すべてのおすすめ
ときどき
夢を見る
宛先のない手紙が 今朝も玄関先で雨に濡れていた
拾い上げることなんてせずに
生温く灰色の空を見上げると
隣にいるプラスチツク製の幽霊が
不機 ....
地平線さえ見えないほどに
一面に広がる小麦畑の
只中に突き立った一本の潅木の下には人が揺れているのだそうだ

金色の穂が乱反射する
歪な真夏の陽光の中で
限りなく乾きながらしかし決して ....
それは深海の鯨の見る夢の続く長さ
それは絶滅した肺魚の目に宿る光
天井から滴り落ちる水の連なりは
脳内に残る祖先の記憶を浸し
痛みさえも忘れ去らせたままで 緩慢に溺れさせた

まるで
そ ....
白い光の下で八月はゆっくりと腐っていく
粉々に飛び散った十四歳の欠片たち
世界など終わればよかったんです
世界など終わればよかったんです

恐る恐る触れた背骨の上に走る電流
鎖骨に ....
水在らあらあさんのUtakataさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
La_cité_des_enfants_per ...- Utakata自由詩707-1-27
Espagne- Utakata自由詩506-11-6
Espoir_nourri- Utakata自由詩306-11-3
Août_pourri- Utakata自由詩206-11-2

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する