窓外に 
枯れたまま{ルビ俯=うつむ}く 
{ルビ向日葵=ひまわり} 


辺りを照らす
太陽の花に
振り返っていた人々 

秋 
{ルビ独=ひと}り汚れ身を{ルビ晒=さら}しな ....
見つめ合って私ではないのがあなたです
目が覚めて一言目
やさしく囁いた


青い夢を見ていた気がする


一日の始まりに飲む苦いコーヒーが
私の中に少しずつたまっていく
あなた ....
ヒダリノマナコ
ごろごろ
太鼓が鳴るよ
ごろごろ
猫が鳴るよ
のどが

渇くよ
水が
乾くよ
洗濯物が
ひらひら
飛んでゆくよ
蝶々が
空高く
 ....
日が沈み
冷めてゆく土
その上を静かに
秋の夜を泳ぐ

月はすでに
凍てついたかのように
冷たい光を
地上へと降り注ぐ

その光を頼りに
秋の海は
風とともに波を起こす

 ....
お花が一本さいていました。



たねができて風にとばされて





お花が二本さいていました。



たねができて風にとばされて





お花が四本さいて ....
. ............. .. ... . .......... .. .......... . ... .. . . ..... ........... .. . .... . . .. .... オミオツケが欲しい、と
書いて送ってみる
あなたと
繋がりたい 繋がりたくない
そのどちらでもない
弁当を開けると
中に海が広がっている
故郷の海のように
凪いできれいだった
朝の静かな台所で
君がどんなふうにこれを作ったのか
想像しようとしても
後姿しか目に浮かばない
帰れ ....
ふと庭に
光漬けになって
泣きだしそうな 彼女


まぶしいのは
もうまくがやわらかいから
だったろうか
もし
私が死んでしまっても
このせかいが
ぷつんと
終わったりしま ....
 洗剤の泡が
 細胞みたいにまだ
 残っている
 流しの排水口に垂れ下がり
 命乞いの甲斐なく
 数秒後
 消えてゆく
 ネスカフェの紙のふたを
 うまく破るこ ....
蝶とむくつけき昆虫が

ごつちやになつて

吹き飛ばされて行く。

空中を一方向に

平行移動するやうに。



蝶はいつ飛躍をして

その流れから抜け出すだら ....
それは自然のなせる業にはちがひないが

梢からまつすぐ

命中するやうに頭に降つてきた木の実

重たく硬い木の実


何か不当な打擲を受けたやうで

穏やかではなかつ ....
この汚レ物の景色の
またと見ない サヨナラだけの
日々の連絡と
グロッキーな夜明けと
どうしようもない欠伸、そして
冷えきって
重たくなった女の
尻と魔術と




 ....
シュールなショールを引き裂いて
モンゴリアンが走る
エイゴリアンが続くと
猫が鳴く。

これでおまんまが食えると思ったら
涙が出てきた。

夢でよかったと
思ったら
ほんとに涙 ....
まあ、いいか
あんこの味見をしながら
番頭さんが呟く

怖い顔の番頭さんが
甘そうな顔をして
店の向こうを見るときは
お嬢さんがやってくるのだと
知らない人はいない

手代になって ....
真新しいランプで
秋の波を
どこまで照らせるだろうかと
また、
鳴き砂の浜辺で
波泡のざわめく
境界線を見つめている
小さな音を立てるのは
そこに居たという証で
胸の奥に
忘れ ....
私の尾骶骨が泣いているのに
誰も気づかない

そんな哀れみを乞うようなポーズをとってみても
誰も気づかないふりをする

だって
自分が哀れんで欲しいんだもの
みんな

 ....
木枯らしの吹く寒々しい秋へと一歩、足を踏み出しましたね



この“秋”と言う季節は何処か寂しく

追憶や追懐の気持ちが大きくなることでしょう



外の微かな気温差によって心も更 ....
熟されてワインのように薫る日々
    ひとひ{ルビ一日=ひとひ}を飲みほす人生
 

男泣き今にこの恋忘れるさ
    五臓六腑にいも焼酎よ


紫煙はき椅子に毒づくたったひとり
 ....
母が二階で
掃除機をかけている
天井が振動
する度に埃が落ちる

右側の窓を
あけておくのを忘れてしまった
閉めっぱなしでは祖母が
家の中に入ってこられないのに

 ....
詩なんか書いてる暇があったら
食器洗って
洗濯
洗濯物をたたむ
たたむと片付ける
掃除
ほこりは
目立たないように丸く積もる

詩なんか書いてる暇があったら
あなたが
やれリーデ ....
体のまあるい婆ちゃんが 
ぜいぜいと団地の階段を上っていた 

通りがかりの少年は 
後ろから両手で腰を抱えて 
ゆっくりとした歩調と合わせ押し上げた 

( 振り返ると 
( 団地の ....
朝の車の中で 
おばあちゃんは 
他のお婆ちゃん達に 
七色のあめ玉をくばって 
僕にもくれた 

「 このあめ玉をなめると 
  元気百倍ですね    」

というと 
おばあち ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
そらにもよ
でっかいそらが まつんだと

まんずだまって みあげてみれ
そっだらここちが するもんだでよ
ふしぎなもんさな
なしてかな

はらっぱはよ うみのすみっこなんだと
うなば ....
ドアを一枚隔てて夜と昼がありまして
月夜の晩にウサギの着ぐるみを着た狼が
こんこんこんと3回ノックした向こうは
太陽の頬が渦巻き灼熱の風が舞う砂漠で
一匹のさそりが穴の周りでクル ....
苦しみの果てに何が見える?

真夏のアスファルトからの熱気に倒れそうだった

僕自身を映した蜃気楼はゆらゆら揺れる

あの日のままの気持ちでいるのに

君はそれを気が付かないふ ....
乾きたてのネグリジェーは柔らかく
僅かに生臭いにおいがした
貝のぼたんが付いている
それを
人差し指で
上から順にさわってゆくと
真ん中のぼたんだけ
緑色の丸いぼたんに
付け替えられて ....
十月の
夕刻にしては
あたたかい風が
秋の
冬の
装いを始めた草の
乾いた匂いを運んでくる

霞がかった空は
穏やかな表情で
まだ染まるには早い
青く連なる山々に添う

静か ....
あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね

あなたをね
撫でてもティーンって
鳴いたのよ

チクタク チクタク ティーン

チクタク ティーン

チクチク    ティーン
 ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
向日葵_- 服部 剛自由詩12*06-10-15
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左の眼- あおば自由詩7*06-10-15
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恋情- フユナ未詩・独白306-10-14
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満ちる、まで- たりぽん ...自由詩14*06-10-13
尾骶骨- 蒼木りん未詩・独白306-10-13
10月13日、金曜日- し ん未詩・独白2*06-10-13
美酒八景- 石瀬琳々短歌9*06-10-13
深層心理の怪物- 吉田ぐん ...自由詩706-10-13
朝のベランダ- umineko自由詩6*06-10-13
少年と老婆- 服部 剛自由詩13*06-10-13
あめ玉_- 服部 剛自由詩7*06-10-13
明日の空が知りたくて- ぽえむ君自由詩12*06-10-12
したっけな- 千波 一 ...自由詩21*06-10-12
狼と蠍- shu自由詩406-10-12
酷く楽しそうにでも切なく響く声- こめ自由詩1306-10-12
洗濯物と海- 吉田ぐん ...自由詩906-10-12
サンセット- LEO自由詩22+*06-10-12
ティーン- アサリナ自由詩13*06-10-12

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