外で真っ赤なおべべを着てね
 宝物の鞠をつく
 あそこに見ゆるは母上で
 てんてん てんてん 微笑んで
 あっちに見ゆるは父上で
 てんてん てんてん 仕事して
 七色ひかり 鞠は空へ
 ....
二ヶ月ぶりに小田急線に乗った
眼がよく見えないと思ったら
乗客が全員保護色を着用している為
座席に溶け込んでしまっているのだった
水気の多い黒眼だけが幾つも
こちらを向いてぎろぎろ動いている ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの

あまりにも似通っている、べつもの


うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう

ことばの背中に、
 ....
だるまさんがころんだので
うしろを振り返ると
大切な人たちはもういない

草原のように広いものがただ延々と続き
中くらいの動物が
美味しくなさそうに草を食んでる

わたしは組成 ....
ほんやりはらはらつもるゆき
こえをおさえてへいけいす
たたたんたんとふりつもる
ゆきのかさえをみつつける

たれもかとけて
たれもかこおる

たたたんたんとふりしきる
くうきのつうろ ....
ロマンチックにおなり猫
あまりにも淋しすぎて
おまえに何ができるというの
ロマンチックにおなり猫
夕冷えのする野原の中に
ひとつだけ咲いた白い花
おまえのようだと言いたいけれど
ロマンチ ....
投擲の技法は きしきし軋る
扉を開け放ち 敷居を踏み越える
その一歩の向こうに 何かの存在を
期待 期待――淡い――気体の
薄まりゆく 酸素の海の浸透圧を
白砂のビーチへ 辿る雪道
帰り途 ....
針を含んだ
夜更けのくうきがはこぶ
とおい稲妻の裂ける音
面影のように遠雷
かすかに

  (雪を呼んだのかい、それとも)

コートのポケット
握った手は汗ばんでいるか
遙かな遠吠 ....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
{引用=‘Twas the night before Christmas, and all through the house, 
Not a creature was stirring, not  ....
               
海の見えるまっすぐな線路を
新型のレールバスがひた走る

左右に拡がる田圃には若い稲が伸びている

長閑で郷愁を感じる眺めだが
時代錯誤ではないだ ....
一杯。



背負い酒は、
ふたり酒。
だから今宵も、
ひとりふたりの酒を飲む。






二杯。



「他人の酒まで飲むほどに、
  ....
夕日の丘で
お母さんとお父さんと
それからおんなのこがひとり
小さな家で暮らしている
夜はみんな一緒くたに寝転がる
ほんとに小さな家だったから、
(だけど、お菓子の家みたいにかわいらしい) ....
空に挟まった三日月が目覚めて
非常階段でぼくはお腹のあたりを気にしてる
睫毛に乗っかるすばやい冷たい、風速は冬
あいかわらずきみは頭上に世界を背負ってるんだろう
右肩にだけ残る重み
まばたき ....
蒼い海峡の水面に、座礁した街がゆれる。
煌々と月に照らされて。
わたしが走るように過ぎた感傷的な浜辺が、
次々と隠されてゆき、
閉ざされた記憶の壁が、満潮の波に溶けて、
どよめいては、消えて ....
               じつをいうと

わたしはつねづねなにかをねがっているんです
            そうして ひなたは
          うつるんですが・・・・

わたしは ....
常磐道がおわると
首都高の入り口がこんでいて
道路はあたしたちをのせたまま不規則にぐらぐらとゆれ
アクセルをあさく何度もブレーキペダルと踏み変えながら
時間を値踏みし
その感覚のままクリスマ ....
東京で買ったお洒落な服を着て街を歩く。
けど、通り過ぎる女の子の
誰も俺を見てない。
むかつくから母に下駄を買ってくるように命じ(海で裸足で遠くまで歩いてたら盗まれた。)
下駄を履いて街に出た ....
田舎に帰ってきた。
就職して始めての一日、職安で見つけたんだ!会社に向かう途中、
チャリキがいきなりパンクして
うなった。
考えた。
会社いくの、やめた。
自転車を思いっきり、コンビニに向 ....
強い潮風吹きっさらし
遠くに涙飛ばしながら
海坊主を呼んでいる
海坊主よ
海坊主よ
聞こえているか

