焦らずに
焦らずに

道は長くても
道は消えたりしないから
道に沿って
君を見守る花がある

ゆっくりと
ゆっくりと

夢は大きくても
夢は消えたりしないから
夢に沿って
 ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....

友人に
擬態する癖のある女がいる

よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で

十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
帰り道
巨人が追いかけてくるので困った
新年早々
巨人に追いかけられるとは
何と因果なことであろうか
先が思いやられる

とりあえず
通りがかった神社に入って
巨人が通り過ぎるの ....

ずいぶん昔
わたしたちは恋人同士だった
あんなにも完璧に
理想的な形で
つながっていたのに
満月の夜だっただろうか
わたしが
あの柔らかな部屋から
いとも容易く
追放されてしま ....
◇暮れ

年が暮れる
暗い時代の予兆は
そのままに

初日は
それらを
もろに背負つて
出てくるだらう


◇木にぶつかれば

蝸牛は彼なりの歩みを
何昼夜もつづけて
 ....
はるをいたみながら
ひとつ、指を折り

なつのまよいに
迷えないまま
指折りは、
ふたつ

みっつ、を数える指には
こころならずも
あきがなついて

ちからずく、のよう ....
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
いつまでも 
ひとりでいるのはさみしくて 
旅先で 
出逢ったきみに会うために 
遠い雪国へ
ぼくはゆく 

金はなく 
新幹線にも乗れず 
長いトンネルを抜けた
夜行列車で目覚め ....
一、
欲するのは桃色の乳房であり
熟れた林檎の頬ぺたでもあり

二、
卵殻のなか足の指で貪る夢という名の水菓子

三、
拒むために無知を選んだ
意識した愛情も無意識の悪意も

 ....
照る岩に
砕かれてゆく波のうつくしさ
それはもはや
言葉には乗ってゆかない
冷たい、
というわけではなくて


いつからか
鋭いものが岬だとおもっていた
まるくても
まるくな ....
寂しくなって
歌う場所がなくても
森が舞台になってくれているよ
そっと行ってごらん

悲しくなって
歌詞が思いつかなくても
鳥が平和の歌をさえずっているよ
そっと聴いてごらん

孤 ....
{引用=僕がチャーくんに出会った頃は
魚が飛んでいました
鳥が泳いでいました
月が溺れていました
太陽は寝ていました
僕の世界は笑うことを知りました


初詣に行く前に
チャーくん ....
 
まるで、その背中から
おぼろに光る翼が生えてきそうな
おんなのこ達
三十を過ぎても
ひらひらと

生きていると初めて知るのは
人が曲線で結ばれている
と解る時だ


黄 ....
  故郷の駅

雨が降り出した
電車を降りた客たちは 空を見つめ
駆け出す人 傘をひろげる人
迎えを待つ人など 秋の夕暮れだった
五〇年昔の阪急神戸西灘駅
少年は改札口で母を待っていた
 ....
彼は
あたしが寝た頃にいつも電話をしてくる
きっと
人が一番寂しくなるような時間に

事故からまだ半年
彼はよく将来のことを話す
そして吐き捨てるように過去を話す
あたしに脅しかけるよ ....

今年という
新しい光が大地を照らす
白い土から黒い土へ
今までの土に
さらに新たな土へと変わる

大地
今年という
新しい風が空へと舞い上がる
平らな丘から深い森へ
今までの ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた

青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた

青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
暦と呼ぶ刃物で
区切られていく時間
人はやはり
階段でなければ上れない

翼にあこがれるのは
ないものねだり
僕たちはこの与えられた
二本の足で歩かなければならない

登り方は ....
擬態の年を
擬態のままで葬って
一年一度のすす払い
年越しそばを頂いて
後は新年おめでとう

冷たいくても美味しいね
おそばの汁はなにが好き
なんでも好いから暖かく
冷たい風に負けな ....
たとえば空が
海から生まれたものだとしたら
鳥はおよぐものたちで
魚は羽ばたくものたちです


たとえば光が旅人ならば
わたしたちも、風
無理のない
ながれ



 吹雪 ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき

大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき

すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
今日で一年が終わってしまいます
贅沢できなかった日の方が多いけれど
笑えた日をたくさん思い出しています

今日で一年が終わってしまいます
慎ましく生きた日の方が多いけれど
喜んだ日をたくさ ....
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい


そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる


やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ....
哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる

星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を ....
最近どうもこころの具合が悪いので
独協医科大学越谷病院で診てもらったら
末期症状の悪性腫瘍だと診断された
インターン上がりの小生意気なやつから
あなたのこころはあと数日の寿命でしょう
なんて ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
 昔、横堀さんというおじいさんとお話しするのが好きだった。横堀さんは南極にいったことがあるみたいで、オーロラの話とか、地吹雪の話とか、それから私をお膝に乗っけて「娘さん よく聞けよ 山男にゃ 惚れるな .... 正月を飾ること
それは時を飾ること
できるだけ綺麗に
できるだけ美しく
飾ってあげたい

正月を飾ること
それは時を迎えること
できるだけ広く
できるだけ多く
迎えてあげたい

 ....
帽子を覗くと
中には都会があった
かぶることも出来ないので
しばらく眺めることにした
頬杖なんてしたのは
いつ以来のことだろう
自分にも重さがあったのだと少し驚く
風変わりな光景があるわ ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
焦らずに- ぽえむ君自由詩12*07-1-2
大切なこと- 恋月 ぴ ...自由詩35*07-1-2
癖のある男女- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-2
新年早々の話- 吉田ぐん ...自由詩907-1-2
断片集- 吉田ぐん ...未詩・独白1307-1-2
小詩集__日は出づ__暗き予兆のまま- 杉菜 晃自由詩2007-1-2
六番目の季節- 千波 一 ...自由詩22*07-1-2
新年- たもつ自由詩29*07-1-2
雪原の足跡_- 服部 剛自由詩15*07-1-1
眠り姫- かや自由詩8*07-1-1
あおの馬- 千波 一 ...自由詩14*07-1-1
君の心の世界の中に- ぽえむ君自由詩12*07-1-1
永訣の朝に思いを馳せる- 士狼(銀)自由詩12*07-1-1
女友達- ピクルス未詩・独白11*07-1-1
故郷の駅- fukuonara自由詩3*07-1-1
車椅子の彼- ごまたれ自由詩33*07-1-1
新しい一年- ぽえむ君自由詩9*07-1-1
青い目の奥さん- チアーヌ自由詩8+07-1-1
切り取られる、暦という名で- たりぽん ...自由詩11*07-1-1
大晦日- あおば自由詩7*06-12-31
たとえばなし- 千波 一 ...自由詩15*06-12-31
十三歳- yaka自由詩10*06-12-31
一年の終わりに- ぽえむ君自由詩10*06-12-31
やわらかなあさ- まほし自由詩19*06-12-31
星のない夜に- LEO自由詩27*06-12-31
ご臨終と言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩26*06-12-30
就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
昔、横堀さんというおじいさんと- 芳賀梨花 ...自由詩7*06-12-30
正月を飾ること- ぽえむ君自由詩10*06-12-30
都会- たもつ自由詩2206-12-29

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