けさも寒さのベランダに出ては雨かよ

つかれ残る身 ごろんと横になる

整えてゆく呼吸 吐き切っては吸う

雨の重たさ腰は大丈夫

ごめんね、ばかり言う妻を心底愛する

くすり ....
スマホの小さな画面を
指で開く 
今日もSNSの文字は、告げる
「〇〇さんの誕生日です」

まぶたを閉じる
――今・世界の何処かで
東京都内の病院からは、赤子の産声が聴こえ
カルカッタ ....
曇天の 陽の恋しくあり

妻が淹れてくれたコーヒーに砂糖足す

雑なへや正したくあり、まず日記書く

妻の悩みの 明るい方へいく

妻をなだめてお茶をすすめる

曇天 アパート ....
こころ新たにきょうも一日仕事

炬燵に入っては寝てしまうベランダに出る

体をすこしずつ起こしてゆく寒ン風

朝の月ながめてじぶんの運命をおもう

さむい朝につめたいコーヒーを飲む
 ....
帰りきてチョコレットを妻と分けあう

帰りきて酒でなく桃水飲む

やっと落ちつけて身辺を整えようとする

妻よ今日は診察だったかゆったりしてね

料理待ちつつベランダに出たりす ....
くすりの苦さの口直しのお茶

かつて平穏の今はさびしくあるばかり

早春の 詩の 素麺のように弱々しく

しっかり立って今朝の青空を手におさめ

梅の盛りをじっと観て去り

囚 ....
西行忌 煩悩しずめひとひ終えたい

懸命生きること詠むことの西行忌

空腹、糧として今朝は物書く

春の雲とてもしずかに私たち

妻を起こさずひとり食パン焼いている

 
あなたのかわいい
おくれがちな相槌
寒すぎて ちょっと笑ったよね
愛してたけど
愛じゃなくてもべつによかった

隣りあう洗濯物
使いふるされた工具
石ころ
乾いたスポンジ
 ....
霧が晴れて
青空が広がる
奇跡のように
(優しい石鹸の匂い
ほんのり漂い)
駆け回る
子供たちの笑顔が弾け
木漏れ日のなかで踊る

原色の広がりが渦を巻き

還っていく 
僕た ....
早春、昔の句が出てきてしずか閲す

バレンタイン 妻とチョコレット分け合いにっこにこ

障害者手帳プリントしてあした会社に持ってくぶん

 
ぼくはちっちゃくて
やせっぽちで
ひとりふるえているよ

それは
青白い蝋燭の炎
風に吹かれ
常に揺らいでいる
その様を晒し
澄んだ歌声を響かせる

荒野に、この荒野に

ぼ ....
つぶやくことから始める

なぜ泣けない
泣いたらスッキリしそうだ
首から頭にかかる圧力
鼻で吸い取って軽くするけど
ちがう
本当は目から出せばいい

でも水滴になりそうもない
こら ....
芽吹く木々にあこがれて黙している

雨のいきおいの中にある溜息

祈れば胸に熱いものあり寒の明け

 
 
かわいい妻は炬燵で朝寝

コーヒー飲みつつ今日を組み立てる

喉の不調の咳払いばかりして

頭に歌が巡る

寒林の如し悩みが湧いてくる

逃げども逃げども悩みは湧いてくる
 ....
信頼関係がなければ
バスにだって
飛行機にだって乗れない
信頼関係がなければ
水道の水だって飲むことができない
弁当屋の弁当だって食うことができない
信頼関係がなければ
子どもを学校に預 ....
人にぶつからないように
生きても
まだ残ってる

四隅の角で
言葉を交わして
生まれた物語

優しさで晴れた空と
苦しさで切れた糸が
僕等の首を絞めた

この本の重さは
一緒 ....
春風受ける丁寧息をする

皿洗うに水を飛ばした、反省する

増えてきた白髪、そのままにしておく

欲しいものが沢山ある妻と暮らしています

路上、玉葱が落ちていた

孤独感情もなく ....
荒涼とした
この地に独り立ち
君の傷ついた足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の灰

