みずから立ち上がる
名無しのお供を抱いて

速すぎても
華麗に生きる

水力が足りないときは
小型蓄電器からうつし

力が余っているときは
ノートに書き写す

お財布よりも大切 ....
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように

しらんだ冬の
おっとりとした、
 ....
ちらほらいなくなる人を見かける
ネット落ちというだけか
このご時世でもある
無事を願うばかりだ

神、一人でも多く戻り来たりて欲しいのぞ、と
預言書にある通りだ

しかし毎朝なりなんな ....
冬の明け方は
張りつめた
無数のピアノ線が
地面と空を繋いでおり
知らずに触れてしまうと
冬の心音を奏でてしまう
透明な波のように
冬の涯てには
凍りついた楽章が打ち寄せる
夜が明け ....
あゝあおぞら

ひろがったね
またあえたね

途 行けば

ひらり花びら、
赤々と地に舞い落ちる

わたし ハッと

立ち止まり、

掴まえる この一瞬

あゝあおぞら ....
 何か奇妙な感覚がずっとあった。それは僕の中に気づかないうちに住み着き、いつの間にか成長していた。それに僕は浸食され、操られてさえいるのかもしれない。また、そのせいで、僕はおそらくひどい生きにくさを感 .... 噛み砕かれた
朝の死がいが転がっている
果実の並ぶ
健全な食卓からは
冬を裂く音が聞こえてくる
雪解け
のような発声で
猫が毛玉を吐いている
猫から吐き出された毛玉は
新たな猫になり ....
五線がある
君はそこに音符を置く

   それは仄昏いどこかからやってきて
   君の感覚を通過するとき
   音符のかたちをとったもの

君は識っている
その音符が
鍵盤と指とを通 ....
叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら

喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う

感覚の光
思い出の ....
月が壊れる日
地には数えられる狂気が降り注ぎ
人々はただ逃げ惑う
自らの正気を最後まで信じて
世界と自らのなかにある狂気から
目をそらそうとする

月が壊れる日
女の血は平穏となり
 ....
言葉が置かれる
そこから意味がたちのぼる
また言葉が置かれる
そこからまた意味がたちのぼる

たちのぼった意味たちは
なかぞらでつながりあい
時にはまじりあいとけあい

そうして
 ....
向かいの家の
瓦屋根は光の帯、

女の真白い背中の
剥き出しの肌は芽生えの筋、 

死んだ宇宙が新しい宇宙へと開かれ

地球の営み、
星々の営み、

太陽は死者たちの力にみなぎり ....
あなたの空に
雨は降り
震えながら
明日はない
と、
今宵だけ
あなたの胸から
流れ出る、
遡る時間
失われた記憶

寝台列車が発車する
カンカン鳴る踏切警報機、
幾つも幾つ ....
銀の街灯、
セブンイレブン、
真夜中
おでん買いに
ちくわぶ、
こんにゃく、
はんぺん、
しらたき、

天使たち
大地を蹴る
午前三時、 

わたしとあなた
銀の街灯の下、 ....
西陽射す
放課後の校門の前
茜に染まりながら
歌、うたっている
あの子はほんとは誰だっけ?

  *

思考し感情し意志する
この私という存在は
いったい何処からやって来たのか
 ....
夕焼け朝焼け、
重なるように空を領し
今、朝なのか暮れなのか
分からなくなる、 
一時の眠りから目覚め

夕暮れに
感覚の光、
遠い思い出のように
余韻を響かせ
心、理念に充たされ ....
生、次々溢れ
死、粛々と席譲る

いずれ、
私の肉体は破壊され
鉱物界に還る

この清澄な空の青に
苦痛を逃れ清明な意識、保ち

たましい、次なる過程をタドル

こと想い、
 ....
塩湖の畔で
岩塩の結晶になったので
円卓で回される
爆ぜる食卓
ナミブの背骨はムニエルで
美味しく頂ける毎日です
月夜の児童公園の
砂場に胴体着陸したあとで
空っぽのバックパックを
 ....
たまにはかわいい息子を、本気で叱る 
ひと握りの愛情をもって(目を見つめ)
げんこを、こつん

