ここならいい風がくる
ここならいい匂いがする


ここなら

ここなら青い海が見える
ここなら赤い花が咲く

ここなら白い砂が舞う
ここなら黄色い道になる


ここなら

 ....
#21

 毎日のように
 悪趣味な犬のイラストが描かれた
 ド派手なネクタイをしてくる男が
 あたしの勤め先にいるねん

 一昨日はブルドッグ
 昨日はポメラニアン
 今日はダック ....
ぐるぐる太陽の下、
ぼくたちは生まれて、
食べて寝て起きて、
また食べて、
生きて、
いる。

まいにちまいにち、
いつもまいにち。
食べて寝て起きて ....
  窓の網目の向こう側


  揺れる緑

  ブランコの白

  減りゆく隙間から

  時間を走る

  自転車の銀


  今日の内側は

  青い空のおかげ ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
いつも眠ることばかりを考えていました
枕の硬さが場所についてを語っているので
少しばかり、指先を開くようにして
眠る場所のことばかりを想っていました

安息は帰りましたか
こちらでは同じこ ....
シソの茎は四角い
スミレには出っ張りがあります。
ナデシコは二つの葉が一緒に出ています。
モミの葉は痛くありません。

メイシャン豚は豚の原種です。
ロバと馬の子がラバです。
海亀の涙は ....
突然、閉所恐怖症ですか、
と聞かれ
慌ててそうじゃありませんと
笑顔を見せる
笑顔を見せたって
MRI撮影室の
空洞の中に居る私の顔は
見えやしない
ただ、
むっつりした顔で答えたら ....
公園にロケットがあったから
娘と乗った

ぼくの足は地面についたままだが
娘はすでに
宇宙遊泳を始めている
知らないおじさんの帽子をかすめて
ビッグバンと星が見えたという ....
そらのはじっこを
ちくちくしたおれんじがながれていった
本当はセリカがよかった
が、人気車には、やはり手が届かなくて
中古車屋のおやじに勧められるまま
同じエンジンだというコロナにした
家に帰ってよく見ると
左のドアが少しへこんでいた

―― ....
あのころの僕たちの会話は
みんなシュールレアリスムだった

僕の家は金星なのだった
ここから車で片道十一時間かかるので寮に入っているのだった
数学の小テストで図中の線分ABに太さがあったら減 ....
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ....
 夜

 一羽の鳥が生れる

 絶え絶え灯つてゐた

 電球の切れた 丁度その辺りに

 これからは おまへにだけ見える

 明りを頼りに

 羽ばたいていくだらう

 ....
水面の歌う声
月をも遠ざける
まるみがかった夜の漣

騙された雲は空を去り
世界が空に包まれた
朝はもう 来ない

額のしわを撫でながら
小男が河原を跳ねる
青白い夜のざ ....
道にカラスの羽が落ちていた
とても丈夫な羽で
とても美しい黒だった
懐かしい匂いがしたので
部屋に飾ろうと思い
拾ってかえることにした

なあカラスよ
イソップ物語の『おしゃれなカラス ....
いろいろあると思うが、
一つには不死ということだろう。
お役人も不死。
ことばも不死。
生死があるのは人の証でありますと考えたが、
それは今日が意気消沈しているからかも ....
溝のないタイヤ
水溜りでくるり滑って
私は今、空を見ている。

頭から着地
或る意味とても器用
ぼんやり口をあけて雨を受ける。

どくどくと心臓
ごぽごぽと水音

側溝にはまると ....
雲は薄い水彩画
静まる街の片隅でそれを見上げる

風は止まない

誰かが植えた大きな木の葉が
不規則に踊り続けている


ふいに灰色の鳥が目の前の枝にとまり
世界のニュースを告げる ....
{引用=夜を裂く青星の爪 雄たけび上げ
駆け下りて来い わたしのなかへ}

夜の天蓋に{ルビ静寂=しじま}はこぼれ
瞬くのは
ただ蒼い隻眼
その牙は光り その爪は光り
そのたてがみは光り ....
#11

 あんパンに
 刻まれた歯形
 整然と
 環状列石のごとき
 聖痕
 


#12

 フィンランドとか
 ノルウェーとか
 そういうかんじの
 とにかく寒い国 ....
女にふられたので、
川へ行って死のうと思った。
留守番電話に就職試験の結果が入っていた。
今日が面接だった。
洗濯物がたまっていたのでコインランドリーに行った。
着ていた服も汚れていたので、 ....
#01

 心臓が
 とまっちゃうほど
 うれしい
 なんて
 恥ずかしくって
 心臓が
 とまりそうだよ



#02

 いつかはこの魔法が
 解けると思ったら
  ....
一泊五千四百円の
十階から覗き込む
見慣れない街の灯りは
夜が更けるほど明るく
時が経つほどに寂しい

小窓から隣の駐車場を覗くと
一人きりの姿が振り返り
何故だか視線があった気になり ....
ばあちゃんに先立たれたじいちゃんは、
僕の母さんの父さんである。
じいちゃんは、タバコを吸い、酒を飲み、
いつも母さんに怒られている。
それでもじいちゃんは健康に気を遣うことは ....


父は
生まれた時から
わたしの父であった

母は二度の流産を経験していて
私の時もずいぶん危なかったらしい
わたしは
生まれる前から
強さと弱さを持っていた

父は私をお ....
はりつけになったキリスト叫んでる痛い痛いよ誰か助けて 大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになって ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
クレープを たべながら
女の子たちが へらへら
そよかぜに とばされている
男の子たちは ぼろぼろ 
あるきながら こわれている
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ここだけの話- アサリナ自由詩7*06-6-14
フラグメンツ(リプライズ)_#21〜30- 大覚アキ ...自由詩406-6-14
「_ナパパホパパ・ヘパ・ウパパヤ。_」- PULL.自由詩12*06-6-14
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なにもないうた。- まほし自由詩48*06-6-14
祖国- 霜天自由詩1206-6-14
生き物- ペポパン ...自由詩5*06-6-13
黒幕は検査技師- あおば未詩・独白11*06-6-13
スペース- yo-yo自由詩2*06-6-13
_あ_け_- ミゼット自由詩2*06-6-12
描いた青の軌跡は- 佐野権太自由詩16*06-6-11
シュールレアリスムの友達- Tommy自由詩506-6-11
Love_Boat- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-6-11
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その夜の岸辺に- チェザー ...自由詩5*06-6-10
カラス- 壺内モモ ...自由詩11*06-6-10
神の特性- あおば未詩・独白6*06-6-10
雨色雑記- 朽木 裕自由詩6*06-6-9
曇り空- 松本 涼自由詩9*06-6-9
シリウス- 石瀬琳々自由詩12*06-6-9
フラグメンツ(リプライズ)_#11〜20- 大覚アキ ...自由詩306-6-9
川へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩1606-6-9
フラグメンツ(リプライズ)_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩10*06-6-9
労働者の哀歌-名古屋編-- 松本 卓 ...自由詩4*06-6-9
死に急ぐ- 時雨自由詩3*06-6-8
- さくらほ未詩・独白11*06-6-8
誰も助けないの?- fuchsia短歌306-6-8
僕の夢のお城で君を待っているよ- こめ自由詩906-6-8
雨にさらわれたあしたへ- あおば未詩・独白18*06-6-8
そろもん(街角の話)- みつべえ自由詩706-6-7

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