犬を飼ってた

猫に出会うまでは俺は犬派で
朝っぱらからクーンクーン鳴きやがるから
うるせえなこんちくしょう
やめろやめろ顔をべたべた舐めまわすな
こいつめ
うわはは

書いてて気色 ....
 今日もロボットは、パソコンの前に座り、スパムメールを送り続ける。
休みなく、こつこつと、プログラムされた通りに、適当な言葉をくっつけて、色々な国や人にメールを送る。

「主人が出張がちでとても ....
   光を

真昼の太陽を 目に映す
視界は暗くなり
ただ一点太陽だけが白く浮かびあがる
そこから
視線を外すと
しばし辺りは暗転して
浮遊する幻覚となってしまった
私は
みずから ....
風が吹き
風がやみ
繰り返す風に
時あり

雨が降り
雨がやみ
繰り返す雨に
涙あり

雲ができ
雲が消え
繰り返す雲に
希望あり

人が生まれ
人が死に
繰り返す{ ....
透明と漆黒の間
無限階調の青い温度を
滑らかにはばたく
マンタ
重力は知らない
裏返り、途絶えてゆく
浮力の哀しみだけを
白い腹に秘めて

辿りついた系譜は
争い合う知識ではなく
 ....
煙草をくゆらせていた後姿
今朝ふと思い出して微笑む
何を信じればいいかわからず
言葉に傷つき自信をなくしていたの

私の笑顔を慈しむように見つめて
決まって後ろから抱きしめる貴方は
どう ....
わたしの水は干からびる
あなたが逃げた
ささいな
謝辞に

わたしの水は追いかける
あなたがこぼした
祈りの岸から

わたしの水は溢れない
あなたがなくした
なみだの代わり
 ....
坊や、雪が降っているよ
桜はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
真っ白な雪桜が

坊や、雪が降り続いているよ
椿はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
みどりいろの ....
新婦が男たちにウォトカを注ぐ
真ん中になんか入っとるハム
まわりになんか入っとるハム
コルシカのマフィアたちが新婦をさらう
新婦はモイモイと絶叫し
新郎は短歌を詠んで泣く
夜のオーロラ
 ....
想いは儚く
残す轍 遠き道のり

荷の重さ 辛く、
そぞろ立ち止まっては
見上げる空の哀しみの果て

日ごと人目に
焼かれる背の
痛みさえ忘れる夢、
また夢の夢

花に狂う、
 ....
君の誕生日、だとしても
ケーキの苺は譲れない
ぼくはこれでも、苺が好きだ
で、次に
ぼくのじいちゃんは船長だった
海賊船の
もう随分昔のことだけれど

なんて言ったら、笑う?
笑わな ....
眼球の下にそっと差し込んだヒマワリの種が
芽吹いた

冬だと言うのに街が暖かい
ラフロイグのビンがそこかしこに転がっている
白い玉砂利を食わされた犬がひっくり返っている
通り雨に ....
耳たぶは感じるというが
神経が集中してるってことで
おっさんに齧られたらめちゃくちゃぞっとするだろう
耳の神経がおっさんに集中だもんな

猫の甘噛みって知ってるか
猫がじゃれてきて耳たぶを ....
  どこにあるのか
  詩はどこにあるのか
  死にかけの好々爺の曲がった背中か
  とんでもない家のとんでもない場所に
  落っこちた林檎の実の中?
  詩はどこにあるのか

 ....
遠い昔に
私は生まれなかったけれど
言葉によって
その過去に行くことができる
言葉以上のものを見ることもできる

遥か未来に
私は生きることはできないけれど
言葉によって
その時の先 ....
ひとり
ぷかぷか浮かぶ
プール
ゆらゆらしている

日差しが水に入る。
青に光が混ざり
ライトブルーが産声を上げる
上を向くたび眩しい

深くもぐったら
その泳ぐ先には
未来が ....
へそで茶を沸かすにはどうしたらいいのか?
俺はそのことばかり考えている
誰もがへそで茶を沸かせるようにならなくちゃいけないと思うし
実際そうなればガス代が浮くしエコロジーだし
サミットでへそで ....
頁をめくる指に
降る水がある
温度とそうでないものとが混在し
それは仄かな懐かしさで
やがて積もっていく
一月の末日
漢方の匂いが漂う診療所の待合室
あなたはまだ誰にも知られていない
 ....
ぼくはぬいぐるみ
くまだよ
白いよ
いつも笑顔だよ

この家にきてから
二十四年
ぼくをこの家につれてきた
おじいさんはもういない
おととし星になっちゃった

この家にきてから
 ....
彼は 物書きだった
彼は古いランプを持っていて

ほかには何も持っていなかった


紙も
ペンも

なにも持ってはいなかったのだけど

彼は物書きだった


パリからオルレ ....
水の都

おおきい橋
ちいさい橋
越えて
越えて


ふたつめの大きな戦争がはじまる前に
船にゆられて日本にやってきた
おばあは
メリヤス工場をさぼるように言われ
大阪の橋の上 ....
胎児が 私の心臓を 小さな小さな手で 優しく撫でている

わたくしと 胎児の 太陽ふたつ。

わたくしと胎児の小さな宇宙で  

天上で音楽が鳴り響いている、

太陽の鼓動、

つ ....
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
 ....
「雪の音階」


舞う羽の静かな音こぼれるよう
  手のひらの中で羽化した希望(のぞみ)

こんこんとこころに積もる雪の下
  あなたが埋めた種が芽を出す



 ....
果てなく遠い道の中
私は歩く

私は鳥になれないから
その道を一気に飛んではゆけない
私は
私を飛び越えることはできない

私は風になれないから
その道を一息に飛んではゆけない
私 ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
先生、誰も来ない放課後です

理科室は薬品の匂い
閉められた
暗幕の心地良い温度

埃が泳いでいきます
気だるい午後です、先生

魚になるにはどうしたらいいですか

答えの出ない ....
傷負いの翼が空を掴む
歪な円を描きながら
しがみつくように飛んでいる

鳥が自分の真上を通る
降ってきた水滴
鳥の血、静かなぬくもりを持って

空には鳥がいた
これから死ぬであろうに ....
無罪ではあるが越境途上の死だ
あるいは断罪された避雷針の廃墟だ
黒いチョコレートをかじりとって猥雑に事務的に
いくたびも右曲がりに滑稽なうすぐもりの空だ

五分後に規則正しく振り切られるマタ ....
気づいているだろう
あのときの
以来
僕らは
何もかも奪われる運命にあるのさ

気づいているだろう
身体もこころも
気持ちも何かを
剥ぎ取られるような
痛みを感じているって

 ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
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_- 蒼木りん未詩・独白3+07-1-31

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