愛のような色の
薔薇の花束

無造作に置かれ(無造作なキス)
散る(唇)
花びら(の味)



月光の針
が刺す

がそれは
暖かい
いや
寒い

ダウンする

 ....
雨に打たれた紙が
ぼくをじっと見つめていた
何の紙なのかは
わからないけれど
何かを言いたい気持ちが
そこにはあった

雨に打たれた紙を
ぼくはそっと見守った
何のためなのかは
わ ....
ブリキの玩具
軒下に

雨に晒され
色あせる

ガラスの箱に
蝶の亡骸

夜更けに嘲笑う
蝋人形

乾いた心は
痛みなどとうに感じず

窪んだ眼(まなこ)は ....
透明な針が刻んで
苦しげに 身近な
皮膚が縮んでゆく
冷たい大気がやって来て
窓を揺らしているならば
あなた 目を閉じなさい
物憂げな静けさが
決して積もることなく
降り続ける こんな ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ

軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
白い海触崖の上
見渡す限りさえぎるもののない
広大な草原の真中にいて
両手を広げ
はたはたと
羽ばたく鳥のまねをしてみたり
帆のように風をはらみ
さらに白い空の彼方へと
消え入りたいと ....
あと二回満月に逢えば
わたし、ひとりと眠る

僅かに欠けた月を眺め
煩雑な世界に目を瞑り
生きて死ぬことだけを考えた
それからカァテンレェスを畳んで
大洋に堕ちる一滴の雨粒のように
短 ....
鉛筆を指で回す君
鉛筆に指を回される僕
色の付いた服を着ている先生
お花畑の隣にある工場でつくられた黒板
下手糞なうそ
という言い訳

筆箱を空けると
いつもそこには青い空が広がってい ....
君の中の炎は
常に形が定まらず
消えることなくむしろ
どんどん燃え盛り
竜巻となって
全身を駆け巡る

その炎はいずれ
君の中の情熱を燃やし
そこから生み出される蒸気によって
君は ....
 


彼は詩人です

君の恋人である前に
無頼の詩人です




彼女は詩人です

ユーのハニーである前に
ベリーキュートな詩人です




彼も詩人です

 ....
{画像=070313231143.jpg}
{引用=

  ? 妖精


真摯すぎる球体に圧縮されて
解凍できない孤独

絶望は安らかな顔で
未だ眠っている

秘密にも行き場所 ....
あたしのスカートの
端っこを切ったのは あなたでしょう?

羽をばたばたさせて 空に浮かぶ
髪が伸びたので あたしは飛べるようになった

まっさらな夜を
あなたの匂いをたよりに飛んで
 ....
世界同時革命の僅か数秒前――
雪の溶けた路面に滲んだ血の色を見下ろす
LED信号機と、旧いアナログの時計台、
やがて爆撃されるであろう
銀行、教会、幾多の官公庁

崇高な思想に値しない愚者 ....
『ねえ』

世の中矛盾だらけだよって
背伸びのつもりで言ってみた


『歌姫』

ららら
ずっと歌うよ
そのぼやけた孤独にある
君の輪郭を撫でるため


『灰色』
 ....
月を見ながら死ぬ君は
夜明けの太陽を
むしろ恨むことだろう
君のいない明日を
やつは何かの始まりみたいに
照らし出す

君が死ぬ時間に
起きている人は
ただ眠れない夜 ....
ずっとむかし
わたしがまだ、
色になまえがあることなんて知らないころ

わたしはいまよりずっとたくさんの、
色がみえていた気がする

あれは赤
これはあお
それはみどりで、これは ....
闇に落っこちたので

わたしは強く目を閉じました

瞼が痛くなるほど強く

そうしたら目の奥の方に

赤黒い光が浮かんできたので

わたしは手探りで

そちらに向かって歩きまし ....
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように

瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
あなたはためすように
月を詠むのです
椿の花が落ちる夜に
闇から色を分かてるのか
ためすように
あなたは月を詠むのです

くれなゐは
いつぞの契り
くれなゐは
今わにみ ....
そこに

ひめられたもの を

ちから

と よぶ

だいちの ち

わたしの ち

ちえの ち

ち に ひめられたもの

ち から

うまれでるもの

 ....
水が流れる
水車が回る
水が回る
僕は僕の血液で回る

風が吹く
風車が回る
風が回る
僕は僕の呼吸で回る

陽が昇る
地球が回る
陽が回る
僕は僕の意志で回る

星が輝 ....
おかもと君は
わたしの初めての人に
なってもいいと思ってたのに
夢ばかり語って
てんこーして行ってしまった
手紙を書くよと言ったきり
年賀状もこなかった

おかもと君の夢は
とほうも ....
電車が動き出す
もうすぐ地下を抜け
地上にでる
在るはずも無い風景
白い曇り日
多摩あたりに向かう
神社や商店街
見慣れた居酒屋
風の匂い
空気の湿度

ガタン

風景が一つ ....

