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シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う
たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ....
私たちは互いを必要としながら
それぞれの場所で夕陽を眺め
明日の湿度を欲しがり飲み込む振りをする
あなたと私は
埋もれてしまったいつかの夏に
栞を置いたままかもしれない
そ ....
擦り切れている背表紙を
後生大事に持ち歩く
付箋に躓くことを繰り返してしまった
左手には一束のシャレード
紐解いている間に
夏の森は
微笑や涙やトキメキを頬張って
色彩を奏ではじめて ....
君は
君の家に入らない
雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている
私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく
....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない
靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない
ネクタイを買いに行って
好みの ....
千波 一也さんの藤丘 香子さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
シオリちゃん
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藤丘 香 ...
自由詩
58+*
07-6-22
私たちの欠落(夏の日の)
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藤丘 香 ...
自由詩
45*
07-5-23
夏の鍵盤
-
藤丘 香 ...
自由詩
42*
07-4-30
雨の犬
-
藤丘 香 ...
自由詩
43*
07-4-18
春にうまれたあなたのこと
-
藤丘 香 ...
自由詩
41*
07-4-10
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