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あたたかな雪が
時のうろこ 一片と供に
もう一度、もういちど、と
落ちてくる
あなたの冗談は
胸に入ってるカイロのようにふんわりして
窓の中 しゅんしゅん伝う蒸気が
寂しかった空洞に
 ....
朝のひかりがさし込んで
おいでよ、と
気もちのいい ハンモックが
てを招く

まよっていたさまよっていた

自分のそんとくは
消すことできないよ
空ながれて

ひとりひとりが、 ....
波の声
かたりかけてくる
じゃまにならないように
ちかく、ちかく、とおく
足元をぬらさないくらいの
ところにぼくは
すわって

つかれてしまったよ
うずくまったよ
なにか答えてほし ....
ありがとう、と言うと
むねに少し雪のふるような
はかなくて、とけるとしゅんとなる

それはもうこのひとつに
わたしがさよならすることだから

ありがとう、この年
そして今日がすぎる
 ....
さよならさよなら
聞いて、聞いて
まだ笑ってるね
まだ泣いてはだめ
だめだよ、えがおで

いっしょに おどって
忘れるまでくやしいなら叩け
わたしは大丈夫だから
 腕も足も折っていい ....
おなじになろうなんておもうなよ
背はばらばらにつくってあんだよ

どうして、って上目つかって聞く
それは、えーとそれは
そうだ

みえかたが少しずつちがうだろう
あかちゃん・ようち ....
      燃える水滴たちは
   河の中で流れながら
    ここにいるよと
     会いたい者へ 点滅 
      からだで示している

ティンパニーの連打に
はねうつ 飛びうつ ....
しずかに激しく
ひとたちが群れては
やさしいことばをかけて
やさしいことばにすくわれる


ああ、きみの手ぇ、あったかいねぇ

網の目たちがあくしゅを、している
みえないものをわたし ....
まもれない
バイバイ、の約束
まもれない

切り出そうか迷う
えいえんの別れ、って
あるんかな



これからずっと
ずっと、の約束
まもれない

これまでだって
いつ変 ....
(そっと 音も色も立てずに
 ただ流れしたたる透きとおりを
 みつめている


ひたされてゆくね
僕たちはどの位
もう走れないのなら
このまま



  アイニク、という
  ....
氷だけのグラス
静かに勢いよくとけてゆく
どんどんどんどん
水に変わってゆく
ひたひた
とうめいの

ずっとみつめてたいな
ずっと見つめてたいね
わすれたままで
わすれきって

 ....
おもいは目線のさきにあり
よそう前に 両手あわせます
名前も住所もしらずに ここにきたこと

目線のさきは しろいしろーい もちもちのふんわり
とどきすぎる、炊けるにおい
今夜 いっぱいぶ ....
秋じゃなければできなかったのでしょうか
空洞は風が増すほどに
流れてゆきます

 いちにちの日短さ
 胸の欠けてゆくそして
 焦げてゆく茜の陽
 

沈んでゆき夜になる前の隙間で ....
のどが呪文をとなえているよ
おふろでもないのにシャボンが飛ぶよ
とおくとおく
欄干があかく染まって忘れられない

だんだん
だんだん


からだをかさねるよりずっと
指のすきまの感 ....
おかあさんがね
はじめてかぜをひいたとき
3さいだったわたしは
すごくしょっくだった

ちきゅうがまっくろになりそうで
よるばっかりになりそうで
とにかくこわーくなって
なんとかせない ....
虹の消えるように
面影もまた いつか薄まってゆく

さみしさよりも
そこにあるのは 何
つかめないのに、いとしくて

「思わず」シャッターをおす
早くしないと はやくしないと

 ....
坂道 こがねいろ ころがる
足音の環と季節は
付きながら 離れ流れて
そのくらいルーズに タイトに

輪郭を捉えた空は雲がさかさま写真
覆いかぶさった君の
ため息
はみ出した哀 ....
やさしい足で走っていたら
胸まで砂の入る転びかたをした
目の前にある白く小さい手は
逆光で誰ん手か判らないまま

