顔をかすめる南風

 ざわつく心の行方はどこだろう

 朝から時間に追われている

 追いつかれない逃げ道はどこだろう

 陽ざしの中を影がよこぎる

 太陽はどこだろう
 ....
ながい黒髪が、
夏の風にさらされて、
ときおり、
ひとつの風鈴となっている、
 夕立の雲が垂れ込めているのに
 ふりそうにない{引用=まだ降らない
まだ降らない
まだ降らない} その短いようで限りなく不穏な時
 
 夏草の背の高い奥庭
 開かれた窓に
 夕顔が、何 ....
何本もの糸を断ち切ってきた中
僅かに残った繋がりの糸
距離は遠く長い
在るという充分

困難で苦しんだ時
在る糸に震えが伝播し
彼方から戻る波動を握る
この手に勇気の熱が湧く
 深く深く落ちることだけを考えているだけなのに、上手いこと到達してくれないもどかしさ。肩までのしかかる温かさを逃さぬよう慎重に/慎重に。
 覚醒状態が鬱陶しい。
 またこれも何かを期待している予兆 ....
真っ白な孤独を真っ赤に染めるよにちょっと派手目に斬られた片恋



お祭りで迷子になって泣き親を探す子のよな恥ずかしい恋



叩き割るコーヒーカップが心まで粉々にして眠れない ....
人として生まれたのならば
死を迎えるまで
強靭かつ しなやかでいたい

この世をすべて理解しているわけではないのだから
真っ白なキャンバスのように謙虚でありたい
この歳になっても好奇心はい ....
あなたの夢はと聞かれ
答えられない自分
無の衝撃が胸に広がり

日常の空模様が怪しくなる

どこかで雷が鳴り
風が吹き雲が追いかけてくる
あっという間に激しい雨に打ちつけられる

 ....
 
 戛戛と生活のなか教えられ人生もまた限りあるわ け
 
午前3時に起床
アイス珈琲を2杯飲み
{ルビ微睡=まどろ}む{ルビ眼=まなこ}を排除した
速乾タイツ 速乾パンツ 速乾Tシャツを着込み
釣具・クーラーボックスを車に押し込んで
走ること2時間 ....
午後ずっと涙色した曇り空無くしたものを探すの中断

飛行機の音は嫌いと君は言う耳を塞いで飛行機を見る

晴れマーク見て安心と晴れやかさ今日は遠足息子ワクワク

電車去り次の電車がまた去って ....
もう二度と会えない
さよならも言えなかった
願いは夢で会うこと

思い出を繰り返し語り
笑ったり泣いたり
居場所を灯す

好物だったそうめん茹でる

そうめんの川にオクラの星
麺 ....
青銅の天空に
白雲の流れ 、

刻まれゆく時に

はしゃぐ子供、
夏の庭先に成人し

昂揚する自尊、 
萎縮する帰依、 

銀輪の放つ光彩眩しく
罅割れゆく青銅の天空

裏 ....
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
 青いそらに
 一本の縄バシゴをかけて
 一人で昇って行くのだ

 小さくなってゆく姿を
 地上の人々は
 誰も気付かないままに

 陽に憧れてのぼって行くのではない
 高い塔か ....
なみだ、
ぽろぽろと剥がれ落ちてゆく、
頑ななウロコの溶解、
あつい塩水が、
頬をつたうたび、
こころは、
飾らない、
まっさらな素裸になる、


なみだ、
かけがえのない、
 ....
近所の子らの手をひいて
人いきれのする方へ お提灯かき分け
夏の夜がひろがる空で
花を散らせる 長い指さき 見ていた
二十七歳の私

