芽吹く木々にあこがれて黙している
雨のいきおいの中にある溜息
祈れば胸に熱いものあり寒の明け
かわいい妻は炬燵で朝寝
コーヒー飲みつつ今日を組み立てる
喉の不調の咳払いばかりして
頭に歌が巡る
寒林の如し悩みが湧いてくる
逃げども逃げども悩みは湧いてくる
....
信頼関係がなければ
バスにだって
飛行機にだって乗れない
信頼関係がなければ
水道の水だって飲むことができない
弁当屋の弁当だって食うことができない
信頼関係がなければ
子どもを学校に預 ....
人にぶつからないように
生きても
まだ残ってる
四隅の角で
言葉を交わして
生まれた物語
優しさで晴れた空と
苦しさで切れた糸が
僕等の首を絞めた
この本の重さは
一緒 ....
春風受ける丁寧息をする
皿洗うに水を飛ばした、反省する
増えてきた白髪、そのままにしておく
欲しいものが沢山ある妻と暮らしています
路上、玉葱が落ちていた
孤独感情もなく ....
荒涼とした
この地に独り立ち
君の傷ついた足を洗う
地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の灰
君は微笑む
いつまでも微笑んで ....
敢えて定型、季重なり
菜の花に春を見いだすふたりかな
春の風に動くすすきたち
朝は寒くも昼あたたかにして汗ばむ
立春を天丼食べて祝う
とにかく食べて掃除する
....
思想的骨格なんてないんだ
生活の輪郭は薄葉のように
透けて見えているさ
命の混迷はシナプスの独語にすぎない
教育は幸せの基礎を教えてくれる
ルール。道徳。
大好きな理科。
ち ....
2022.02.11(金)
昨日は日課の自由律俳句も書かず、と云おうか書けず、早々、眠りに就いた。
さいきんは妻のベッドで眠っている。暖房費の削減、ということもあるが、私が普段眠っている、南 ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む
・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける
・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む
・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
青い山赤い山白い山
残酷にきらめいている春の川
スマフォほっぽり出して小さな旅
やっと目覚めたことの緑目にしみる
けさは食事も摂らず御神木の前
朝陽のぞむ、さくやの ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
たとえば僕が家で毒づいてる独り言が
いわく、ファックだねとか畜生とか
それらがよそ様の心境に影響など
与えることがあってはならない
と、愚考するのだがしかしだ
オフレコです、知らんがな
と ....
すること沢山の朝、とりあえずコーヒー
作業着に腕通しゆっくり急ぐ
のらりくらり 光の方へ舵をきる
ひりひりした体をゆっくり起こす
錆びついた刀 としてのわたくし
あ ....
忘れたこと思い出そうとするペン握る
朝は足の冷たかったこと 妻の
毎朝トーストの食事は祈りめく
くすり 鍵 財布 スマフォ そして私を持ってゆく
午前はマシン作業することの遊戯 ....
青みがかった思春期の
あの日の僕に
夢を届けてくれたのは
夭逝の歌手・Oだった
時は流れ
同じくOが好きな友達に
十数年ぶりで
遠い街まで会いにいった
連絡をくれた{ルビ理由= ....
その大きな屋敷にわたしの兄姉はいた
少しだけ血が繋がっていたので
わたしは右手で彼らは左手と思うことにした
左手を使う時彼らを思い出した
出されたデザートの皿は欠けていた
兄はとても器用 ....
何もかもが
ゆるされていくような
冬のおわりの鍵穴を覗くと
幼い春が
喃語でつかまり立ち
(あ、ぶぅ。)
ひらかれてゆく胸のうちでは
とても鼻のきく仔犬が
雨をより分ける
雨上が ....
潔し、思えばこその自己責任
自慰的な示威に耽って辞意至る
他個責任、すべてはタコが悪いのだ
選べることなんてあったかいままで
ご唱和を、俺のせいかよそれがとぞ
はやく起きて今朝は鬱々がもたげる
夜明けとおく炬燵に身をゆだねる
ひどくむせて砂糖水にまかす
ぼやぼやしつつ時計は無情にすすむ
螺旋階段と感じつつ今日も句作する
リ ....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた
ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
炬燵でゆたりゆたりしてアイスコーヒー
汲めども汲めども 詩心はみずうみの如し
煙草の数をかぞえて(溜息)卓のうえに置いた
屈伸をしてけさの体の点検をする
おなかがグウ、と鳴 ....
誰もが寝静まった頃に目覚めて
なにも知らない深夜を想う
遠く漁り火が燃え
家族の団らんを照らして
消えいくものの虚脱を誘う
みな失い命さえ危うく
それでも残っていくものは何かと問い
虚無 ....
今朝は寝起きから眠気がなかなかとれず、なにかイベントめいたことがある日は必ず眠たいので、今日もなにかあるのかな、と思いつつ過ごしたが、平凡な日だった。
朝食はトースト二枚にヨーグル ....
妻が泣きはじめて時がとまる
霞む三日月 童話の世界を歩く
カレーライスと妻が待ってるおうちに帰る
太陽のように
強く燃えている
生きることは
力むことではない
輝くこと
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
妻に布団をとられてしまった
妻がまた炬燵でみのむししている
ハムスターのように口に物つめこんで、妻よ
意味のない音楽を捜して透明な朝
曇天 こころに黒い旗を立てた
朝 ....
眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。
電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。
根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。
....
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