君は微笑む
いつまでも微笑んで ....
敢えて定型、季重なり
 菜の花に春を見いだすふたりかな

 春の風に動くすすきたち

 朝は寒くも昼あたたかにして汗ばむ

 立春を天丼食べて祝う

 とにかく食べて掃除する
 ....
思想的骨格なんてないんだ
生活の輪郭は薄葉のように
透けて見えているさ

命の混迷はシナプスの独語にすぎない
教育は幸せの基礎を教えてくれる

ルール。道徳。
大好きな理科。

ち ....
2022.02.11(金)

 昨日は日課の自由律俳句も書かず、と云おうか書けず、早々、眠りに就いた。
さいきんは妻のベッドで眠っている。暖房費の削減、ということもあるが、私が普段眠っている、南 ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む

・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける

・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む

・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
 
青い山赤い山白い山

残酷にきらめいている春の川

スマフォほっぽり出して小さな旅

やっと目覚めたことの緑目にしみる

けさは食事も摂らず御神木の前

朝陽のぞむ、さくやの ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
たとえば僕が家で毒づいてる独り言が
いわく、ファックだねとか畜生とか
それらがよそ様の心境に影響など
与えることがあってはならない
と、愚考するのだがしかしだ
オフレコです、知らんがな
と ....
 
すること沢山の朝、とりあえずコーヒー

作業着に腕通しゆっくり急ぐ

のらりくらり 光の方へ舵をきる

ひりひりした体をゆっくり起こす

錆びついた刀 としてのわたくし

あ ....
忘れたこと思い出そうとするペン握る

朝は足の冷たかったこと 妻の

毎朝トーストの食事は祈りめく

くすり 鍵 財布 スマフォ そして私を持ってゆく

午前はマシン作業することの遊戯 ....
青みがかった思春期の
あの日の僕に
夢を届けてくれたのは
夭逝の歌手・Oだった

時は流れ
同じくOが好きな友達に
十数年ぶりで
遠い街まで会いにいった

連絡をくれた{ルビ理由= ....
その大きな屋敷にわたしの兄姉はいた
少しだけ血が繋がっていたので
わたしは右手で彼らは左手と思うことにした
左手を使う時彼らを思い出した
出されたデザートの皿は欠けていた

兄はとても器用 ....
こしごえさんのおすすめリスト(4694)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自由律俳句_2022.02.20(日)- 田中恭平俳句222-2-20
祝辞- 服部 剛自由詩422-2-19
自由律俳句_2022.02.19(土)- 田中恭平俳句122-2-19
自由律俳句_2022.02.18(金)- 田中恭平俳句122-2-18
自由律俳句_2022.02.17(木)_夕べ- 田中恭平俳句122-2-17
自由律俳句_2022.02.17(木)- 田中恭平俳句222-2-17
自由律俳句_2022.02.16(水)- 田中恭平俳句122-2-16
洗濯物- はるな自由詩1122-2-15
みつめている- ひだかた ...自由詩722-2-15
自由律俳句_2022.02.14(月)- 田中恭平俳句122-2-14
KID_A- ひだかた ...自由詩7*22-2-14
泣けない時は- 木葉 揺自由詩1*22-2-13
自由律俳句_2022.02.13(日)_夕べ- 田中恭平俳句322-2-13
自由律俳句_2022.02.13(日)- 田中恭平俳句122-2-13
信頼関係- zenyama太 ...自由詩1*22-2-13
- ミナト ...自由詩222-2-12
自由律俳句_2022.02.12(土)- 田中恭平俳句322-2-12
足を洗う- ひだかた ...自由詩722-2-11
自由律俳句_2022.02.11(金)_午後三時- 田中恭平俳句222-2-11
シナプスのうた- マークア ...自由詩1122-2-11
日記_2022.02.11(金)- 田中恭平散文(批評 ...222-2-11
寝つきの悪い夜- ちぇりこ ...自由詩722-2-11
自由律俳句_2022.02.11(金)- 田中恭平俳句322-2-11
挽歌- 壮佑自由詩8*22-2-10
五行歌2- マークア ...自由詩522-2-10
降る雪の静けさに- りゅうさ ...自由詩4*22-2-10
自由律俳句_2022.02.09(水)- 田中恭平俳句122-2-9
自由律俳句_2022.02.08(火)_夕べ- 田中恭平俳句222-2-8
或る友情_―Oに捧ぐ―- 服部 剛自由詩222-2-8
軋む- ふるる自由詩722-2-8

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