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とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす
関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われてしまった晩秋の月
きっと月の頬には
網目の痕がついているだろう
憂鬱な月の溜め息が
....
遠い山の稜線が
水墨画のように
かすんで
ゆるゆると
時間だけが
澱のようにたまっていく
さがしているものは
光りにはじける 青
とろりと熟した 赤
なげだされたキャンバ ....
五線譜に引っかかっている
音符をひとつ
つかんで
鍵盤に落としてみた
小さく高く弾んで
涙のしずくに
変わってしまった
やさしく
なにか語ってくれると
思ったのに
....
溜め息でできた曇りガラス
微妙に感じる温度差
胸の中にぽっかり現れそうな空洞
もう囀れない歌えぬカナリア に
なってしまうのだろうか
味わってしまった夢は ....
朗々と響きわたる
近代文学の子守唄
木漏れ陽の差す教室
初夏の午睡の時間
嬉々とした休講の掲示
なくしてしまったカレッジ・リング
合コンとい ....
古びた大学ノート
色褪せたページに
静かに眠る
言葉たち
何年も前に
走り書いた
ほとばしる
想いの数々
作品と呼ぶのには
あまりにも
ふぞろいで
できそ ....
千波 一也さんの渡 ひろこさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
花冷え
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渡 ひろ ...
自由詩
19*
07-12-3
フルムーン・ラプソディー
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渡 ひろ ...
自由詩
12*
07-9-29
夏の残像
-
渡 ひろ ...
自由詩
16*
07-7-25
五線譜からの囁き
-
渡 ひろ ...
自由詩
14*
07-7-11
不安の輪郭
-
渡 ひろ ...
自由詩
6*
07-6-20
キャンパスをめぐる残像
-
渡 ひろ ...
自由詩
6*
07-5-29
零れた言葉をすくって
-
渡 ひろ ...
自由詩
8*
07-5-19
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