炎抱き天に向かって捧げんと燃えて散りゆく桜木並木

ただ青いただただ青い空に合う赤を散らせて木枯らしが吹く

舞い落ちる火の粉に巻かれここでなら秘めた想いを一人言ちても

振るうこの葉の数 ....
 濁る水のほとり凍て石を
 つまぐりつつ死人はわらめく
 騒ぎ落つ枯れ葉あかく
 みょうとして沈黙ににたり 
 くらめき惑う
 せらせらと
 せらせらと
 腐肉をこそぎ
 白糸のたばし ....
 軒下に掛けられた鉢植えを
 風が巻いた
 アスファルトの上に敷物をして
 わたしたちは寝そべった
 あなたの腕に敷物の痕が残っていた
 日曜日
 時間もまた渦巻型をしている
 飲みかけ ....
混沌と虚無

襲い来て

僕の意味奪う

超えられぬ

実存

薬の白さより

冷たい雪が

僕の心に降り注ぐ
 求めても手にはいらない理想郷
 
 なんども自分を確認し

 今いるここに魂の言葉を刻みつける作業

 ここちいい冷たさを身に感じ

 心は穏やか 頭はぼんやり

 とりたて ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
粘膜が溶けるほど喉が乾くから
水が細胞に染み渡る音が聞こえる

心痛み眠れない12夜があってこそ
朝の光の中で微笑むことができる

美しいト音記号が
悲しそうなヘ音記号の上に成り立つよう ....
青い檸檬は
いつかは
黄色くなるんだろうか

低い鼻なのに
鼻先が冷たくなるのは
何でなんだろう

金の亡者になった頃
何不自由しなくなるのかもしれない

教訓は
身に凍み込む ....
彼女は泣いていた 誰も知らない森の中で
夜は深まり 吐く息も白くなる 遠くで獣の声がする
もう長くはここにいられない

流れ星が一つ その足を止める
「どうしたの?何があったか話してごらん」 ....
夢みたものは 何でしょう

呼びかけたのは 私だ と?
いいえそれは きっと気のせい

知らない小路に
迷い込んだの?

あやしい影が見えかくれしています
怖いのなら
ついて来ては ....
  


 県庁の前でメロンパンの移動販売車が
 停まっていた
 雲のようなものが雰囲気で逃れるような
 空だった
 似たような顔をした鳩たちが
 いっせいに撃ち落された
 ....
世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの



世界で一番輝いているもの
それはブルガリの ....
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
それは一晩中泣き喚いた後の
空の真白
真白で無関心な、朝、まぶしくて
腫れ上がった目蓋と、熱い頬と
厭味たらしい空の

詩を忘れた
詩を忘れた
詩を忘れた

後は空白
空の
北の国では雨粒が
まっしろな六角の花を咲かす頃
運命をギュっと掴んでいたその指は
夢や幸せも白く結晶させたようで

すべからく物事は
原因があって転がりだし
人との出会いも必然で ....
ゆうるりと朝が来る
顔の群れは消えてゆく
ゆうるりがゆうるりと
いくつかのゆうるりを摘み取って吸い
ゆうるりと朝に満ちてゆく


波の光を背にして座り
髪は音にひたされてゆ ....
朝の
冬の
わたしだけの酸素分子が
冷たく、サラサラと
肺に触れてくれわたしは
震えました


少しの日のぬくさにも圧され
再び惰眠の目つきで
食卓に傾斜してゆく
 ....
風の筆で残す暗号は
地図のため息と
おたがいの足跡をかくして
いつも同じかたちに戻ろうとします

その度に行方は
なぎさに吹き寄せられて
波に、雨に、さらに細かく
見失ってしまい

 ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている

身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない

その身の大きさに気 ....
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だけで構成された海になる
父になることしか出来ない性の宿命
それでもかまわず
私は母のような海に ....
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた 
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している

いつもは
気のいい
スヌーピー面して
猫を
かぶっている

風の日も
雨の日も
雪の日も

朝晩の散歩を
愛してい ....
てんつ
くてん
・・・
・・・
またた
き つ
まづき  
・・・
たびたび
ともる

とどかなかった
こえたちが
ふりつもるわななきにてんず

すって
はいて
また ....
人は夜に音になって
躓かない程度に囁き合うらしい


朝が夜に向かうように
ページを手繰り寄せる
薄い絵の具を
筆の先で伸ばすように心音を
澄ませていく
夢を見る、ことを覚えてからは ....
思いも無いのに思いどおりの
見てはいけない夢からさめて
終わり はじまるわたしがあり
気づけば朝を歩いている


かがやきやたかなりを
しあわせと呼ぶことに
ためらいく ....
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すため ....
恋するうさぎは
目を赤くして
息が浅い

恋するコブタは
体温が高くなって
仰向けにされると
「プギー!」と叫ぶ

恋するボルゾイは
子馬のような体を横たえ
前足を重ねて顎を乗せ ....
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う


哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し


夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ


{ ....
どことなくストレス加減の昼休み
冷たい珈琲に浮かんだ氷を
ストローの先でつついたら
猫みみのかたちの小さな生きものが
ちょこりと顔を出した


頭痛の道連れに
こんな小粋な錯覚が訪れる ....
こしごえさんのおすすめリスト(4195)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋枯し- 一代 歩短歌3+*05-12-1
ものわざわゐ- アシタバ自由詩405-12-1
日曜日- アシタバ自由詩305-11-30
鬱病Ⅱ- たかよし自由詩6+*05-11-30
今日のらくがき- 炭本 樹 ...自由詩305-11-30
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
シンメトリックな世界- むらさき自由詩2*05-11-30
青い檸檬- 蒼木りん未詩・独白605-11-29
流れ星- 和泉 誠自由詩1*05-11-29
いざない- 塔野夏子自由詩8*05-11-29
A_to_Z_窒息紳士淑女_- カンチェ ...自由詩405-11-29
世界で一番輝いているもの- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-11-29
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
詩を忘れた- かのこ未詩・独白305-11-27
*やじろべい*- かおる自由詩8*05-11-27
ノート(逢瀬)- 木立 悟自由詩505-11-27
窒息器系- A道化自由詩1505-11-26
夕陽の砂時計- たりぽん ...自由詩1105-11-26
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
- ノクター ...自由詩5*05-11-26
海になる- 岡部淳太 ...自由詩10*05-11-25
そろもん(来歴の話)- みつべえ自由詩605-11-25
*U*x*U/*- かおる自由詩6+*05-11-25
ぴこん(点燈)- かぜきり自由詩1*05-11-25
人は夜に音になって- 霜天自由詩1705-11-25
ノート(せなのいし)- 木立 悟自由詩405-11-24
LA_CHASE_DU_PAPEを飲む間に- 一代 歩短歌3+*05-11-24
恋するいきもの- チアーヌ自由詩605-11-23
霜月純情- 落合朱美短歌12*05-11-23
クリオネ- 銀猫自由詩16*05-11-23

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