作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った
暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく
後腐れのない別れ、転がる骸
哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?
甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実
頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
良いものは
忘れず
心に取り込む
魂が喜ぶ
感覚がよくわかる
世界に一時許されて
震える個体が風に吹かれ
世界の荒野を抱いている
夜がまたやって来る
夜がまたやって来る
震える個体は薄暮のなか
遠い遥かな夢を紡ぎ
光の時を待っている
....
ふくよかな体つきのサウンドが
自らに重なり溶けて
一瞬青ざめ
ゆっくりと身をもたげる
擦れる不協和音と伸びやかな声
夢の中に解放され
雪原を転げ廻りながら
記憶喪失の通行人のよう ....
句を書き落とす日々より一旦離れる
句作やめて朝の時間を大切にする
句作やめて夜の時間を大切にする
句作やめて妻との時間を大切にする
句作やめて独りの時間を大切にする
....
起きれば寒い ぬるい炬燵のなかへと
妻の足へふれたよ
こづかい帳をつける為に寝室の机へ
よい夢をみて 今 よい月をみている
嘘吐きの私は黙っていた方がよい 冷たさばかり
....
炬燵のなかに妻のちいさな靴下
音も去り小さなアパートにため息
読めない漢字が多すぎる図書館に本を返す
私小説を書こうとする、日記になってしまう
髪切ってさっぱりとして冬日の ....
2022.01.28(金)
さて、禁煙をはじめようと思った。考えた。
おそらく、もっとはやく煙草はやめるべきであった。私は脳に障害を負っているのだが、煙草はその薬のとりこみを阻害するのであっ ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
海の鉱石は
どこにあるのだろう
潮水
浜辺の砂の中
海底の岩窟
松毬魚の眼球?
独りぼっちのエメラルドグリーン
ずっと見惚れていたいけど
視線は波にさらわれて
浮島の両脚のように ....
眼に光を入れる
疑っているに立ち止まってわずらわしい
こころ こころの 朝に雲
正しい姿勢に胡坐して空
ゆっくり体を起こし封印をとく
お嬢様言葉を使うお嬢様
ひとごとのひとことことり ひとりごと
球体と雫が崩し解いた雪
きゅーたいとしずくがくずしといたゆき
サラリーマン川柳を書くサラリーマン
....
待っていたのは太陽光線を浴び始めた雪の結晶だった
億千の結晶の乱反射が
きら きら、きらと
生き物のように動きながら
わたしひとりの岳人のために
おびただしくひかりは踊っていた
駆り立 ....
ツンツンとした妻ですがガラスのハートです
二夜連続のシチューを頂きます
つかれで指が痙攣している
落ちつけば静かなふたりの冬で
読む本もなくて断捨離は成功しました
風呂あ ....
気怠い声を
突き刺さる声を
遥かな地平に放ち
失われた故郷からの応答を待つ
懐かしい高曇りの大気の匂いに誘われ
剥き出される異邦の孤独が
両手を広げ帰っていく場所
振り絞るように ....
時は傷
風は闇
虚空に揺れる鞦韆
水の衣装の傾きをたどる手から
こぼれるやわらかい音符
三日月の尖端から滴る
蜜
( ( ((波 ....
光の午後は渦巻いて
わたしの心は虚脱して
青い青い大空を
のっそりのそり渡っていく
残りの時間の切迫に
わたしはやがて覚悟決め
断崖を滑落する自分を見る
(人生の椅子は失われ
....
朝市で良いものばかり見つけ買う買いたい気分にさせる話術
晴れと聞き朝目が覚めて雨だった楽しみだった遠足中止
ランドセル様々な色揃ってる三十年前黒と赤しかない
初夏の風暑すぎず今過ごし ....
午後四時に弁当食べようか悩む
久しく雑味ない煙草喫っている
雪でなくつかれの積もる休日で
いやな夢を今頃おもいだす
ゴミ箱がいっぱいになっている冬の夕
ポテトチップス食べ ....
気合の入らなさ、寒すぎるのだ
けさは砂糖なしのコーヒー それも宜しい
底冷えのともかく神は試練を与える
妻が起きる キッチンが動き出す
妻に一万円返してへらへらしよう
....
一月を含んだ雲が動かない
チキンナゲット齧る、感性が冴える
追い詰められてベランダで煙草喫う
夜が怖くて、でも夕暮れは好きで
ていねいに暮らした日々を箱におさめる
街 ....
2022.01.22(土)
今朝は六時半に妻に起こされた。
大寒の朝である。窓開け放てば青空、春をおもえば、現状に溜息ばかり。
ともかく去年の年末から、自由律俳句を書き落としつ ....
高い煙草を買って贅沢とする
久しく夜の十二時まで起きていた
のぞめば山に雪がちらつく
よく眠りよく食べている人間でした
古い歌思い出し安心してる
六時半に起きて妻 ....
悩みひとつない朝の空気
アラームが鳴っている 妻を起こす
寒さ 炬燵でゆたりゆたりして
意識いまだ不安定を正す
軍手はめて聖書ひらいている
しんじつ妻はきれいな声で歌いま ....
光り溢れる
午後のうちに
うっとり横たわり
記憶に遊ぶ
(お母様と手を繋ぎ
畑の野菊を見つめていた
ただそれだけの光景が
震えるように懐かしく)
光り溢れる
午後のうちに
....
お金がない 煙草やめれるか
絵空事 紙に書けば目標
今宵は我慢してシャワーにしておく
妻とお金のはなししていたら眠たくなってきた
妻が着替えてキッチンに出陣します
....
毎日くりかえすことは 心育てよ
トースト焼いている、よい香りがする
ひさびさ牛乳を飲み甘くてよろしい
くすりの袋が裂けてしまった
陽を待ちわびる午前五時半
トースト ....
今日も、妻の体調が優れず、コンビニエンスストアで妻におそば、私はカップラーメンと、夕食を買ってきた。
こづかいを食費にあてるのも心配なので、はやく妻には全快してほしいものだが、心因性の病気な ....
妻の歌、ベランダに漏れつつ 星をみつけた
夕食はカップラーメンの辛いやつ
雑な卓を片づける 妻歌っているあいま
久々湯船張り中で稲垣足穂読む
妻のひとひを語らい追う
....
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