エスカルゴ、お前から風が吹く。
かわいらしい風が。
それは兎の足あと
恋人の名前
花火を見つめる子供のかお

エスカルゴ、お前の足あとは銀色で細い。
そんなお前は雨を呼ぶ。
たどたどし ....
なんでかねェ
止められへんもんてあるんやねェ
唖っという間のことで
なんや悲しむ暇もありゃせんわ
痛かったやろねていうても
苦しかったやろねっていうても
後の祭りっちゅうのはこ ....
誤解していた

満たされたはずの 海が
遠くひいていくような
それは

あなたの意味が乾いていく

雑踏の中で
あるいは
読みかけの本 
ぱたんと 閉じて

私の中にある
 ....
蜂蜜のような青さで、と誰かが言ったので何となく納得した。最近は何となく納得することが多い。空は蜂蜜のような青さでとろりとろりと甘いもの好きな子供たちを誘うのだそうだ。それから耳。耳たぶが際限なく広がっ .... 散文的であるかも知れない
晴れ間を見つける
こころはいつも


古くはならない
あたらしくもならない
それが空なら
繰り返すものごとに
少しだけ優しくなれそうな
そんな気が ....
窓の外は、夜

それゆえ汽車は吐息のように
曇り曇って
揺れに
揺れ


そこからなにが見えますか


わかりやすいものは
なぜだか頼りなくおもえて
背伸びをしてみた ....
冬だというのに
雨が降っている
朝 春のような佇まいに
白い木瓜が満開だ

咲き始めた紅梅の向こうに
なにもかにも霞んで見える

水を下さい いや 水を買ってください
水売り ....
聖なる牛を追って河原に遊ぶ
権力の恣意的な横暴に満ちた企みだ

牛は水辺に顔を背けていやいやをする
なんたって水は不気味だし
入るには深そうだ
それに何が居るか分かりはしない

 ....
退屈を履いて河原を歩いていたら
跳びハゼのような小魚にであった
淡水だからヨシノボリかもしれない

深い溜息をついて老人が河面を眺めている
もう余命幾ばくもないのに
溜息をつく余裕があるな ....
夕暮れの残照に透きとおる
樹々の枝葉のように拡がった
私の末梢
手のひらの静脈
幾度となく
訪問する季節を測り
文字にして書き写し
そしてこの夜の連なりへ
伸ばされた白い片腕から
一 ....
女にふられたので、
涅槃へ行って死のうと思った。
年も明けたのだから、
もうこのパターンはやめたかった。
だけど俺は、
もうやめようと決めたことを、
やめられたためしがない。
俺はそんな ....
冷たい川の真ん中で、僕は両足を浸しながらたっている。
そういう時の僕は、冷たい冷たいと思いながら、それでも足の感覚が無くなる位まで、じっと川の真ん中で立っている。

薄っ暗い、木の陰を抜けて差す ....
空が
ごうごうと鳴いていて鳴りやまない
空には隙間のない
厚い雲が低くどこまでも続いていて
あの山の頂上まで隠してる
霧かな
靄さえ雲の手助けをして
私と雲との距離をさらに遠ざけ
同時 ....
そうじゃないんです

気持ちはうれしいんですが

そうじゃないんです

うなずいてはいますが

そうじゃないんです

ずばりと解決策をしめしてくれますが

そうじゃ ....
今は
モノが壊れ修理に出せば
直されるのではなく
取り替えられる
しかも悪い部分だけが
取り替えられるのではなく
まとまり全体ごと
抜き取られてしまう
使える部分の方が多いというのに
 ....
「ロビン・グッドフェローを探せ」


悪を憎む男
ロビン・グッドフェローを探せ
晩秋の森の奥深くに隠れている
弓の使い手を探せ
見えない未来とさかさまな世の中
逆転の力学を背負って迷っ ....
何度も塗りかさねた

漆の重箱をデリケートにひらいて

広がるのは非日常の香り

静謐であるもラグジュアリー

つみかさねた格式で

心の隅まで満たされる

そんな ....
うららかな朝、もぎたてのフルーツを片手に
ひとひらのハムを齧りながら、この文章を書いています
新幹線が猛スピードで目の前を通過しては走って来る
のを縁側にポツネンと腰掛けて、ぼんやり一日中ながめ ....
 それを描くためには、鉛筆では華奢すぎる。
骨はどうだろう?プラトンは幼少期、
クレヨンのかわりに指を、死んだ死刑囚の
指を与えられた。彼は作品を完成させるまで
幾度となく指と会話した。わたし ....
   

