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 高校の嘱託講師から予備校の非常勤講師になってしばらくすると、下鴨から北山に引っ越した。家賃が五万七千円から二万六千円になった。ユニット・バスの代 ....
指先を太陽に翳して
陽の光の中を着物の着崩れを直しながら歩く

隣町まで足を棒にして歩いてみたら
少しはこの気持ちが楽になるだろうか
茶色い茅葺き屋根の家を過ぎて
長屋を横目に見て
空き ....
濃密なすきまによって武装された道化師の衣装
時代の手綱を放れて八頭だて馬車がもぐりこむ
目をこらす間をうめてミクロはマクロを着服し
際限のない馬蹄の音で布袋腹をリピートさせる

いついかなる ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか

立っている
電柱から
(かすかなノイズを)

点が結ぶ線を
つまさきで ....
  十九



 土間のかおりが濃い風の中で
 今もまだ鏡を磨くその人は
 母方の大叔父だった
 茶摘みが好きな
 ハモニカの上手が
 無口な夏の
 終わらぬ波の狭間へ
 時の流 ....
○「指導者」
下の指導者は
とつとつと説明する
中の指導者は
なんでもわかっているように
べらべらしゃべる
上の指導者は
聞かれたら簡潔に答える

○「答え」
みんな答えを探してい ....
人生は貴重な時間なのに暗すぎてついていけないわ。
ぼくのとるに足りない人生を肯定しながら否定して
生きていくのか君の生き方を否定しながら肯定する
見方なのかがネガティブとポジティブの違いの根っ
 ....
縄文時代は一万年も続いたそうです 悟性論理的思考
と、
純粋直観的思考*
の、

狭間にて

感じ想い高揚し鎮まり
訪れる静かさの内に
記憶の触手を伸ばし

憧れ懐かしく脅え諦めて、

この濃密なより暗まる空 ....
たかし、遠方から、そして正座
つまり座る
たかしは姿よし
声量よし、の、よし子さん
折角なのでよし子さんについて
(暫しの回想
(これまで三回よし子さんに会ったことがある
(三回 ....
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で

時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。

そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に

揺れる視界に
方向感覚 ....
国道沿いの店が
またひとつ閉まるらしい

馴染みの店ではないから
暮らしに困ったりはしないが
こみ上げてくるのは
素直な寂しさだ

どうすることも出来ない
寂しさだ

こ ....
○「帰省」
今は
親が
子や孫に
気を使う時代である
子や孫が帰ると
ほっとするという

○「さまざまな会話型AI」
「会話型AIボケ老人対応仕様」
「会話型AIかかりつけ医仕様」 ....
夜は電気を消しているから
スマホの明かりだけが頼り
指先の動きだけが
生きていることを知らせてくれる

こんなに小さい機械の中だけが
わたしの世界で
波間に漂うクラゲみたいに
ふよふよ ....
心なしか連鎖反応の悟り

変容した脳を内包する生命体を眺める

愛らしくなく 続く気もせず

これが涙の終わりかと

ただ呆然とする

私の愛した水や空気や空は

犯されてしま ....
○「災害中継」
テレビの現地中継で
テレビ局の人が言っている「言葉」と
映している「様子」が
一致してない場合が時々ある
これは改善していただきたい
人間は
言葉よりも見た方を信じやすい ....
砂粒がかがやくと
水際はふたたび沈んだ
土用の波が音をたてて崩れる
台風前の静けさが
妖しい雲に包まれていた

あの賑わいは、
もうない
貸しボートも
焼きそばも
かき氷もやってい ....
○「想定外の時代」
今は
心配していることよりも
心配してないことの方が
起きる時代である
心配症の人も
心配してないことまでは
考えられない

○「しあわせ」
まだ歩ける
しあ ....
九十年も連れ添ったなら
死ぬ日も一緒 どうせなら
あんたは言った 猛暑日に
「こんな暑さはどこふく風よ
エアコンなんてやめてくれ」
あたしは火照ってしかたない
あんたの強気に惚れたのね
 ....
いつから、

