細胞すべてが気づいてしまって

指の先から砂になる

寒さの合間で魚を逃がすと

私の鬼が ホウ と鳴く


息をするのは喉でない

呼吸をするのは肺でない

青い一つが ....
窪んだ目と
掠れた声で
それでも
微笑んでくれた

あなたは
そうやっていつも
きっと辛い時も
きっと苦しい時も

我侭で屁理屈好きで
拗ね者を装う愚息を

だいぶ痩せたねっ ....
雲だらけの

住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった

対岸が見えない
河だった

流れる音が聞こえない
河だった

歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろ ....
しっぽまで


あんこの詰まったたい焼きを


頭から食べると


おしりからいつか


あんこがはみだす


私たちもそうだろう


いつかは最後にはみだして ....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月

死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由

黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
 ....
{引用=





聞きたい声を
花束のさやぎに求め
逢いたい影を
揺れる水面にさがしても


白磁の花瓶は
花を傾けながら落ちていく
闇の波紋が広がって
あの輝きに罅( ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
赤はあなたの朝のあいさつ
いまさらながらって照れちゃうけれど
橙大好き抱きしめてなんて
いまさらながら言えないけれど

黄いろい蝶が花びらみたい
いまなら素直に笑えそう ....
何が 入りこんでいたのかも

突き止めては いけないものみたいに
吐き出すものに 流れて 流して

ターン するために ターンさせられ
海 の 底

開けられちまった 無口な口に

 ....
  1.永遠の序章

(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
誰にも言わないでください。
決して誰にも言わないでください。
私はミサイルです。
史上で最も長距離の射程を誇るミサイルです。
あなたのところまであっという間です。

誰にも言わないでくださ ....
くらくらしている。クラシカ、遠い世界にいます。海。空に海があるよ。落ちてこない、あれ、今気付いた。なんで落ちてこないんだろう、あの海。空が青いです。ふしぎ。白いさかなが、いっぱい浮いてる。あれは死んで .... 木立の間に
紺碧の海

南の島の
名も無い
遊歩道
今 木立の中を
風が思うとおり
吹きぬけてゆく

か細い さざ波
小鳥のさえずり
そして
我が胸を揺らす
風が木々を
 ....
(何も求めなければ済む)


白紙の闇

きみのあらゆる叫び

墨以外のものは持っていない

黒く印すほかない



黒い蛍が舞い始める


2006/11/30
     あなたの腹黒い証明を
     鏡に映して見せてください
     切り開かれた瞳孔は
     直視するのを嫌うでしょう


          冷たい夜の水底へ
      ....
ぼくが見ている空があるから
君が見ている空があるから

ぼくが感じる風があるから
君が感じる風があるから

ぼくは飛び立つ羽があるから
君は飛び立つ羽があるから

ぼくは行きたい雲が ....
小さい頃は
家の絵ばかり描いていた
庭付き一戸建て
という物質が
人生の最終形態であると
そう思っていた

今でも
画用紙を与えられれば
わたしは庭付き一戸建ての絵を
あの頃より
 ....
幹に巻きつけられた
青白い麦球は
今年も
明滅を繰り返す
流れる光は
高い空に昇って
どこへ

すれ違う流れに
爪先を探す男は
今年も
うずくまる
染みだらけのジャンバーを
 ....
あおいそらをおなかいっぱいすいこむと

こころがうわぁんと大きく広がっていく

そう、自分が空と同化していく感じかな

はっぱや樹々とお揃いで空の下が大好き

ピッポッパッ♪ミ ....
触れて触れて 粗く
肌が肌に 痛く
どこまでも拙い指きりに
耳をすます


{ルビ白湯=さゆ}の林
そよぎささめき
花を織る熱
冷えて 冷えて


波 海鳥
山の ....
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの

薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの

料理 ....
どこにでも 座る。 初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
ふとしたきっかけで
王様と知り合いになった

漫画喫茶だった
王様は玉座に座るように
リクライニングシートにもたれ
隣のブースに居たわたしに
飲み物を取って参れ
と言った ....
枯れ草しかない目の前は
寂しさを感じるけれど
ここから春が訪れると思えば
渇ききった枝と自分の心にも
潤いが与えられる

土がむき出しのままの畑も
侘しさを感じるけれど
ここから生が誕 ....
トミノ、
トミノ、
かわいいトミノ。
おまえの眼玉の裏側の
冷たい炎の燃えさかる
ちいさな地獄の真ん中で、
真っ朱な花がただ一輪
いまゆっくりと綻んだ。
トミノ、
トミノ、
かわい ....
その ほほえみは 生理と いわれる

世に 生まれ 立った きみは まだ 3箇月

歓喜の 波が 寄せる と “ にこ ” と わらう

ときどき 声が 洩れるのは 成長が こ ....
お店がモノを売った利益からとる税金は法人税と言われているのであります。

一言で皆は所得税のようなものとかたづけてしまうのであります。

一言の中には交通費や給料が忘れ去られているのであります ....
水曜日
僕は喫茶店のテーブルに座って
哲学者のように沈黙していた
ミミ子に別れを告げられたのは
先週のことだった

ミミ子は犬が好きだった
犬を飼うのでイサオとは別れる
 ....
わたし、総理大臣のあくびについて観想を述べたいの。あくびの尖端はからっからに観想してますね。あくびはフルマラソンを観想できそうですね。あくびにはどんな観想曲が似合うかしら。

わたし、川に記録され ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
指の先から砂になる- ミゼット自由詩10*06-12-1
あなた- 松本 卓 ...自由詩306-12-1
- 肉食のす ...自由詩4*06-12-1
ц- ピッピ未詩・独白606-12-1
考えるのは生死について、そればっかり- 吉田ぐん ...短歌2406-12-1
夜が揺れて- まどろむ ...自由詩12*06-12-1
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1
連詩_「にじのうた」- Rin.自由詩16*06-11-30
海底の瓶- 砂木自由詩16*06-11-30
寂しい織物—四つの破片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩42*06-11-30
ライアー・インフォメーション- ブルース ...自由詩6*06-11-30
classical- ピッピ自由詩1006-11-30
散文詩「パラダイス_イン_ミヤコ」- アハウ自由詩2*06-11-30
創書日和「白」_余白- 大村 浩 ...自由詩506-11-30
秋空の落下- 月夜野自由詩9*06-11-30
ぼくが見ている空があるから- ぽえむ君自由詩7*06-11-30
いえのえ- 吉田ぐん ...自由詩1106-11-30
いつくしみ深く- 佐野権太自由詩18*06-11-30
*ミトコンドリア系*- かおる自由詩12*06-11-30
降り来る言葉_XXVI- 木立 悟自由詩706-11-30
リソウ乙女- なかがわ ...自由詩9*06-11-30
大地- 馬野ミキ短歌4*06-11-29
におい- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-11-29
王様- 吉田ぐん ...自由詩2006-11-29
枯れ草- ぽえむ君自由詩11*06-11-29
トミノ- 大覚アキ ...自由詩606-11-29
エンジェル・スマイル- モーヌ。自由詩18*06-11-29
『税的な詩』- イダヅカ ...自由詩1*06-11-29
キリスト(創作)- 吉田ぐん ...自由詩1206-11-28
延長- 葉leaf自由詩11*06-11-28

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