平安時代の
日本の人、
魂や霊
当たり前のことと
捉えていた、と云う。

憧る、そんな時流の最中に在り

憧れる、という主観的意味を離れ超え

あくまで客観性を持ち魂の肉から離れる ....
中華料理を食べそこねた兄が
急行列車で帰ってくる
僕はまだプールの水底で
習字の練習をしている
兄は僕より背が高く
顔も様子も似てはいないけれど
よく双子と間違われた
習字のはら ....
ことしは喪中はがきが多い
きょう、八通目が届いた
古い友人
映さん、七三才
わたしの姉と同い年なのに

映さんの本名は、恵子だという
知らなかった
詩友とはペンネームでのお付き合いだか ....
凍る朝わたしは病臥想う未来

廊下の冷たさ足温める束の間や

南天の実を目にし過去に飛ぶ

{ルビ夜半=よは}の鳴き声に白鳥の神髄

すっかりと沈黙が覆う三島の忌
今夜は独りウオッカをあおっている
他に客はいない
棚に飾られた真鍮の潜水ヘルメットを眺めながら
海の歌をくちずさむ

ララル ラララルララ~ ラララ…

何時だったか
黒いドレスに赤い ....
冬の凍空
水晶の塊となり
浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
空のクレヴァスに紡がれる
大きな心の屈曲を抱え
帰港すべき場所を探す

空のクレヴァス突き抜け
漆黒の宇宙を見出すとき ....
 

些細な思い出に別れを告げて何かをはじめるときは吉
 
 
ひとりで飲み屋に入る今日の幸せが
奴さんだったりトマトさんだったり
糠漬け様だったり
 
  
 
ラビのパンの話を覚えている
僕もポケットに
ときどきにぎっている気持ちがある ....
うっすら片手から放った蝶の
宙に舞う
軽やかな息を継ぎ銀箔の輝き

陽光浴び

ささやか咲き誇る路傍の草花
から草花へ
蝶の軌跡 柔ら鋭く速やかに

 〈ありがとう〉

言ノ葉 ....
愚痴などは言わぬと決めて冬の月

姦しや冬寒の月は上弦で

冬ざれの野には野の想いがあり

乾かない髪に触れて確かめる冬

冬苺口にほおばる我と父

狐火を追いかけてなお過去の時
はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりのゆくえ、わかりませんとか云わないで

ゆくえ稜線のかなたまで染まってゆく、葉緑体のベンゼン環おしまいのは(じ)まりへ

まりみたいな月はど ....
棚田見て昔の人の努力知る高い場所から見れば絶景

プロ野球感動的な試合続く選手たちの自信のプレー

缶詰が美味しくなったと母は言う昔のことをしみじみ語る

地図を見てその街を知り興味湧く地 ....
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ

乗客は三人だ ....
そう悪くないは案外いいことそう思ったら夕暮れている

冬の日にふくらんでいる子雀の友だちらしい人間の子
 
ペチュニアの開花最長記録なり師走はやっとそれらしき風

幼子は空を指を差す飛行機 ....
師走は
わざわざおいでくださった
昼下の陽に
茶の用意だけ、が塩梅です春へ

師走は何かと気ぜわしく
あれこれすることが多いから甘めの紅茶を一杯飲んで
一息つきましょう
正月に失礼がな ....
ほつれていくテレビに
故郷が映った
見慣れた橋や川面の姿
人も映っているけれど
ほつれていて
よくわからなかった
会釈くらいはしたかもしれない
そう思うと
雨の音が聞こえた
 ....
慣れし故郷を放たれて夢に楽土求めたり
一度低く
故郷を放たれて楽土求めたり
一度低く
を、放たれ、土たり
いちど
を、土求めて
オクターブ
故郷求めたり

胸の奥底深く湧き水の波紋 ....
静かな夜に独り酒をあおり
訳のわからぬ経を読み
華を散らし
伽羅を焚いた

想い人に手向ける夜だ
今となっては届かない俺の声は夜空に消えてゆく
あの時
こうあれば
ああすれば良かった ....
 
 寒風、

 常緑樹の生垣が吐く

 銀白と やがて溶け

 やさしげに揺れる

 山茶花

 

 
霜月の初めに思う来年の賦

秋の夜も残り少なし仰ぎ見る

孤独とのはざまにあるは若煙草

夕暮れて秋の雨降る庭の隅

時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日

孤独との架け橋 ....
早朝の待合室で手袋をとってひと息入れる遠い国から 雨の子になってみたいな 魂が渇くことなく笑えるでしょう

レインツリー 逃げ込んだなら枝の下 母に似た君に会える気がする

さぼてんが奏でる音色レインスティック 何かと問う声ふるえは止まず
 ....
微分したキャンディーは溶けて
積分した気持ちは夕焼けに
またひとりの友が溶けてなくなった夜に
 
 
 
泣き屋はパンを返してくれた
そのパンは固くなってしまって
食べるには自分の ....
清らかな
水流、蒼天を流れゆく

鳥の啼き声、辺りから鋭く響き

きらり、きらり
太陽の光滴 蒼天の水流を飛び跳ね

ふと躍り入る巨大 宇宙の心音在り。
 春の訪れを待ちながら、冬の厳冬、雪に備えている。かつて友達だったものは、30年も音沙汰がない。わたしに罪があったのだ。わたしの罪をぎゅうぎゅうと押し付け、友人たちは辟易もしたり、激怒もしただろう。わ ....  
そんなことありえないって言いながら
しゃがんで花火をするローライズの腰から
見えちゃってる果汁100%
 
 
 
東京にもこんなに静かな夜の場所があったの
という思いが油っぽい湯 ....
 乾いた大気
 
 緋色砕けて心臓響く

 天上は真夏

 大柳

 烟り散る冬の湖面
壊れた
あるいは
壊した季節
散らばる破片を
君は今は
振りむかずともよい

君が遠くを歩いているあいだに
それをそっと
継ぎ合わす手がある
月と星の光を熔いたもので
ひとつひと ....
まさるの家で山羊汁があると聞いて出かけた
子供のうちは山羊の脂に中るということで
その場に呼ばれることはない
 
 

その時計の狂っていることを祈りながら
向かいの能登屋の蒸し器か ....
とおく
らいめい
また
いのちにもどる
そうきめた

+

よりそう
じしょたち
きょうは
ことばの
おそうしきのひ

+

しずかな
かみのね
おわらない ....
こしごえさんのおすすめリスト(4201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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#御神籤- 足立らど ...自由詩5*23-12-5
gastronome_51-60- AB(な ...自由詩4*23-12-4
交歓- ひだかた ...自由詩723-12-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-12-4
- wc自由詩5*23-12-4
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地の果て- レタス自由詩923-12-4
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お正月- wc自由詩4*23-12-3
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つれづれと俳句- 大町綾音俳句3*23-12-1
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雨のうた- 福岡朔短歌7*23-11-30
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gastronome_31-40_- AB(な ...自由詩423-11-27
五行歌_一首「花火」- リリー自由詩3*23-11-27
継ぐ手- 塔野夏子自由詩8*23-11-27
gastronome_21-30- AB(な ...自由詩423-11-26
あまやどり(手帳の断片より)- たもつ自由詩723-11-26

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