あそこにゐるんだらう。

日溜まりの向かふに、

声がする。

日溜まりの向かふに、

声がする。

わたしの声だ。

それは、
 ....
画集の、印刷の匂い、
――――――――――
私はもはや空っぽで、
何も求めてはいない。

何もかもとお別れして、
真っ白な風の中を消えていくのも、
そう遠くはないだろう。

画集の印 ....
昔は僕も若かった
どんぶり飯にラーメン大盛
コーラはオームサイズ
昔は僕も若かった
100メートルを全力で走っていた
マラソンを完走していた
昔は僕も若かった
朝立ち昼立ち夕立ち
いつ ....
過夏、アキ、コメット伝言 わらべから


*大矛盾。社内で行う第三者委員会。
**超現実。分裂することでの刹那の安心。
***近未来。言葉と文字と情報で構築されたネット詩人たち。


 ....
夜明け前のベランダからきみが飛ばした紙飛行機が
雨の匂いのする湿った風に乗って海辺までたどりついて
疲れた顔で煙草をふかす港湾作業員の肩に着陸した
薄紫色の空気を震わせるパナマ船籍のタンカーの汽 ....
   オーム(あるいは人の死)



 その人は象徴を求めない
 鏡もまがたまもいらない

 その身を世界のくらやみに置かなくては
 鳥たちの空を見上げることは許されない

  キ ....
ぼくはどこへゆくのかなぁ
ポケットにビー玉がじゃらじゃら
麦わら帽子に少し汚れたランニング
ビーチサンダルの鼻緒はブルーだった
あの頃のぼくはもういない

灼熱の街を黒い革靴でさまよう
 ....
君の声が僕に届く
受話器を少し曇らさせて
その空気を庇った

時間がないような気がして
一度に沢山のことを
話したくなる

僕らはまだ
何も知らないはずなのに
どうして同じ方向を
 ....
○「生きる」
鳥たちも
虫たちも
草木たちも
それぞれの生を
迷いなく
生きている

○「今ある幸せ」
今ある幸せに
感謝しよう
今ある幸せに感謝できる人は
幸せだ

○「 ....
くもひとつない、
困り果てた青空のした、
それでも、毟ろうとする、
土ようびの、
しごと、
土鳩のように、首をかたむけて、
いやでも土と向きあう、
ことになるから、
それは、
ホント ....
マスミ・ハヤシは
カレーに砒素を入れ
毒婦と呼ばれて大喜び

サトシ・ウエマツは
19人を刺殺した
優勢思想家だった

君は偉大な芸術家
ふりをしてるんじゃない
騙してるわけじゃな ....
アラガイsさんの自由詩おすすめリスト(5641)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩5*23-8-21
名もなき花- 久遠恭子自由詩13*23-8-21
花のない満開の春- 菊西 夕 ...自由詩2*23-8-20
ほしをみていた- wc自由詩523-8-20
十九- soft_machine自由詩11*23-8-19
独り言8.19- ホカチャ ...自由詩2*23-8-19
陰謀論よりボイン論を愛するぼくらはポジティブ派。- 足立らど ...自由詩2*23-8-19
トイレ- 空丸自由詩323-8-18
詩想5- ひだかた ...自由詩2*23-8-18
正座のたかし- たもつ自由詩3*23-8-18
砂漠(草稿_II)- ryinx自由詩13*23-8-18
様変わり- 千波 一 ...自由詩423-8-17
独り言8.17- ホカチャ ...自由詩3*23-8-17
夜の独り言- 久遠恭子自由詩3*23-8-17
tiny_fructify- 最北端自由詩1+23-8-16
独り言8.16- ホカチャ ...自由詩3*23-8-16
終わらない夏休み- atsuchan69自由詩8*23-8-16
独り言8.15- ホカチャ ...自由詩4*23-8-15
よみ人しらず―死因は「熱中症」とだけー- 菊西 夕 ...自由詩4*23-8-15
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-8-14
空白- 由比良 ...自由詩4*23-8-13
昔は僕も若かった- ホカチャ ...自由詩7*23-8-13
過夏、アキ、コメット伝言_わらべから- 足立らど ...自由詩3*23-8-13
うすむらさきいろ- 大覚アキ ...自由詩823-8-13
オーム(あるいは人の死)- soft_machine自由詩5*23-8-12
ビーチサンダル- atsuchan69自由詩11*23-8-12
月下美人- ミナト ...自由詩423-8-11
独り言8.11- ホカチャ ...自由詩4*23-8-11
土ようび_土ようび- 本田憲嵩自由詩923-8-11
フェイク- 銀薔薇自由詩1*23-8-10

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