   【ア段】



愛していると仰るの
買われましたと言い返す
去り行く今夜違う背中
たちんぼの我を見つめよ
泣き言啼き声なんでも出せる
はめられるのかはめ ....
街灯で出来た僕の影を、後ろから出てきた新しい僕の影が追いかけ、でもけして追い越すことが出来ないでいるのを見ながら、僕はオレンジ色の夜道を歩いていた。
家までの道のりを歩いてきてここまで何分くらいの時 ....
野も町もかなしく震えるので、
ろうそくの火のような、
さびしさを灯し、
生きものは尖っていく、
のだと思う


夜通し続いた嵐が過ぎ去った、朝、
生きものたちは、
消え入りそうに、ほ ....
真夜中は部屋の小さな隙間からやってくる
なにも味方につけずに足音もさせずに入ってくるくせに
誰の目にも留まるようにわざとらしく大きく泣いて見せたり
吐息を漏らしたりしてここに大きな存在がい ....
幸せは、
と書きはじめようとして
私はそこで言葉に詰まって開き直る
敢えて語るほどのこともない 私は幸せである

自分の心が決める
とは誰が言った言葉だったか
それはなんだか
壁にかか ....
悲しみが一つ
悲しみが二つ
数えだしたら、切りがないので

数えてみるのを
止めてみました

嬉しいこと
悲しいこと
切ないこと
苦しいこと

生まれてから幾つ
楽しかったこ ....
研ぎ澄ませて ききなさい

青の せせらぎ

青の こきゅう

青の ざわめき

青の 鼓  動


研ぎ澄ませて ききなさい
お昼時しか食べられない
よし牛の牛丼
なんだか
味が変わったような気がする
不思議だよね
東京タワーは郵便ポストより真っ赤だし
飯倉の交差点には
いつも機動隊の車両がとまっている
交差 ....
喫茶店の中は
小さなロッジを思わせた
ランプの橙色の明かりは
それでもやはり薄暗くて
カウンター席の後ろでは
まだしまわれていないストーブ
季節に似合わなくても
この店には似合ってい ....
多くの詩が生まれ
同時に多くの詩が消えてゆく
誰にも読まれず
誰にも語られず
誰の心の中にもない詩は
もはや生きていない

生きている詩は
誰かに読まれ
誰かに語られ
誰かの心の中 ....
北の大地では薄荷味の風に
モンスター化した凍りついた樹々

海の向こうではこの時期
湯気を上げているはずの換気口が黙りこくり
狂った季節がピンクの花を咲かしている

バラバラの季節を ....
水在らあらあさんのおすすめリスト(3565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エスカルゴ- 曠野未詩・独白207-1-22
ステージ4- なかがわ ...自由詩5*07-1-22
アルピノ- umineko自由詩14*07-1-21
白い大きな樹- ふるる自由詩18*07-1-21
空のしるべ- 千波 一 ...自由詩28*07-1-21
夜汽車- 千波 一 ...自由詩14*07-1-21
みずうり- あおば自由詩10*07-1-21
河原- あおば自由詩6*07-1-21
松籟その2- あおば自由詩5*07-1-21
忘却について- 和泉 輪自由詩1507-1-21
涅槃へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩1007-1-21
日曜日の過ごしかた- 緑茶塵散文(批評 ...2*07-1-21
- 九谷夏紀自由詩207-1-21
親身- ポップこ ...自由詩8*07-1-21
もしも心が破れたら- ぽえむ君自由詩10*07-1-21
Nobember_Tales.- 芳賀梨花 ...自由詩10*07-1-21
スニフ- 明日殻笑 ...自由詩5*07-1-21
南極通信2- 自由詩1*07-1-21
「real」- プテラノ ...自由詩5*07-1-21
かしらもじ- なかがわ ...自由詩5*07-1-21
落し物- 水町綜助散文(批評 ...3*07-1-21
生きものって尖ってく感じがする- 青色銀河 ...自由詩407-1-21
訪問される- 楠木菊花自由詩4*07-1-21
69、幸せ_【しあわせ】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-1-21
忘れんぼう- 渡邊永遠自由詩6*07-1-21
地の果て- し ん自由詩6*07-1-20
クロスロード- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-1-20
初めての記憶- Rin.自由詩31*07-1-20
詩は生きている- ぽえむ君自由詩12*07-1-20
*あしたのかぜのむこうがわ*- かおる自由詩10*07-1-20

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