ルリカケスの羽根 織り敷いた
天の川から眺めるこの町 ....
渓に静と動あり

静は岩

動は水

森はそよぎ

小鳥がさえずる
未知なるヒビキの
内中から受け取るもの
確かなものと鳴り為ると

たとえ堤防が決壊してもね 、

真白き街並みずんずんと
ずっとずっと広がり在って
打ち上げ花火散々見尽くしたら
もう ....
愛より青い
ものを知らない

誰かを想うとき
まっ青になってしまうのは

ほろびることと
うらおもてゆえ

それくらいあやしく
それくらいまぶしく

愛より青い
ものを知らな ....
自転車で病院に向かう
夏の晴れた日
線路沿いの道を走り
陽射しはたおやか

いや、体力を温存したい
ここはバスと電車を乗り継いで行こう

暑いんですよ?
母に留守を任せるが
任せれ ....
これほど繊細で美しい釣り竿は無い
先端径は1mmを切っている
細くて見えない糸で
これで30cm以上の渓魚を釣るのだ
30本に上る竿たちは
袋に納めるとどれがどれだか解らなくなっている
仕 ....
文字通り{ルビ酒盗=しゅとう}というものは酒を盗む
土佐の山之内容堂公が名付けたといわれる
カツオのハラワタを塩辛にしたものだ
ちっとも生臭くなくて香ばしい
メーカーによってはとても塩辛くて食 ....
広やかに奥ゆき在る
聖堂に雨降り注ぎ
無数の漆黒の虫たち
動き廻りやがる

疑惑は未だ晴れてない、
俺は我欲捨て切れない、

深い森陰の下草の
緑の間借り人として
深淵を臨む
絶 ....
サボテンとの別れ

きみとは何万語のことばを交わし
無言で見つめあったろう
きみはわたしの髭を
わたしはきみの棘を
お互い数え飽きなかった日々が
あえなく終わろうとしている

サボテ ....
雨があがり 黒い蝉が騒いで
真昼の月と目が合った
月にあなたは穴なのかと問われ
自分がいつの間にか大穴だったのことを知った
細くて 丸くて 白い月は
とてもゆっくり喋る
そして地球の周りを ....
夜を待ちひんやりとした部屋にいて昔読んでた本を眺める

薔薇の葉を揺らす風には少しだけ時間が戻る魔法の鱗粉

夜気だけがゆっくり揺蕩うこの街の波の底にも流れる月光

まっすぐに吹く ....
明日は梅雨の中休み

曇りのち晴れだという

渓谷の奥深く入り

源流の王イワナを狙う

バッハの無伴奏チェロを聴きながら
寄せては返し合う
はてがないことのふしぎ
ここから命がうまれたというふしぎ
だとしたら
この水はなにからうまれてきたのだろう
半島の先でぼんやり待っている三ッ石
今はまだ歩いてはいけないけ ....
未だ幼木の胡桃の木の後ろには籾乾燥施設があって
霧はそれらを囲むように包んでいる

疲労という疲労は
体のあちこちに固形物のようにしこりとなってとどまり続け
筋肉や腱を蝕んでいるような気がす ....
こしごえさんのおすすめリスト(4586)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時雨- 佐白光自由詩5*24-7-11
夏鈴- 本田憲嵩自由詩1324-7-10
雲居の空- リリー自由詩12+*24-7-10
在る糸- 自由詩624-7-10
夜中はアナタの時間- 菜音自由詩224-7-10
夏の恋は花火みたいだ- 秋葉竹短歌124-7-9
チャレンジャー- レタス自由詩7*24-7-9
夢も傘もなく- 自由詩5*24-7-9
戛戛- 足立らど ...短歌224-7-9
【渓流】大物狙い- レタス自由詩6*24-7-8
晴れ- 夏川ゆう短歌424-7-8
七月七日- 自由詩924-7-7
夏の庭- ひだかた ...自由詩524-7-7
海の風- atsuchan69自由詩12*24-7-7
夢、- リリー自由詩8*24-7-7
なみだ- 本田憲嵩自由詩1024-7-6
二十七- soft_machine自由詩724-7-6
五行歌_【渓流】_- レタス自由詩7*24-7-5
続・緑の間借り人- ひだかた ...自由詩424-7-5
愛より青い- やまうち ...自由詩224-7-5
Youは何しに病院へ?- りゅうさ ...自由詩224-7-5
渓流竿- レタス自由詩5*24-7-4
酔いどれの戯言- レタス自由詩5*24-7-4
緑の間借り人(改訂)- ひだかた ...自由詩4*24-7-4
サボテンとの別れ- soft_machine自由詩624-7-3
- soft_machine自由詩524-7-3
ひんやりとした夜を越えて- 秋葉竹短歌224-7-2
五行歌【渓流】源流行- レタス自由詩5*24-7-2
なぎさ- そらの珊 ...自由詩11*24-7-2
霧の朝- 山人自由詩11*24-7-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153