、、、、、、、、、、、、、世界が半分で折りたたんで悲しんでいる


、、、、、、、、、、、、、悲しみのはじまりははじまりはおわり


、、、、、、、、、、、、、涙を流すほどの悲しみはない
 ....
月明かりの眩しい夜
少年は天使に出会った
天使は白いワンピースを着た少女で
淡い空色の瞳に純白の翼が生えていた

少年は天使に尋ねる
「どうして翼が生えているの。」
「神様のお使いをする ....
湿度高き日に
あなたの白き指を想う
その指がなぞる先
北上する飛行機雲のひとすじ
オホーツクを抜け、
北極海へと達するに違いない航跡の
さて、
北の海も、夏ともなれば、
さすがに日差し ....
毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込めた清少納言は
雌鳥も知っていただろう

鬨の声を上げて
殺到する軍勢を
風車がなぎ倒して ....
 街 山 海
 
 陽炎の街
 輝く緑の山
 エメラルドグリーンの海

 真夏の真っ只中に置き去り
 後ろのポケットから夢が零れ落ちる
 
 開けた空に飛行機雲
 空に国境がで ....
たまごを
割るように

涙を
流す

そんな人が
好きだ

誰かを
傷つけもせず

自分も
するりと

誰かに
溶けて

真ん中に
咲いて。
明かり消えていく街角の電灯

軋む踊るその心のマーチ

空が夕に染まる街の中心

駆け抜ける僕の未来の形

不安で泣いた夜も

深く突き刺さるトゲも

早くぬきとっ ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶった切る

パートナーの夏休み
退屈する会社員が
機関車に乗り込む
風来坊の顔をした
顔 ....
自転車の私と
白い軽自動車の先生が会ったのは
広い水田の中の十字路

偶然にもかごには
できてきたばかりの詩集
それはコピー誌で手作りで
でも 作品を集めてお金をだしあって
イラストを ....
偽物のような朝日に照らされてスローモーションで抜けおちる髪


みずたちは迷路に惑わず進みゆく辿りつくもの溢れでるもの


窓越しに電線のたるむ一点を凝視する裸婦をデッサンするきみ

 ....
それは今でも
ザクセンの古城の地下室で回っている
どこからもエネルギーを補給されることなく
永遠に回る大車輪
笑う者は笑うがよい
無から動力は生まれないなどという
君達の愚かさにはうんざり ....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ

肩の力を抜きましょう

予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
からからと跳ねつつ下り
流れゆく清らな水の
その音に誘われたのか
遠くから鳥も近寄る

さらさらと弾みつつ行き
進みゆく青らな水の
その色に魅せられたのか
高くから雲も眺める

ゆ ....
にびいろのうまにまた
がりしがみついてたて
髪をほどく風になるふたり、昔より
さしだされつづけた無量数
のひとの手に、刻まれた誦誦をきき草花の
波のうえに踊りひかり
照らされた ....
鳥が くわえたたましいを
離すたびに緑は深く
深く 深く
枝は水紋


土に落ちた花が集まり
さかしまに笑む紫陽花もいて
水は灯る
水に 灯る


鏡に映る鏡の奥で ....
おおきなとりが 
そらからおちて
わたしにあかい 
きばを、みせる

あいたくちのは
きいろのしたが
わたしのかおを
したからなでる

おおきなとりの 
なまえはしらない
わた ....
繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ....
真夜中にそうめんを茹でます
今日の君は優しかった
明日の君はわからない
焼酎を飲みながら 君のことを考えていたら
お腹がすいてきたので
真夜中だけどそうめんを茹でます
こんな夏の夜に
他 ....
画家ルオーの缶詰を賢人ピタゴラスに贈ったら
開け方が分からないから
サンダルで踏みつけて
ブリキの角で足の裏を痛めて
顔を顰めて
なんだこいつと
敵のような顔をして
踵で蹴られて
 ....
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る

窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい

滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで

雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ....
{引用=あなたはいつも
あなたらしく
わたしはいつも
いったりきたり}
鈎針で編んだような想いが
届かない
レースのように絡まって
空しい
ほつれた思念が断ち切られる事を望む

シ ....
ああ これは

そう これは

圧倒的な、圧倒的な緑だ

辺りをぐるりと見渡しても
密集した木々
生きている緑
それだけの世界だ

明け方までの雨を受けてだろうか
濃緑の中から ....
まばたきするように暮れていった群青に
あなたはなにを覚えたのだろうか


スーパーの広告の裏にかいた
一編の詩は
おもったより、しあわせそうで
静かに瞼をとじました


詩人 ....
 涼しげにながれる声は
     緑陰のひぐらし

  川床で 大鉢に盛った
    豪華な鯛そうめんを抓み

 冷酒を
  ちびり ちびり
       と、いいもんだ。

 料 ....
浅い午睡に
思いがけず野蛮な夢をみる
それを誰かのせいにしてみたところで仕方ない
けれど

ああ
夏が甘く爛れる匂いがする
それは私の倦怠と
なまぬるく混ざりあってゆく

何もかも ....
 暑い日だ
 こんな日は
 私にパラソルの女が
 寄つて来る

 女が来ると
 私もパラソルの陰につつまれる

 ―日盛りに
  ぼんやり立つてゐると
  日射病になるわよ―

 ....
夜よ深まれ
闇はもっともっと深くまで
暗く、黒く

私の胸に小さな灯り
ゆるりとめぐる闇となり
深く、深く

包み込む暖かさや
優しさなどいらない
そんなものはいらない

ほし ....
西陽が傾いてゆく
風を追いかけながら
オレンジの雲は次第に細長く
なつかしい言葉をそっと隠していった


暮れなずむ野辺は一面の草海
薊の花の谷間に静か
蝶がいる 淡い光のような点が
 ....
散々泣いた夏の雲は美しくたち
もうじき夕暮れの風鈴の音色は
甘くて遠い気がして

少し懐かしい思い出は記憶からこぼれだし
涙色の青空に蝉の賑わいは
必ずしも必要ないのかも知れない

狂 ....
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に

私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって


晴れた日の
 ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
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