わたしはその手にすがろうとはしない

胸に入った砂が肺で
雑ざりあって ....
むねには だれかの だれもの むねには
川がながれて
ことばと さえずりは
甘かろうと苦かろうと
橋のざいりょうです

そらにかすりきずのような
雲があって
おもいだすのは
きずをつ ....
まぼろしのわたしを
まだ探している人がいるようで
それもまたまぼろしの
空気の環っかが生す群れ

拭けばガラスに付いたほこり
きえてしまうでしょ
身体にしみついた その影も
洗い流 ....
いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい


いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩け ....
遊歩道に列をなした花たちが
ちいさないのちの
ちいさな手から
水をもらう

風になびいて
呼吸ができたと
よろこんで
くすぐりあった
この手が
いくつもいくつもあったなら
泣いて光をうしなっている
あの子の
背中を
なぜてあげたい
頬にこぼれるものを
ひろってこの川に捨てたい



この手が
いくつもいくつも ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
(あいしてるについて

ゆりかごに乗せて寝かせてみたり
バギーでおとなしく座って
目玉の病院
待合室にて。
おしゃぶりがいらなくなった 季節
こいしてるとのちがいを探すこと
いみのない ....
何年ぶりだったろう
母のうでの中で眠っていた
幼いころに 暑がっては
アトピーの背中で いら立つわたしを
そうっと うちわで仰いで寝かせつける
記憶が 優しかった
起きたときに
とても
 ....
つきと金星のあいだに
カチャリと流れていったものが一瞬をすぎて
それは未来のような行方で


幸せとか苦しいとかというものと別次元
何もない世界のもとにある、わたし
すべての動作や感情を ....
雨の降りそうな赤い夕立前に
背中だけ次々落ちてきた
それはいつも誰か
夜の底辺、まどわされる時間へ
ふかした歌を染み付かせていて くたびれていて

もう煙らないんだ
もう静まないんだ
 ....
そう厚くない 空の層から
シャワーは今日もふる
せせらぐのは 大気の雑踏内を
散歩するようなきもちにして

{引用=がくぶちに青から赤
藍から藤へと染めこんで
雨が恋する}


さ ....
泳ぐこどもの描く絵は
ぎこちなくてのびやかで 見る疲れ心地がよい
けして固まったりはせず
ことば固まってもおらず
夕日のうえを歩くような

ねむってしまっていたら
夏がこえてしまいそ ....
千波 一也さんの唐草フウさんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あたたかな雪- 唐草フウ自由詩7*08-1-21
エン- 唐草フウ自由詩6*08-1-13
波の声- 唐草フウ自由詩10*08-1-2
ことしも- 唐草フウ自由詩5*07-12-27
ガランス- 唐草フウ未詩・独白11*07-11-20
めせん- 唐草フウ未詩・独白4*07-11-12
燃える水- 唐草フウ自由詩10*07-11-12
朝_あるところの人たち- 唐草フウ自由詩8*07-11-9
まもれない- 唐草フウ自由詩9*07-11-2
瞬く氷- 唐草フウ自由詩9*07-10-30
- 唐草フウ未詩・独白7*07-10-23
愛飯- 唐草フウ自由詩10*07-10-19
鏡の泣くとき- 唐草フウ自由詩15*07-10-17
クチズサム- 唐草フウ自由詩6*07-10-12
こんな朝に- 唐草フウ未詩・独白6*07-10-10
レインボー・シャドー- 唐草フウ自由詩7*07-10-9
心成しに、季節と- 唐草フウ自由詩7*07-10-5
目線- 唐草フウ自由詩12*07-10-3
ねむれば秋- 唐草フウ自由詩10*07-9-29
私は幻- 唐草フウ未詩・独白7*07-9-27
勝手- 唐草フウ自由詩12*07-9-14
ダンス- 唐草フウ未詩・独白3*07-9-11
この手- 唐草フウ自由詩13*07-8-7
夜中- 唐草フウ未詩・独白8*07-8-5
夜中- 唐草フウ未詩・独白6*07-8-3
夏、もろうで- 唐草フウ自由詩11*07-7-26
首飾り- 唐草フウ自由詩14*07-7-25
伏し目- 唐草フウ自由詩10*07-7-14
つゆむらさき- 唐草フウ自由詩13*07-7-3
前夜- 唐草フウ未詩・独白9*07-6-27

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