すべてのおすすめ
生きている者には
誰にも
朝が来る
夜が来る
そしてまた朝が来る
昼間どう過ごしたか振り返る間もなく
次々と
朝が来る
夜が来る
この朝と夜の繰り返しの中で
僕たちは生きる意味を見 ....
秋の日の出は美しい
天空にたちこめる
夜明け前の
暗黒の闇を追い払いながら
地平につらなる山々を
クッキリと影絵に描き
前触れの
濃いオレンジ色の光帯が地平を飾る
....
二〇一七年十月一日 「蝶。」
それは偶然ではない。
偶然ならば
あらゆる偶然が
ぼくのなかにあるのだから。
二〇一七年十月二日 「「わたしの蝶。」と、きみは言う。」
....
キミが悲しい気分になったら、昼でも夜でも、
満月が現れ、キミを応援する
キミがなんだかやる気がないとき
十匹のオオカミが現れ、キミを囲んで遠吠えをする
とりあえず、そんなシステ ....
- die Schläfrigkeit im September
文字は雨、
もしくは、繪だ
奴は、死の畫素を撫で
内臟曰く、
....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
章魚の 小道に
イデアの 紙吹雪く
わたしは歯
あなたは顎
おおいかぶさる
ぬるい 数
おそい 雪
わたしは峠
あなたは蹄
云 ....
順々に
液状の名詞が
格子に垂れてしたたる
世界のおおよその大きさが
張られている 複数の 頭蓋
額縁にぶつかり 欠けてしまった
顔のような 意味
....
こんな名機があったのか
と驚かされた
ソニーミラーレス一眼・NEX-6
安っぽくて脆弱なプラスティックでなく
重厚で丈夫な金属のボディや操作ダイヤル
それに
シッカリとしたシャ ....
○「愛の種まき」
種をまけば
芽が出てくる
芽が出ると
茎がぐんぐん伸びてきて
やがて花が咲く
花が咲けば
虫たちも寄ってきて
やがて実がなる
実がなれば
種がまたできる
この地 ....
○「詩」
詩は早起きとともにおとずれる
○「孤独死」
同級生で一人暮らしで
民生委員をしていたT君が自宅で亡くなっていた
今は民生委員でさえも
孤独死する時代なのだ
○「さとりの ....
二〇一七年九月一日 「陽の埋葬」
文学極道の詩投稿掲示板に、作品「陽の埋葬」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。
二〇一七年九月二日 「2010年11月19日のメモ 」 ....
ホホジロザメの背ビレが切り裂いた
ふかい
空の底から
ぽろぽろと
こぼれおちてきたものの正体を
ぼくは、
知ろうとはおもわない。
うずたかくつもった
愛に刻印された ....
私は今だに電車通勤してる普通のお疲れモードの
おっさん会社員なので元気な若者に憧れているだけ
なのかもしれませんが、元気な若者 = アスリート
ではないことぐらいは知っていて、それでも、政治 ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない
副反応予想は
発熱倦怠感
1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった
予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない
同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない
複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
めっきり朝晩が冷え始め
気づいたら
平面的に見えていた街全体が
いつの間にか
深い立体感とコントラストを増してきて
遠景はどこまでもクッキリと
見えるようになってきた
太 ....
○「泣き声」
隣の双子の赤ちゃんの泣き声が
毎日聞こえてくる
愛あるお母さんは
「何で泣いているのか」
わかるんだろうな
○「居場所」
何をやっても許される家庭で
育てられる子ども ....
ここに来たのは
いったいどれくらいぶりだろう
遅い昼下がり
海岸沿いの辺鄙な道の駅は
物産品を買い求める人々や
ソフトクリームやドリンクを注文する人々で溢れかえっている
少年たちが ....
○「Aさんは」
Aさんは
いつも一方的である
一人で怒って一人で笑っているという感じだ
相手の気持ちや考えよりも
自分の気持ちや考えを
いつも大事にしている
すぐにいい悪いが先に立つ
....
二〇一七年八月一日 「カサのなか」
いま、きみやから帰った。ラーメン食べて寝る。おやすみ。
文学極道の詩投稿掲示板に、作品「カサのなか」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。 ....
窓を開けると
爽やかな風が
夏の終わりを告げる
秋の臭いを運んでくる
お盆の頃にやって来た
小さな台風が
まるで
神風のように
この北国の
焼けつく夏から
熱さ ....
○「自殺」
つまらない
というただそれだけで
死にたくなったりするようです
家庭がつまらない
学校がつまらない
仕事がつまらない
○「妬み」
妬みは
知らないうちに買っているから ....
{引用=忍路・蘭島}
翡翠と書いてカワセミと読む
そんな宝石が飛び去る刹那の後姿を
有難い気持ちで見送った
3500年前の環状列石は
見かけも手触りもありふれた石
そりゃあそうだろう
....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る
チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに
ほんとうは存在していない ....
そりゃあそうだろう。
降ってきたんだぜ。
俺には確信を持った過ちにしかおもえなかった。
ひとつやふたつじゃない。
無数といういいかたが正しければ、おそらく無数という表記の仕方になる ....
吊革につかまる
リュックを背負った妄想の列
モノクロフイルムの
買い出し列車
一応に皆、リュックを背負い
何があってもリュックを手放さない
網棚には何も無い
大したものが入ってい ....
ワクチンを接種することでできる
コロナウイルスに対する抗体の量は
人によっていろいろ異なり
全く抗体ができない人もいるらしい
どんなに調べても
100%抗体ができる
なんて
....
ぼくは
もう
だめ、
なのです
ほとんど
機能していません
なにもかも、がです
終わっているのです。
なにもかも。
みとめたくなくて
こんな
どうしようもないことを
まいに ....
日々に少しの余白を
どうか忘れないでいてね
なんにもしない日とか
空ばかり眺めていたりとか
そういう
一見すると無駄のような
切って捨ててしまいそうな
だ ....
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