夕暮れの遠くに霞む
四台のクレーン車は
輪を描くように向かい合って
なんだか
太古の昔に滅んだ恐竜の
弔いをしているように見える


朝に洗濯物を干す母親は
太陽に両腕を広げ ....
真実は二次会にある
アンパンマンとばいきんまんも
水戸黄門と悪代官も
きっと誰も知らない所で
「お疲れちゃーん!」とか言って乾杯しているに違いない
演技だからとかじゃなくてマジで。
黄門は ....
忘れないでいようよ
片目をつぶった偽善の素晴らしさ
ひとつだけ飛び抜けて長い小指の爪が
あなたの肌に食い込まないように
小指を丸めてあの手の平を握った


もう夜のことを
やわ ....
粉挽きの風車の家
屋根裏で
ほこりまみれの古い本を読んで
知らない国の知らない言葉を見つけては
お父さんに読み方を教えてもらう少女
小さな窓から覗く世界は
どこまでも草原で
ためしに口笛 ....
えのぐのあじがする
と、遠ざけられた皿には
白いドレッシングのかかった
シーザーサラダが
盛られたかたちのままだ
野菜も食べないと大きくなれません
と云われて
娘はふくれている


 ....
今日一日を生きることで
精一杯だったので
寒い日だったことは覚えているけれど
空が透き通るような青だったかどうかは
わかりませんでした

今日一日を生きることで
精一杯だったので
温か ....
この会はみんなの「好き」を言い合う会です

「好き」って言うだじゃつまらないから少し長くしゃべりすぎて

いつしか隣で眠っている恋人にきづく

そんな幸せのひとときにひそむやるせなさだけを ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トーンダウン- ふるる自由詩8*07-1-18
雨に打たれた紙がぼくを見つめていた- ぽえむ君自由詩11*07-1-17
月下哀夢- 彌月自由詩3*07-1-17
猫の神様- 及川三貴自由詩5*07-1-17
旅の終わりに- ダーザイ ...自由詩52*07-1-17
路傍で- ダーザイ ...自由詩22*07-1-17
しっぽを掴む- 士狼(銀)自由詩10*07-1-17
制度(教室)- たもつ自由詩1107-1-17
心は熱く頭は冷たく- ぽえむ君自由詩8*07-1-17
詩人です。- 橘のの自由詩507-1-17
水色の気配- まどろむ ...自由詩11*07-1-17
- もも う ...自由詩41*07-1-17
ノーブス・オルド・セクロルム- atsuchan69自由詩8*07-1-17
真夜中の刺繍- ロリータ ...自由詩607-1-17
お月見日和- なかがわ ...自由詩5*07-1-17
わたしがまだ色になまえがあることなんて知らないころ- 八月のさ ...自由詩14*07-1-17
- 大覚アキ ...自由詩4*07-1-17
あかり- LEO自由詩31*07-1-17
月を詠むひと- Rin K自由詩39*07-1-16
ち_から- さち自由詩14*07-1-16
僕は僕の夢で回る- ぽえむ君自由詩15*07-1-16
おかもと君の夢- ふぁんバ ...自由詩35+*07-1-16
泣く子は誰だ- プル式自由詩8*07-1-16
祈りに関する情景- 吉田ぐん ...自由詩19+07-1-16
二次会の世界- 新守山ダ ...自由詩14*07-1-16
お題/愛をしてみる- 茜井こと ...自由詩5*07-1-15
風車のある風景- 夕凪ここ ...自由詩10*07-1-15
ファミリーレストラン- 佐野権太自由詩36*07-1-15
精一杯の一日なので- ぽえむ君自由詩10*07-1-15
朗読会の宣伝のアイデア- イダヅカ ...自由詩2*07-1-15

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