色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
手を後にあて
優しさを表現する
気を使っているんだよ
守ってやるんだよと言う

魔法を使い
テキパキと用事をこなす。
頭を使い
手抜きを考える

毎日笑顔で楽しく
踊りましょう
 ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
夜を乗り越える呪文
古いノートの落書きから思い出す
詠み方を忘れた大人には
雑踏に落ちている足音に似て
あどけなく残酷な

季節を乗り越える呪文
変色した写真の束から探し出す
今日しか ....
バザールは活気に満ち溢れていた

女たちは色鮮やかな衣装を身に纏い
自慢の品々を並べて
旅人たちに朗らかな笑みを投げかける
すべては明日の命の糧の
マナトを稼ぐための軽妙な話術

 ....
生まれ変わったら
朝のコーヒーの湯気になって
きみのへやのなかに
とけていきたい

それくらいののぞみなら
かなえてあげよう


地獄の閻魔様はそう言った
ぼくは失恋した痛みに耐え ....
あ、お帰りなさい
お疲れさま
シ、静かにね、うちの天使は夢の中です
あ、汗臭い手で起こしちゃダ、メ
今日は久しぶりに水遊びしたから
ミホちゃんはもうぐっすりなの
ほら、早くお風呂入っち ....
泣きたいほど
貴方に伝えたい言葉が有ります
私ごときが
貴方に言えた義理では無いのですけれど
どうか笑って許して下さい

一歩前に進んで

貴方に声をかける

呼吸が

止まっ ....
先生 にんげんとは
さびしい、本当にさびしい生き物だと私はきいたのです
世界にはパンのひとかけらや真水のひとしずくを
ひびわれた皿のような目をして待っているうちに
そのパンやその水の代償になっ ....
夕立に灯す 命や

ほたるぶくろの ほのあかり


    *


ゆうやけ 山の向こうから
風を呼ぶのか ひぐらしの声
あさやけ こどものはしゃぎごえ
まけじと陽気に あぶ ....
大人の塗り絵
色鉛筆は
木のじゃなくちゃだめさ

わたしが絵を描くのをやめたころ
色鉛筆は
みんな子どもにやったのさ

塗り絵の風景画は
なくなりつつある田舎の風景で
あったとして ....
この光景を目に焼き付けよう
柔らかに
無垢に
向けられた笑顔
夕日が雲を照らす背景の中

地球は美しく緑を湛え
平和に感謝する心が湧き出す

緑の声
風の優しさ
愛は近くに

 ....
日没にはまだ少し早い
真昼の太陽で暖まった道は
この足どりを重たくする

ふうと
ため息に似て
諦めともつかない
息を吐きかけたとき
風が首のあたりを
掠めていく

この道の
 ....
夏をつれてくる妖精がいないから冷やし中華を初められない


泣きながら闇夜に響く帰り足コンクリートは{ルビ夏=プール}の青み


ウェディングドレスの中で夏に埋む指の日灼けを抱いて遠くへ
 ....
もぐらが「こんにちわ」
芝が穴ぼこだらけ
抵抗のしようが無い
好き放題

そのうち餌がなくなるのか
いなくなる
子供に取っては嬉しい
ウキウキ、ワクワク。

自然は穏やかだ
徹底 ....
しん君は眼が悪い。

だから僕はしん君のお母さんに
人形劇を見るときは最前列まで連れて行ってください
と言われた。


しん君は机をバンバンするのが好き。

でも先生方はしん君のそれ ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。

にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。

にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
こんなに青いくらい透き通る空に
太陽がぽっかりと大口を開けてる


黄色い長靴も
黄色い傘も
黄色いワッペンも
黄色いレインコートも


みんな黄色いヒマワリにして


眩し ....
「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
 こんなに綺麗な夕焼けなのに
 こんなにいい景色なのに
 なんでだれも感じないんだろ
 みんなどうして異国を求め無理やりに違った景色を求めるのか
 こんなに綺麗な夕焼けなのに
 こんなに ....
馬鈴薯
100円
マジックの数字に
目を吸い付けられて
動けない
カラスの勘三郎は
動けなくなって
悪戯な犬にかみ殺された
マジックの数字が悪いのだと
100円ショップの店長は
朝 ....
うやむやに熔けてしまっていませんか
その夕暮れに

