ツユクサのおいしげる
野に生まれた
子供たち。
たのしげな声。
銀河やら
星雲やらが
わきたち
ひとしきり
銀色
橙色などに
燃えたあと、
ことしも
夏は
去ってしまった。
 ....
中途半端な気持ちで
何かに向かって
それが叶わなかったとしても
泣きたくはならない

真剣な気持ちで
何かに向かって
それが閉ざされたとしたら
心から泣きたくなる

泣きたくなると ....
星をみるんだ

この街の真ん中で
分厚い手紙を齧りながら
発泡酒で侘しく
それも公園、
結構サムイもんだ
どこかの朝焼けまで
ずっと続いてる電柱に
ひっかかった安穏
夜の天井は低い ....
地平線さえ見えないほどに
一面に広がる小麦畑の
只中に突き立った一本の潅木の下には人が揺れているのだそうだ

金色の穂が乱反射する
歪な真夏の陽光の中で
限りなく乾きながらしかし決して ....
ふられてここがよかった。

第十位
映画のすみっこのシーンがこころにしみて、
だれも泣かないところで泣けたりする。

第九位
音楽を聞いていると、
まるでじぶんのうたのように聞こえてき ....
飲み屋を出たばかりの 
ほてった{ルビ頬=ほほ}を夜風に受けて 
改札に入ってゆく 
友の背中を見送っていた 

気がつくと 
「友情」という像の前に 
僕は独り立っていた 


 ....
この植物公園に薔薇の花が咲いております
あの日貴方と歩き回った道は今でも変わらず
芳しい香りを満たしております

貴方に抱かれることだけを想い
この日を待ち望んでおりました
後悔はしており ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
丘の上には 
{ルビ幼子=おさなご}を抱くマリア像 
周囲で秋風に揺られ 
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れるススキ達 

丘の上から 
見渡せば 一面の海 
きらきらと日の光が踊る ....
深夜のスーパーで
値引きされたフライドチキン二本と
食パンとフルーツ・オレを買う
「袋にお入れしましょうか」
「あ、お願いします」
店員の声が少し優しかったような気がして
青年は傷ついてし ....
小さき ふとんに くるまれた きみの 未来は いかほどか 。

大きな 声で 我に 告ぐる
小さき 事ごと いと いとをしき 

今日も また 小さき 理由 吾に いいて きみの 未来は ど ....
初めて走った時を覚えていますか?
歩いたんじゃなく
走った時のことを
初めて自分で風を創ったことを
鳥達は笑いましたか?
あなたが鳴らす地球の音は
雲の流速を緩めましたか?
野良 ....
わたしたちぬけがら
中身なんていらないわね

足してふたりで十分

本当に欲しいのは皮でしょう

内側は暑苦しくて困るわね
ここならそんな心配ないのにね


だめだめ
間違えて ....
小さな足音が耳の横で止まり
「お兄ちゃんはうそつきだ」
と声がします

それはまるで今の心の中を引き裂くように
鋭い声で叫びます

私はただただ
恐ろしくなって
恐ろしく なって
 ....
詩を読むようになってから
詩を書くようになりました

詩を書くようになってから
詩をもっと読むようになりました

詩をもっと読むようになって
愛が深まった気がします

でもわたしは丸 ....
現実逃避する僕の影の中を這いずる

暗いくらいスネークなど形だけすらなかった

わかっているハズだったのに

体が火照るだけの感情を

押さえきれず心は砕け散った

エン ....
その人は今
私の目の前に現れた 

十字架を掲げ 
日に五回祈れと叫び 
色即是空を座右の銘とする 

好きな食べ物はサーモン 
嫌いな食べ物はシャケ  
二十四時間
皿いっぱいの ....
*
遠くでぼくらが病んでいる


十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
答を探している
人生のすべてをかけて
日常の暇が出来た時を見つけて
探しつづけている
火曜日はよく燃えるので
腰まわりを綺麗にしておかなければならない
(よく湿らせておかなければ)
とも ....
{引用=

