心の底の廃墟を抱え
ひかりのどけき春日を行く
風はやわらか気は緩み
若芽はピンクに色づいて
永遠に続く平穏が
戦車の木霊を消すかのよう

春が来た、春が来た
恐怖の心の廃墟には
戦車 ....
じぶんの人生
こそがものがたりだ
けさも一杯の
コーヒー
はじまり

 
 
体ちいさくなる夢より目覚めた

砂糖の足りないアイスコーヒー摂る

爽やかな朝のベランダでなに見ている

今日も小さな旅に出る

漫画雑誌枕に朝寝する

寒さもここちよいほど ....
朝寝坊して路傍の草となっている

戦争は悪い夢の残滓よりもたち悪く

換気の、開け放した窓のちかく書いている


財布を整理する、財布は私だ

お腹が空いた、薬缶が鳴ります

 ....
{引用=フランス白粉}
エッフェル塔みたいに立っている
女の股を風がくぐり抜けた
いつも意図せずやって来る
自分の中の誰かが世界を刷新する





{引用=神の時計}
人は一個 ....
今日の私は狡かった、ペットボトルを握る

休日といえ明日もせわしく今ゆったりする

コート着たまま炬燵であつい

気のよろしい妻のようで嬉しい春の夕

数日日記書かず忙しかった ....
今日は涼やかな春風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか ....
目覚めぼうっとしては茶を啜る

全身で夜明けを浴びていた

陽のひかりの中に出てゆくコート着て


荒れた妻もしずかにスープ飲む

なぜ句作しているのかわからなくなる春の夕

 ....
結露した鉄管を登ると
冷気の上がる自家発電の貯水層があり
ミンミンゼミは狂いながら鳴いていた
夏はけたたましく光りをふりそそぎ
僕たちはしばしの夏に溶けていた
洗濯石鹸のにおいの残るバス ....
 執拗にのたくる
蛇のような走査線の裏側から
  黒色に泡立つ粒子の
 ホログラフィックな性夢として
   二台の戦車の幽霊が姿を現わす

 海へ突き出た岬の草地を、蹂躙する鋼鉄のキャ ....
ていねい着替え明けの空かな

朝なにもしない時間をつくっておく

未だ六時前妻と語らっている

意識の濁る、をととのえる


達成してしんしんと帰る

残業、疲労困憊でも夜をあい ....
弱音を吐いた
正直に言った
誰かしら聞いてくれたら
元気になれるから

でも甘えだったのか
こんな哀れな私です
そんなことないよ
決まったラリーを期待して
皆に救ってもらって
いく ....
青い空が水晶の塊のように浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
空のクレヴァスに紡がれる物語
大きな心の屈曲を抱え
帰港すべき場所を探す
青い空を突き抜け
漆黒の宇宙を見出すとき
輝く無数 ....
 
けさは不安定のピエロであります

くすり服し苦味にお湯飲む

雲水にあこがれて物手離してゆく

使えるものは使い切るボールペン

きみはまっしろな歯を見せて笑う
 
2022.03.04(金)

 やっと金曜日の夜、落ち着ける夜となった。
 私はお酒を断っているので、日々に晩酌などない。しかし思い返せば、日々の晩酌、その落ち着きも幻想であった。
 今日は明 ....
冷えるが寒くない春となったよ

郊外に歌姫と暮らしている

祈りは熱さか 祈りを知る

春の妻の歌のお上手

雑な部屋となった、あす片づける

本に線を引こうか迷う

じぶんを ....
お祈りのお時間、こころ沸騰しています

みんな疲れているのか言葉もなく働いた

お休みとなって卓上は菓子だらけ

口淋しさに星を齧る

何を書いているのかいと春の山
花は
花としての言葉を失い
季節もまた色を失う
渡し損ねた言葉があるように
雨もまた
流れてゆくのだろう

春の窓辺を飾るもの
無言の結露
人見知りの鳥たち
か細い茎の名前の知らな ....
夜明け前の無人駅のプラットホームには
四つの外灯が立っている
ホームにはうっすらと淡雪が積もり
橙色のあかりに照らされ
乱反射していた
その風景は孤独ではあったが
絶え間なく降り続いた
 ....
夜明けの空気のなかで待つ

囀り じぶんの中心を正す

トースト食べる落ち着きどころ捜しあてる

眠いし筋肉痛がジンジンする

ゆるされたのか 判定者はいない
眼前に春の山置き坐るべし

山又山の背骨をすっと伸ばしてみる

暗がり眠れなかった昨日をおもう

春風にこころのゆるみっぱなし

たんぽぽ見つけた図太いやつだよほんと

 
この優しい
光の午後
すべては許され
ひのひかりに弾けて
緩やかな斜面を
ゆっくり転がっていく 

孤独を受け容れ
決して消えない罪を受け止め
独りの魂が
身軽になり
柔かな陽射 ....
声にならない声を
立てる
立てることで見られる
一人がダメなら
追従すればいい
目的を失わず
日常を忘れず
ただそっと
胸の中の声を
立ててみる
 今朝は七時に妻の物音で目が覚めた。朝食、トースト二枚にヨーグルト、アイスコーヒー二杯トル。美味しかったです。頂きました。
 妻に使っていなかった毛布を貸したのだが、匂いがするらしく、その毛布を洗濯 ....
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

ゆっくり春めく街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている ....
夢を炎やしたのか
夢に炎えたのか

いずれにせよそれは炎で
炎えてゆくほどに
   透明な翳りを深め

   深く潜るほどに
   見えてくる星空

遠くからの呼び声

    ....
 

 敢えて定型 文語
春風や日記に立志と書きつけし


もう串だんごはなく朝寝した日曜日

妻が不思議なオンガクを聞いている

春の雲そこまですくいあげて欲しい

氷舐めつ ....
2022.02.26(土)


 今朝は五時に目覚めたが、二度寝して妻の生活音に目覚めた。贅沢な朝だった。夢は必死禁煙している夢だった。かまわず、起きてからアメリカン・スピリットを喫った。
 ....
困窮しつつ安い煙草がやめられない

妻を寝かしつけ壁に語るのか

しんじつ空っぽの私、純、であろうとする

春寒し五本の指の痛みよう

耕しのいつかをおもう手をいたわる

 
温暖な地域に生まれ幸いの
私はふくよかな無となって
きょうも倉庫で働いた

肉体労働はテンポが大事
加えて呼吸
じぶんを倒して

あたらしいじぶんになる、勇気

とにかくガン ....
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