息子は唇かみしめて
何かをこらえ
涙ぐむ

明日こそは、抱きしめよう
親父の本音と
 ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
 ....
シリウスの光を砕いてその瞼に
ベテルギウスの光を溶いてその唇に
さいごに淡い冬銀河の光を
その面輪にうっすらとのせて

私がこうして
君に化粧をほどこすのも
これが最後
冬の星に彩られ ....
病んだ肉身に訪れる
この一日の夜、
燃え尽き
色褪せ哀し
千の耳鳴り

星月夜、
向かいの家は
灯り、橙
白々渦巻く
時に、何想う

イルカのように泳げたら
ボウイの声歌う、 ....
この石がどれだけの歳月を過ごしてきたのか誰も知らない
私がどれだけの歳月を過ごしてきたのか
誰も知らないのと同じく――
誰も知らないままで時は流れて後方に追いやられ
私は体験を繰り返して石は記 ....
お肉が高い
国が憎い
そうなんだ
かかってる
吊るし上げろー

もう一度敗戦
してほしい

GHQ
やってあげるから

もう一度開国
してほしい

黒船
やってあげ ....
川辺にて
女達の洗濯する
波紋が広がり
空の青に
染まる、 
 
輪っか輪っか

ただ楽しげに眺めている、
神様が いる。
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた

(働く手を知 ....
他者と共に
住むことの孤独
ひとり
住むことの
孤独

結局、
それだけなのか
人と人は
出逢い寄り添った
ときの、熱

敵は誰?なのかも
もはやわからない
洗練され尽くし ....
漆黒の
闇の静かさに
潜むもの
余白、一拍
風吹き抜け

傘がない
貴女に逢いに行かなくちゃ*
街はイルミネーション
降りしきる
雨、冬の

開ける海
初めてみた
その広漠 ....
お月さんよぅ
誰も見上げてないよ

平凡な様子だからかな
月蝕の時と同じ月なのに
毎日同月
ややこしいな

(ちがうよ)

誰かしゃべった?
お月さん?
毎日、別の月だったんだ ....
おかしいな
おかしなことのために
多く人が亡くなって

おかしなことがまかり通る
ということ
おかしなことでもついていく
ということ

わかりました
社会的立場のある人ほど
No ....
こしごえさんのおすすめリスト(4201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
南国小話- 足立らど ...自由詩223-1-23
美しく雪が降る- 山人自由詩10*23-1-21
無事を願う- りゅうさ ...自由詩323-1-21
Winter_Dawn- ちぇりこ ...自由詩1223-1-18
あおぞら- ひだかた ...自由詩623-1-18
人間ではない。- 岡部淳太 ...散文(批評 ...123-1-16
朝の行方- ちぇりこ ...自由詩623-1-13
楽_譜- 塔野夏子自由詩5*23-1-9
狂女- ひだかた ...自由詩823-1-5
月が壊れる日- 岡部淳太 ...自由詩323-1-2
模_様- 塔野夏子自由詩3*23-1-1
種蒔く人- ひだかた ...自由詩622-12-29
かさ- ひだかた ...自由詩7*22-12-28
おでんのうた- ひだかた ...自由詩7*22-12-28
五行歌、夢中の星界にて(改訂)- ひだかた ...自由詩522-12-27
五行歌、響きの時- ひだかた ...自由詩522-12-26
包む空の青に- ひだかた ...自由詩622-12-26
青空のバックパッカー- ちぇりこ ...自由詩10*22-12-25
親心- 服部 剛自由詩222-12-24
焼きそば- atsuchan69自由詩13*22-12-22
星化粧の夜- 塔野夏子自由詩2*22-12-21
五行歌、星月夜- ひだかた ...自由詩5*22-12-19
石の歳月- 岡部淳太 ...自由詩522-12-18
悲観五首- りゅうさ ...自由詩322-12-17
神様が_いる- ひだかた ...自由詩5*22-12-16
バラス山- ちぇりこ ...自由詩9*22-12-12
五行歌、暴力と愛1- ひだかた ...自由詩422-12-10
五行歌、五感の未知- ひだかた ...自由詩6*22-12-10
お月さんよぅ- 木葉 揺自由詩5*22-12-5
だがしかし- りゅうさ ...自由詩322-12-3

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