私が浜辺で泣いていたとき
海からお前は現れた
そうして私の隣に座って
すっかり ....
{引用=


一、やわらかいものたち


みなもの月が
やわらかそうで
みんなたのしく眺めていたね

そして
だれかが
つかまえようとして
バシャリと濡れてしまっていたね
 ....
街をみていた
貴方の街を

白々と染まる朝の底から
浮上する軒先の陰影
心配するなと云ってくれた
おまえの街だと

しずかな春の空を斜めに切った直線
落ちてきた羽ばたきの伸ばす
細 ....
柔らかな白色が身体を過ぎて

空の青が眼の奥を撫でる

コンクリィトの反発は、少しばかり強いけれど

前へ進むには調度良い

昇る陽を見上げて散歩

駆けて見失った幾つもの事、人
 ....
 朝方、工場へ向かう男たちの吐息は白い。
いないも同然、止まらない車のそれよりも、
高笑いする煙突の煙よりも、みぶるいしながら
道路の向こうでその身をこごめて掃除している、
女の吐く息こそが彼 ....
山があって
雲があって
夢がある

僕がいて
君がいて
夢がある

空があって
星があって
夢がある

僕が生きて
君が生きて
夢がふくらむ

とても単純なこと
とて ....
三月になると風が吹く
春の女神はすたすたとやってきて
荒野に隠れているものを見つけては
小さなろうそく握らせ火を付けて
外へと誘っているのが見える

たしかに
春はすべての成長を ....
 、

         とおん


                    とおん



                              
   とおん



 ....
 誘われるがままに満ちて
 そこから浴槽は
 沈んでいった



ずぶ濡れている猫の目に
だれかが今夜も
つきを呼ぶ


いっそ炎を浴びてしまえたら

それは
手遅れかも知 ....
 ピセラン ポエリア 鳥の歌


あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく



 ピセラン ポエリア 鳥の歌

 ....
眼を閉じると荒れ野を分ける長い道
その道をいつも探してる

きっと其処では贅沢なんてできやしなくて
女達の手もカサカサしているんだろう
手を延ばせば届きそうな太陽が
渦巻いた夢を照らしてる ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鞠をつき- 茉莉香自由詩506-12-25
小田急線で行方不明- 吉田ぐん ...自由詩1106-12-25
わたりゆく手紙- 千波 一 ...自由詩19*06-12-25
- たもつ自由詩12*06-12-25
天を仰がぬようにして- かぜきり自由詩106-12-25
ロマンチックにおなり猫- 未有花自由詩13*06-12-25
古代- 印刷屋自由詩406-12-25
遠雷の口笛- たりぽん ...自由詩15*06-12-25
- 恋月 ぴ ...自由詩32*06-12-24
*紅い帽子のサンタさん*- かおる自由詩11*06-12-24
サウダーデ- あおば自由詩7*06-12-24
「_背負い酒。_」- PULL.自由詩10*06-12-24
夕日の丘の一日- 夕凪ここ ...自由詩9*06-12-24
三日月- 船田 仰未詩・独白506-12-23
遠雷—解体されながら- 前田ふむ ...自由詩24*06-12-23
独善- 信天翁自由詩306-12-23
12月22日- モリマサ ...未詩・独白8+06-12-23
1999年_火曜日- 馬野ミキ自由詩1006-12-23
1999年_月曜日- 馬野ミキ自由詩506-12-23
私が浜辺で泣いていたとき- 肉食のす ...自由詩7*06-12-23
小詩集【肯定ペンギンの消えたコロニー】- 千波 一 ...自由詩14*06-12-23
ふるえる梢- 佐野権太自由詩21*06-12-23
『散歩』- しろいぬ自由詩2*06-12-23
「McDonald」- プテラノ ...自由詩4*06-12-23
大切なこと- ぽえむ君自由詩10*06-12-23
微笑みの春- あおば自由詩7*06-12-23
ランデヴー- ふるる自由詩8*06-12-23
星座- 千波 一 ...自由詩12*06-12-22
ピセラン_ポエリア_鳥の歌- もも う ...自由詩25*06-12-22
パラダイス- 新谷みふ ...自由詩2*06-12-22

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