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まるで誰かの悪意のようにうらぶれた街並
軋みをあげる少女らの腕
過剰な夜が速度を増し思い出が痙攣する
屍を食して膨らむ都市で
瞳に汚濁が溜まるとしたら
それは一体誰の瞳に
あなたに わたし ....
夢の向こうで鳴り響く銃弾に
赤子は薄く目を開く
帰還したうつつのゆりかごから
父母の心根を想起して
緑の虫との区別をつけて
つけようとしてつかなくて
つかなくて
泣く
母の優しい呼びか ....
夜が冷めて露が散って
あなたはわたしにひどいことをした
ねえどうしてあんなことをしたの
今は夜で今日は雨でもうすぐ梅雨みたいな中途半端な季節で、特に虫の音が聴こえるわけでもなし、鳥のささやか ....