おはよう世界

おはよう世界

ってもう歌わない去年の一年草たち

今はどこに

私はそのどこかへ行きたい

キリン

あの日  子守唄を歌って暮れたのは大好きなキリンだった
 ....
この街は
ずいぶん私に親切だった
適度に田舎だけど
不便なほどではない
この街が好きだった

春はヴォーキングコースが
桜の花ざかり
満開のトンネル
散る桜の吹雪

夏には
西 ....
故郷に帰るも
人も町も変わり果て
あの頃の故郷は今はない

あの田んぼ
あの空き地
あの店
あのクラスメイト
あの空気
あの関係性
もはや記憶の片隅にしかない故郷

なんだかよ ....
今宵 上弦、白銀の半月
すぱっと夜空に切り取られ

何度も写し取られ来た
時の打刻、垂直に

イノチのチカラの
絶えること無く

宇宙エーテル透かし彫り
思考力動が私の脳髄踏み
 ....
だって
もう
そういう
時代じゃないの

昔の話じゃね

生意気ちん
生意気まん

僕らは
こーやって
楽しんでるだけさ

あーーー

まげまげまげー

ちかごろは ....
いいものができると
その次を
今回ほどうまく締めくくれる自信がなくなり



AIで曲を作るのは
やめようと思った

方々から批判はある
商売あがったりではないかと

何か足 ....
生まれて初めて見た
こんなにも沢山のチマチョゴリ

京都で暮らしていた頃
頼まれ仕事で
結婚式場へお弁当を届けにゆく

式場は由緒ある場所
黄緑の木々が繁る、厳かな静けさの中
黒光り ....
しっとりと濡れ開いて
桔梗の花の紫、いよいよ艶めき濃密に

しょぼんと萎び項垂れて
桔梗の花の蒼白、いよいよ掠れ薄れいき

秋、冬、春、夏、
秋、冬 そうして春へと

円環を閉じては ....
心はどこに在るのだろう
心は海に在るのだろう


今朝の静かな潮では
私が時を遡り


大人の靴を履いたまま
探しているのは子守唄

すでに無数のお魚は
シャンパン色の夢の中
 ....
今のお米は汚れてないから
研ぎすぎると旨味が流れる
昔は精米技術が未熟で
糠が米に残っているから
水が澄むまで研がないといけなかった

米を研ぐように
感覚を研ぐ
お腹が空いてない時は ....
道を間違えて迷い込んだ学生街
近隣でもっともお安かったから入ったのだ
その店の名は「クマリマー」
大きな窓辺にガネーシャが並ぶ
とてもすいているカレー屋さんだ
最近の学生は裕福なのだろうか( ....
ひとり
またひとり
命を消した
シャボン玉のように

まだ子供だよ
多くの人が気付かぬ裏で
屍が積み重なっていく

話を聞いてくれる人がいたら
問題を解決してくれる人がいたら
い ....
ロンドンをゆく君もきっと冬帽子

弾く君は窓辺が似合うカプチーノ

一年をメットをとって飲み干す缶コーヒー

まずお風呂会う技は缶チューハイわかってる

冬至から冬至への道また生きる
 ....
そらの水槽を
ゆっくりと魚たちが滑空してゆく
僕たちの教室は
まるでへばりついた岩影みたい
どこにも行けない窮屈さで
ぶつかり合う金魚たち
尾鰭や背鰭がひらひら
揺れ惑う
こころだけ狂 ....
全ての果ての全ての果てを
物凄い速度で追い越し
光の街路を遡り
取り囲む風のチューニング
避けようもなく吸い込まれつつ

意識の奥の奥に自ら敢えて入り込む

  ★

いつしか此処 ....
そこに子供の姿はなく

大人たちだけが殉ずる化のように


黄葉の輝きが干からびた胎児のごとく打ち捨てられる頃

までの林檎飴の祭りhしつも   日没を知る港にて

時雨れるまでは兆 ....
やさしい詩を
夜に編みたい

たとえば
晩ごはんのポトフが
美味しくできて
舌を火傷したこと
たとえば
昨日は晴れてたのに
朝、洗濯をし忘れて
また晴れの日を待っていること
たと ....
ギターが欲しい
自分の詩をお気に入りのコードにのせて
大衆の前で歌えたなら
どんなに気分がいいだろう

好きなことが何か
教えてくれた
いつか君と一緒に歌いたい

どうして空が青いの ....
つたのお家は さびしいね
 枯れ葉が ほろほろ はだかんぼう


秋のお庭は さびしいね
 のこったアサガオ ひとりぼっち


月夜のデッキは さびしいね
 子猫が 母猫おも ....
白くて水をたっぷり含んだような手

節の見えない長めの指

綺麗な淡色のマニキュア

カウンターに置かれたそれは
何か美しい生き物のように魅惑的で

コツコツ ....
私の中に少女がいる
おずおずと
引っ込み思案で
傷つきやすく
繊細な
少女がいる
私は少女を護るため
必要以上に
がらっぱちで
豪快で
猪突猛進
積極的
大胆に
空気を無視す ....
なぜ日本刀を持ってしまうのか
知り得ざることなり

そのうち一人一殺とか
またぞろ言い始めないか
心配でならない

それよりも僕らは
一人一冊で生きたい

本が売れなくなり昨今
 ....
右、心房に届く
夜明けの海を
寄せては返す
ブランコたち
知らない
光の
所在なんて

笑う唇の端に
救急車のサイレン
初めてキャベツを
買った日の静けさ
何も無い
 ....
神の遣いの皮を剥いで
仮面にして被った
私が私になれないのは
mom、あなたのせい

私より先に病まないで
病めなくなって
離れられなくもなって
可哀想な私

何のために生きている ....
見失った

時に一体何ほどのものがあるのか

先ほどから少女が現れては立ち去ってゆく

それこそ命懸けの眼差しで訴えては  やがて悲しそうに

というよりは私が

邪険に   冷酷 ....
夏が終わっても
波打ち際の闘い滔々
オトコのオンナの
それぞれの輪郭
互い際立たせ
タマシイの
自らを生み出した優しさ厳しさ
知らぬうちにごちゃ混ぜ煮込み

(昨夜は寒い寒い一夜だっ ....
やさしさちゃんは家に帰ると 
いつもぐったり疲れている 
ベッドに倒れ込んだら
着替えるのもメイクを落とすのも
もう何もしたくなくなってしまう

やさしさちゃんはみんなにやさしいから  ....
私たちは
軽く口唇を合わせたまま
呼吸を繰り返し
徐々に溶け合っていった
あなたは私で
私はあなた
腕が溶け合い
胸が溶け
腰はひとつになり
脚は絡まったまま溶けた
そうやって光合 ....
二人ベットで退屈なニュースを見てる。

「腕枕した手が痺れるのは、
ハネムーン症候群っていうんだぜ。」

君はそっけない返事、頭をどける気配もない。
ニュースは温暖化現象の話題。
コメン ....
怒りんぼくんは何故だかいっつも みんなの嫌われ者でした
ほんの小さな出来事にも すぐに怒りを爆発させ
どんなに宥めてもすかしても
歯止めが利かなくなってしまうため
寄らず触らず 
みんな ....
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