拝啓

瑠璃の空は、諂曲世界
晴天白雲麒麟が翔く

生贄を欲する
砂漠は、常の
戒めの地

証は、マリア
追放された 三人の女たちや
殉教者の群れも
アラブの隊商路は、錯乱 ....
さんざん探し回ったあげく
本当の自分は見つからなかった
旅立ったはいいけれど
いまだに一度も帰ったことがない

途方もなく時間を費やして
創ろうとしていたモノは何だったのか
やみくも ....
山の間を縫うように進み
ある山の麓から
藁草履で臨む険しい道

絶壁をクライミング
滑落のスリルと
絶景の感動が拮抗する
よく登った
自分を褒めよう

滑り落ちた日もあった
もう ....
静かな雨が降っていた
ここんとこ
悲しみに荒れていた私のこころを
不思議と癒す雨だった
こんな無音の音を
待っていた気がする
もう存分に泣いたのだから
これで終わりにしよう
私は虹を待 ....
今日のような
グレー色した雨の朝は
ふらふらふらとどこまでも歩けそうで
均等に立つ彼岸花たちが こっちはあぶないよと見つめてる

やさしい気持ちが見える表なら
裏にあるのは かなし ....
秋深しやがては死せる地球かな 今年に入って
私は私を疑うようになった
特に仕事においては常に疑っている

会計では、患者様二人ごとに金庫の中を総計算
取引先に出す伝票は、四度、五度、確かめる
それでも、まだ足りない気が ....
光り輝く大洋の
視界なめらか滑り出し
何処までも何処までも
伸び拡がり揺蕩いゆくを
見守り続けるだけの
静まり返った眼差しが
意識の軒先で雨宿りし

もういいだろう
いけ、いけ、いけ ....
僕は
そこの
つもりでした

でも
こっちでした

だからあいつは
間違ってます
僕が正しい

え?
あいつが正しかったの?

僕は あいつが
なんとなく
凄い気がした ....
許される夢を数えてみる夕べの片方の手でたりるさびしさ

秒針と雨音の夜君を 思う明日会えるとッカシオがわらう

包装紙集めてた母と君jいう違うよ捨てられなかったんだよ

昨夕のコバエ早速に ....
夢の
蝶が飛ぶ
ひらひらと風に揺られて
悲しいことを
忘れる鱗粉を撒く

夢の蝶が飛ぶ
ふわりひわりと
懐かしいあのひとの
笑顔を思い出す
ひかりの中で
わたしたちは
踊ってる ....
責任取ってくれる~?
と聞かれてあまり意味が分からなく

あ、これはプロポーズだったのだと
しかし性交渉があったわけでもない

僕はとんちんかんな答えをした
己の人生の責任を取るのは己だ ....
恋芽生えても花を望むまいほのかな思いのままが身の丈

強がりを組み立て終わり終わらなくても終わったと消したアドレス

昨日見てない虹でした明日もまた見たいものです出さない手紙

その人と交 ....
夜遠く日ぁりばかりを掴む夢見てさめざめと淹れるコーヒー

眠れずに母を忘れるあの赤子握った掌  、舞う明日を知らずに

手を伸ばす届届と明日へと昨日の未練束の間もなく

日の暮れ手空の鈍色 ....
帰り道
ずっと今日のことを頭に巡らせた
君が差し出した手を
ギュッと握った
君は握ることなく
差し出したまま
思い切り握ってしまったことが
良くなかったのではないかとか
でも手を差し出 ....
そっと踏みいる、それへの入り口。プールサイドの縁に紺いろの靴下を濡らす。夏の制服姿の少女が夏の制服姿のまま水色のプールの中へと入ってゆく。やがて肩の上から頭のてっぺんまでをも水色の水鏡へとゆっくりと沈 .... スクランブル交差点で
靴がかたっぽ脱げたから
たぶん明日は雨だろう

街は歩く速度で遠ざかってゆく
小路の影は濃いままに

分かっている
あなたが視ているのも
想っているのも
私じ ....
ただ声を聞いただけ
水を抜かれた池に
透明な水が流れ込んでくる
いなくなったと思ってた
鯉がスイと漂う

