たった一言の失言のせいで
創りあげたい美しい国の
議会はまた空転を続けている

かつての集団就職の金の卵たちが
機械化の波に押され
三高神話に駆逐され
猫もしゃくしも
大学と言 ....
ひとりの人間の哀しみに
わたしは立ち入ることができない 

十日前に夫を亡くした同僚の 
目の前を覆う暗闇に 
指一本たりとも 
わたしはふれることができない 

( 背後から追い立て ....
 今、発車前の夜行列車のなかで
この手紙を書いています。上野駅
は昔から無数の人々が様々な想い
を抱いて上京する駅なので、昔と
変わらぬ空気が今も残っている気
がします。 

 先程、少 ....
             1999年11月6日
空っ風の中で
紋次郎は立ち止まる
家に寄ろうか
いや、止めとこう
妹も生きては居るまい
帰ったって何もありゃしない
家の跡が4隅 ....
暗い部屋で息絶えるより、空の下で死にたい。
冷たい土に埋まるより、海の青に溶けたい。

私は、かえります。
かつて私が旅立ち、戻ると約束したところへ。
あの遠く懐かしい、何もかもを許し、消し ....
 君が死んでからもう二ヶ月が経つ
 僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
 僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
 最近調子がいいんだ
 病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
思い出す
ロンドンの路上に描かれた
誰も訪れたことのない大聖堂
クレヨンのドアを開ければ
鳴った1ポンドの音

思い出す
場末の映画館を探して
路地を何度も曲がり続け
が、結局たどり ....
 朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
 真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
 そっけない床にコトリと置くと
 たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
 
 私は伝うものが涙だと
 ....
霞んでいく景色の中
手を伸ばしたが
届くことなく
落ちた

暗闇の中
もがいてみるが
水のようにすりぬけて
何も掴めない

痛みに目が覚め
大きく手を伸ばし
世界を確かめた
 ....
ほしいもの
それはお金でもなく
名誉なんかでもない
ほんの小さな手だけでいい
温かみのある誰かの手

ありがとうと
軽く振ってくれる手
がんばってと
応援してくれる手
大丈夫だよと ....
橋のたもとには
冬の朝が流されている
怒りの日
鳴らない時計
酔いどれの歯
私は三角巾をひたいにかかげ、拳を突き上げ、空に沈め

ふりそそぐ
春の雨、豆腐、塩
故障

今日の ....
いつも手探りなのだろう 最初の灯りを灯すひと
夜の気配に気がついて 最初に帰り着いたひと
それが何処かは分からない
小さな灯りが消えないうちに 火がおこせるとは限らない

最初の灯りを灯すひ ....
鼻毛出てるよと言われた。
まあいずれにしろ出ていたので善しとした。

体調の悪そうな亀みたいと言われた。
まあいずれにしろ亀は好きなので善しとした。

あなたっていつも煙草吸ってるねと言わ ....
降りしきる
こなゆきだった、と
私は思う

ただ
あなたを追いかけて
苦しく舞った

それは
視界をさえぎるばかり
あなたは
低く目を閉じた

小さく
積もる場所があり
 ....
そこにあるものが、美味しいのであれば
あなたは今、幸福なのです。

腹を満たすためだけでなく、
心を満たすために、人は食事をするのです。

懐かしい人たちと囲んだ、美味しい記憶のにおいが、 ....
それは
ただ真っ白なノートのようで
けれど
不思議に美しいノートでした


その場限りの言葉では
跡を残すことさえできない
そんなノートでしたが

熱い言葉なら
焼きつけるこ ....
小高い山の社にて
夜の高速道路の唸り声は
木々を通る風になり
無音が聞こえてくるだけです
いつか寝そべった石畳に
今日はあの子が跳ねています
だけど無音が聞こえます
ここ ....
躯を浸す。
浅瀬の音に触れる。
それは波を立てて弾けた。
波はどこまでも広がってゆく。
やがて向こうまで広がり揺れて、
はじめる。
奏でる。

波間では ....
アルバムには
渦ができると聞いたから
日曜日の夕方
アルバムを見る。
紫色の空気が
包み込む

どんどん青くなる僕。
神は哀れに感じて
渦を作り出し
僕を渦に押し込む

ぐるぐ ....
爪の丸みさえ 
新しい希望のように

削った続きは 荒々しく
ひかれて こなごななのに

刃向かいきれない
小ささえ
隠し持てる 最大の武器にして 

地図のいらなくなった
なつ ....
  緑色した物干し竿がある
  律儀に並んだ洗濯物がある
  真っ白いシャツの清潔な香りがある
  どこかのだれかの朝の庭で
  どこかのだれかが伸びをしている



  あた ....
超一流のショコラティエに
私を一粒のチョコレートにしてもらって
あなたへと贈ります

私の黒褐色は
独りで過ごさなければならなかった
いくつもの夜の色

自分自身に問い続けながら眠りに ....
「きんたま掻き毟って死んでまえ!。」
そんな罵りことばの恋もある。

縮み上がるのは恐いからじゃなく、
きみの手が冷たいから。
びんかん。


きんたま ....
悲しみを
心にしまいきれない時
人は涙を流す
いくら心が広くても
人は必ず涙を流す

喜びを
心にしまいきれない時
人は笑をこぼす
いくら心が狭くとも
人は必ず笑をこぼす

人 ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
二人で作りあげた数式の右辺を
ある日失ってしまった

左辺とイコールだけで
成り立っている数式を見て
きみは笑う

だから
真夜中に起きた僕は
左辺を消しゴムで
消しておい ....
冬が 溶けて 水になり

小川になって

春 うたう


集おう

みんな

輪になって


平和の うたを

うたう とき


優しい光 ふりそそぎ

迎え ....
ルビー

サファイア

アメジスト

トルコ石

珊瑚

真珠

ダイヤモンド・・・・

指先や首周りを飾る

宝石は数々あれど

あたしの足下で

輝いて ....
彼氏が泣いていた
じゅうにこも年上
子供みたいなひとだ

ばんばんびがろ
とゆう人が死んだって
とても悲しいらしい

つよすぎも
よわすぎもしない
プロレスラーだったとゆう
わた ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
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