許される時知らず
 流れ着く場所知らず
 其の手の瓦礫
 其の血の痛み
 乗せたまま
 時を越え
 流れつづける浮船の
 哀しみ
埋まらない心を鉛にする
傷口を君が優しく舐めて
そしてまた固まっていく


重い体はどうしたらいい
吐く息さえも固形であり
時に喉の奥で詰まってる


私が永遠に羊を数えて ....
あの夏の星の輝く夜に君は生まれたのだよ
ずうっと後になって父がそう言った

その星のひとつを握って泣いていたのです
父の墓の前にたって私はそう言った



映る星と映らない星があるとわ ....
悲しげな横顔を今も思い出す

雨の日も晴れの日も


切なくて

悲しくて

愛しくて

届かない


想い出は

もう

葬ってしまおう

墓標は白いユリの花 ....
一点の翳りも見えぬ空の下白さを競う百合とTシャツ


軒下でチリリと唄うびーどろは風に撫でられ恋を煩う


結い上げた髪にかんざし挿してみる すこし淫らなおんなを気取る


誰がため ....
 藍の先に広がる紫雲の中に 運び去られた光を探す度に心は溶け
 悲しみを剣で返す人の愚かさを知る
 読みきることの出来ぬ深い歳月を歩み彼らは、光を捨て
 迷わす千や万のささやきを振り払い 闇を御 ....
今日は地元では特別の式典。その時間を避けるようにシャワーを浴びる。ちょっと、少し、避けている。意識してることの裏返し、なんだけどね。

テレビの画面では、小学生があいさつをしていた。ある意味リーデ ....
あたりじゅうすべてが蜃気楼と化してしまいそうな
夏の午後
裾の長い木綿の部屋着に包まれ
籐の長椅子で微睡む一個の
流線型の生命体
窓からのゆるい風が
肌にときおり触れて過ぎる
ほの甘くあ ....
熱い日がまた来る
今日も暑いね
あの日も暑くて・・・
父さんにとって人生で最大の危機の日。。

熱い日がまた来る
思い出に熱波が押し寄せる
今日も暑いね
戦争は知らないけれど・・・
 ....
 私達はこの国に生まれたんじゃない
 そういう訳では決して無い
 この大地と海は遥か遠く国境を越えて繋がっているのだから
 誰かの決めた曖昧なアウトラインが何処にあるのか
 私は知らないけ ....
くらげはもう水みたくなって
やがて海になるだろう





溢れる 空想を両手にとって
きみは穴を掘っている
隣で海を耕しながら
私はそれらを見つめてあげる

 ....
 戦場の瓦礫の隅で屑拾い  父を弔い 母を養う

 

    婚礼用  その日を夢みオアシスで 白い花摘む義足の少女

 

 「止む得ず」と ブッシュの民は、口にする  イスラムの ....
言葉が心を離れて
自分から遠ざかっていくようだから
文章は苦手だと
そんな事をいう人や

正しく使わないといけないのなら
もう 何も話せやしない
そんな風に投げやる人や

言葉重ねて ....
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
雨、
雨音
ヒグラシのリズム

おもむろに始る
朝のデカダンス
雨が沁み入る
抗体のしきたり

生き足りて苦痛です
滅落して遊ぶ生態は
蓄音機になりたいのだ

潰されない虫に ....
ながいあいだからっぽの
まどぎわの
たなの
うえの
すみっこに
おいてある
きんぎょばちの


なかで

おどっている
きみの

すがたを
 すがたを
すがたを

 ....
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
薄っすら汗滲む指紋にぽつ、と赤く
劇的に熟してゆく果実を携えたように


あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
何処にも行かないという約束 ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
少しずつ
深くなる季節に声をかける
前髪の長さが視界をさえぎる頃
君は青のように濡れるだろう
それは特に悪いことではないのだが
誰もが出立している そのさなか
僕は君に声をかける

少 ....
ふいに
欠けた気持ちで目覚めた
三日月の朝


とんとん、と
階段を降りながら
わたしを満たしていた
はずの
あたたかい何かを
必死で思い出そうとする

思い出そうと
コーヒ ....
鳴き終わったわけじゃない

力尽きたわけじゃない

(季節が移っていくだけだ)
体温と体温が混じりあい
肌と肌の境界を失うように
わたしとあなたも、また
いつしか混じりあうのだろうか
それとも、また
いつまでも失い続けるのだろうか

熱的終焉の果て
触れあうこ ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
帰り道に迷うのは
せめて僕のほうだったらいい
通りすがりで、そっと交わす言葉からは
いつだって真ん中のところが零れ落ちていく


駅の階段を
夏に降りていく
君は一つの呼吸で
手を振 ....
閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった

終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという

 ....
茨の道だとわかっていても

人は歩かなければならない


この恋も茨の道


人は弱いようで強い

強いようで弱い


あいたくて

恋しくて

思いはつのる

 ....
ある日、仕事を終えて
更衣室のロッカーを開くと
取り付けの小さい鏡の下に
お守りのようにぶらさげていた
5センチのくまのプーさんが姿を消していた

プーさんは
うまくいった日も
へまを ....
わたしをのがしてください
なつのよはあつくて
そのままわたしをとろかしてしまいます

わたしをのがしてください
ならないけいたいをさしこんで
せめてみたしたいからだのいちぶ

あなたは ....
すれ違った自転車の子供を
振り返る


白線が
鮮明に割き続ける
通学路だったアスファルトから
子供たちの声が古いものから順に遠のいてゆく


肌で増殖する蝉の羽の ....
こしごえさんのおすすめリスト(4694)
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