い、ヤラレル、という人々をターゲットに
マネーゲームは 果てしない
今日も 宅配便の中年が 老婦人が出した百円玉が一枚足りないと
トロクサイ手つきを笑い ....
昔の友人の、志の高さを知る。
安い言葉を並べるだけでなくて、努力もしているのだと知る。
私の手元に残るのは、つまらないと言いながら、
安定した生活だけを狙って取り組んできた自分。
私は ....
網膜を行き過ぎる詩語硬直の行列
心は、始めから無い表情を隠し
意味は美を名目に犬となって瞑目する
――沈黙するロバの耳
灰色にずっと燃えている虫はかすかに
茜色の玉を胸に ....
過去は逆立ちしたってかわんねー
でも、未来はどうだ?
今しだいじゃねーのか
黒い視線がデッサンを始める
その前に
匂やか印象だけを舌先に灯し
駆け引き
{ルビ張子=はりこ}のロマンス欲情田舎芝居
止まずに
降り続く冷たい天使の死 ....
死んでいる系のぼくらは
テレビを見ない
酒を飲まない
声を出さない
夏なのに
長袖のジャンパーを着ている
手にはいつも、
iPhoneを持って。
スライドする指だけ ....
遠近法が麻痺した囚われの眼(まなこ)を
墜ちるのを怖れた誤読の盲人たちが崇める
しんなりとした粘性の絨毯は織り上げる程
未来を消し去り 響きを失った時空に
拡がっている 奇妙な、奇妙な諧調
....
木漏れ日から、ふと宇宙を直観するような時がある。
それとよく似た体験を、―― 作者としてコメントを受けたとき
作品を見直しながら、ふと―― していることがある。
そんな時は、たいてい、その作品と ....
人の心はうつろいやすく
今年話題のあの人この人
豪雨と共に消えてしまった
首刈りの人はいますか
号泣の人はいますか
STAPの人はいますか
佐村河内と
あっち向いてホイはいますか
....
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