一、斜塔

あの塔は
いつ崩れても
おかしくはない

その
語りは
誰かにとって
あたらしきを築き
誰かにとって
もはや
壊れたままのかけらで
見えないはず ....
訪れる人の無い部屋の片隅
透明なガラス鉢の中の

    私は金魚

一日一度 あなたの声を待っている
    「おはよう」

そうしてドアを出て行く音がすると
私の長い一日が始まる ....
真夜中の発電風車が
月を三回切りながら
一回転する
生きていないカラクリ仕掛けは
今日も北の海に吠えていて
生きてもいないのに
時々、さぼったりする

風も生きてはいないのに
ため息 ....
誰も、だれも、ダレモ
やさしくなんかないんだな
夜、窓から、
外を見ると、
パーキングの明かりだけがまぶしくて

ぼくはポケットにコインをさがすけれど
百円玉いちまいで、
飲み物さえ買 ....
 母さん あの青い鳥 緑の小鳥は一体何を探して飛ぶの?

  ……それは坊や 鳥はあの青い空の そのまた下の青い空の中
  仕舞い込まれた宝物を毎日かいさぐって飛んでいるのよ

 母さ ....
秋が風になびく
僕らはぼんやりと空を見上げながら
くっきりと今を抱いている

君の話す言葉が
木々の合間に踊り
遠い獣が夕暮れを呼びはじめる

生温いカフェオレの缶
高い枝の上で大き ....
あおぞらが
おしえてくれた
あおじろい
あんたのうた
無声音でうたう
あんたのうた
ナイフはひびわれて
ナイフは鈍くなって
とびっきりで
ひとりきりの
うた
ここは
あかるい真 ....
受験を控えた少女が
堪えきれずに道端で
脱皮を始めた

その横をダックス・フントが通る
かれは短足を気にして
朝夕ぶら下がり健康器を
使っているのだけど
伸びてゆくのはもちろん
足じ ....
ピースチーズフォンデュ


おまえがやっとそれ無しで寝れるようになった
おまえのお気に入りのタオルケットは
おまえのアルバムと一緒に
大事にしまっておきます



おまえは
僕の ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
 ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 青色銀河 ...未詩・独白706-11-7
泣きたくなるとき- ぽえむ君自由詩7*06-11-6
星を- はらだま ...自由詩6*06-11-6
Espagne- Utakata自由詩506-11-6
ふられてここがよかったベストテン- しゃしゃ ...自由詩1006-11-6
「友情の像」- 服部 剛自由詩7*06-11-6
薔薇の想い- 茉莉香未詩・独白2*06-11-6
北と南のあいだ- とうどう ...自由詩28*06-11-6
海の見える駅_〜江ノ電・鎌倉高校前〜- 服部 剛自由詩9*06-11-6
スーパー- 肉食のす ...自由詩4*06-11-6
雑歌_七首__- すぬかん ...自由詩106-11-6
初めて走る- ススメ自由詩106-11-6
ぬけがらのおんなのこ- アサリナ自由詩18*06-11-6
チューニング- プル式自由詩7*06-11-6
- 下門鮎子自由詩3*06-11-6
エンジェルリングの誓い- こめ自由詩1006-11-6
あたらしい神さま_ー_謎の詩人れんじゃー五人衆_ー___神山 ...- はっとり ...自由詩306-11-6
木々の雨_他- 青色銀河 ...自由詩10*06-11-5
火曜日に燃える- 岡部淳太 ...自由詩15*06-11-5
小詩集【ルナ区の片隅で少年少女は】- 千波 一 ...自由詩19*06-11-5
__金魚- 深月アヤ自由詩6*06-11-5
真夜中の発電風車- たりぽん ...自由詩6*06-11-5
誰も、だれも、ダレモ- しゃしゃ ...自由詩406-11-5
希望の小鳥〜詩的小話〜- きりえし ...未詩・独白6*06-11-5
- 松本 涼自由詩6+*06-11-5
電車の中は静かです- 青色銀河 ...未詩・独白1006-11-4
或る平和の情景- 吉田ぐん ...自由詩1006-11-4
くそったれカメラ- 自由詩14+*06-11-4
空の青さが遠くなる- ぽえむ君自由詩15*06-11-4
父と奄美と追憶と- まほし短歌18*06-11-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119