指揮棒に従うことで
いくつの雑音を聞かずに済みましたか


なつかしい歌たちに包まれたい日があります
拒みたい日もあります

 ....
涙流しながら

雲は
星にも空にもなれずに

僕と一体化する


僕は海を見た

とても静かな海

山も

羊も見た


そしてあなたを見た

ちぎれながら

 ....
がちゃん
ものの割れる音がする
ごとん
ものの落ちる音がする

どんどん増える音
増えすぎたので
耳を塞いで居る

ガチャン
ガラスの割れる音
ゴトン
電車の繋ぎ目から
重た ....
プールの水底でわたしはじっと空を見上げる

水面は太陽のひかりを反射して
きらりきらきら眩しく輝き
いっそう深く深くにわたしを沈めゆく

人魚になれれば涙も忘れて
このちっぽけな塩素の海 ....
ガソリンが 値上がりし続け
保険の お得な前納システムにさえ
不安で 躊躇してしまう
変動したら 上乗せして払うのか

道路工事で 渋滞の通勤道路
わずか数十メートルの道を整えるため
 ....
ことばのひとつひとつに立ち止まるあたしは、
昔からあまり小説が読めない。

『物語を読むことは種を蒔くことなんだよ』と、いつだったか
あなたは言った。にくしょくじゅうのキバみたいに研がれ ....
せかい、というビンのなかに雨がふります。
あおくとうめいな悲しみが、
ガラスの内がわにすいてきとなって、
したたっていきます。

ビンのなかでも、
そらは、どこまでもはてがないようで、
 ....
イワシの缶詰を

買ってきて

もらった

イワシの缶詰の空き缶は

魚臭いから野良猫が咥えて

行くんだ

カランコロンと音を立てながら

猫がイワシの油を舐めるんだ
ひかりの断片がまちまちに彩る景色の
これ以上無い非日常さに腕をひかれたように
散らかった部屋を放ってわたしは外に飛びだした
今日の天気がうすくもりなのか
目にかかるレンズのうすくもりなのか
 ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノン_セピア- さくらほ自由詩14*06-7-29
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世界の社長から〜今日はトルクメニスタンです〜- 落合朱美自由詩20*06-7-29
それくらいののぞみなら- しゃしゃ ...自由詩806-7-29
*人の会話*- かおる自由詩8*06-7-29
月のしずくと炭酸水〜夕焼け色を飲み込んで〜- プル式自由詩7*06-7-29
青色の血- 明日殻笑 ...自由詩8*06-7-29
無題二編・夏- 知風自由詩306-7-29
大人の塗り絵- 蒼木りん未詩・独白406-7-29
空の音- シュガー ...自由詩3*06-7-29
夕刻、蝉の声- LEO自由詩14*06-7-28
【短歌祭参加作品】ゆめのなかのこいびとたち- ピッピ短歌1106-7-28
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しん君と僕。- 仲本いす ...自由詩4*06-7-28
「_にぽぽ島から、こんにちは。_-_にぽぽ島お昼寝だより、そ ...- PULL.自由詩14*06-7-28
太陽のヒマワリ- 美味携帯写真+ ...6*06-7-28
帰らざる海まで- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-7-28
とある夕焼け- 秋也自由詩2*06-7-28
自殺- あおば未詩・独白2*06-7-28
メイプル・ハープ- 千波 一 ...自由詩24+*06-7-28
ぼ__くも- ANN自由詩3*06-7-28
童子- あおば未詩・独白5*06-7-28
[_真夏の人魚_]- 渕崎。自由詩206-7-28
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小説- 河野宏子自由詩406-7-27
せかいというビンのなかにふる雨- 光冨郁也自由詩20*06-7-27
鰯の缶詰- たかよし自由詩7*06-7-27
夏の次の季節- 明日殻笑 ...自由詩9*06-7-27

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