ただ声を聞いただけ
木目のお化けが
味のある木目に見える
ずっと続くと思って ....
さよならは最後の挨拶さよならを言う当てない寂しさよ

約束の春訴える風すぎて今なお寒くセーターを買う

暗くなるまではまだある雨の日の一日が闇三月二日

悲しさを味わいすぎた風ひとつ塩辛く ....
余韻の水溶、
不規則な周期で、
ほろほろと何度も崩れかかる、
水面に映りこむ蜃気楼、
そのぼくらの抱擁と微睡みのマーブル模様、
そのきわめて曲線的な光の屈折率に、
目くるめく眩暈が比例して ....
三叉路の交差点改良が終わり
夏はまだ蒸し暑かった
誰かの投げた石が
東西に流れる二級河川の水面に
小さな波紋を描く
あっ、魚
勘違いした人が指を差して
本当だ
と、隣の人が相槌 ....
         歌ってきた

     きみを見つめてきた

  そして 鹿の角を数えて 折ってきた

 銀の器に流そうじゃないか

あれは黄金の鏡よ 

 指さして き ....
何だったんだろう、あのサービス
というような、サービスサービスぅ

レベル1の勇者に
エクスカリバーを持たせてみたい

僕は善行を積みたかったのだ
罪滅ぼしもかねて

えぇ、どこでキ ....
往診の先生と看護婦さんは週に一度の舞台の主役

頑張りたいけどもうたくさん頑張ったもう言わないでほしい『頑張れ』

人として生きる最後の砦かも往診の道が開かれて今

川を渡ることを思うとい ....
あなたが私を殺して
桜の木の下に埋めた
私は腐乱して桜の根に吸い上げられ
春が来る頃には薄紅色の花びらを
公衆の面前に晒して見せる

独り占めしたつもりでしょうが
私はみんなのものになっ ....
ベルリンの壁は民衆に崩され
ベルリンの壁の欠片は土産屋で売られた
私もあの壁の欠片はちょっとほしかった

デヴィッド・ボウイは喜んだか
ボウイはベルリンの壁に向かって歌った 
ルー・リード ....
年金やめると竹中が
もちろんもちろん踏み倒し

そんな暴挙が通るかや
初手から前借り使い込み

手厚い介護に感謝して
おりますとも、えぇ、続けましょう

翻っては小学生が入眠し
c ....
雨に濡れた道をさ迷いながら
私たちは
雨宿る場所を探さなかった
少し冷たい10月の雨は
火照ったこころを心地好く冷ましてくれた

越えてはいけない一線がある

私たちは同じ曲を小さくハ ....
風はほどよく
乾いていたと思う
光はここちよく
和らいでいたと思う

丘の上の
大きな声で呼ばなければ
気がつかないあたりで
君が花を摘んでいた

君の名前を
呼ばなかったの ....
夜のベランダ
洗濯物を干していたら
一匹のコオロギが鳴き出した

リリリ リリリ
耳澄まし聞き惚れる

まるで私を誘うよう
少し移動するたびに鳴く

─暗闇で見間違えね
─私は若 ....
こしごえさんのおすすめリスト(4586)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴天白雲麒麟- 月乃 猫自由詩12*25-10-12
あなたはどうなんだろう- 夏井椋也自由詩1325-10-12
崖と共に- 自由詩7*25-10-12
- りつ自由詩9*25-10-12
しぐれ未満- 唐草フウ自由詩12*25-10-11
秋深し- 喫茶大島俳句325-10-11
日々、私を疑う- 花野誉自由詩20*25-10-11
没落からの上昇- ひだかた ...自由詩725-10-11
△の悲哀- 弥生 陽自由詩625-10-11
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌325-10-11
パピヨン- りつ自由詩7*25-10-11
プロポーズ?- りゅうさ ...自由詩6*25-10-11
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌525-10-10
私の歌- 梅昆布茶 ...短歌325-10-10
嬉しかった- 自由詩725-10-9
ししゅん- 本田憲嵩自由詩1625-10-8
さざんか- りつ自由詩7*25-10-8
天の声- 自由詩725-10-8
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌425-10-8
水精Ⅴ- 本田憲嵩自由詩1325-10-7
背中- たもつ自由詩12*25-10-7
黄金の鏡- 洗貝新自由詩12*25-10-7
サービス- りゅうさ ...自由詩4*25-10-7
カオルの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...短歌425-10-7
桜の精- 自由詩8*25-10-6
ベルリンの壁は…- 佐々宝砂自由詩4*25-10-5
末法の世- りゅうさ ...自由詩4*25-10-4
煙る雨- りつ自由詩6*25-10-3
コスモス- 夏井椋也自由詩14*25-10-2
コオロギの誘い- 花野誉自由詩10*25-10-2

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